【威力偵察】(いりょくていさつ)
軍事作戦における情報収集の手段の一つ。
敵方の勢力や装備などを把握するために、実際に敵と交戦してみる事。
あるいは、敵の位置がわからない場合に、怪しい場所に制圧射撃を加えてみる事。
敵の撃破は主目的ではなく、素早く撤退して情報を持ち帰る事が優先される。
こうした任務は機動力に優れた部隊によるヒットアンドアウェイが要求される。
偵察
(威力偵察 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/04 18:00 UTC 版)
偵察(ていさつ 英:reconnaissance、レコニッサンス)は、敵などの情報を能動的に収集すること。受動的である監視の対義語。基本的には密かに行われる活動である。 軍事用語として用いられるが、そこから派生して一般においても「相手の情報の収集」の意味で用いられる。[1] イギリス英語圏ではrecce(レキ)、アメリカ英語圏ではrecon(レコン)と省略される。
- ^ A Dictionary of Aviation, David W. Wragg. ISBN 0850451639 / ISBN 9780850451634, 1st Edition Published by Osprey, 1973 / Published by Frederick Fell, Inc., NY, 1974 (1st American Edition.), Page 222.
- ^ a b 河津幸英『図説 アメリカ空軍の次世代航空宇宙兵器 汎地球戦力ロードマップ2006-25』2009年、60頁。
- ^ a b c d e 河津幸英『図説 アメリカ空軍の次世代航空宇宙兵器 汎地球戦力ロードマップ2006-25』2009年、64頁。
- ^ a b c 87式偵察警戒車と「威力偵察」 危険な重要任務はどのように遂行されるのか? - 乗りものニュース 2018年6月30日
- ^ “東部前線で戦うワグネルの「使い捨て兵士」 ウクライナ”. AFP (2022年11月1日). 2022年11月8日閲覧。
- ^ “兵士不足のロシア軍は「刑務所で囚人をスカウト」 戦場に送られた3000人は全滅の異常事態 この冬に敗れる可能性”. デイリー新潮: p. 2. (2022年9月22日) 2022年11月4日閲覧。
- ^ 2003年年報 39頁 四日市市 2021年1月5日閲覧。
- ^ "ディ・グラッシ、レコノサンスラップでクラッシュ". オートスポーツweb.(2010年10月10日)2014年3月12日閲覧
- 1 偵察とは
- 2 偵察の概要
- 3 スポーツでの偵察
威力偵察
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/10 22:10 UTC 版)
本格的な上陸作戦に先立って、連合軍側は威力偵察を行うこととなった。3隻の高速輸送艦、ウォーターズ(英語版) (USS Waters, APD-8) 、タルボット(英語版) (USS Talbot, APD-7) およびディカーソン (USS Dickerson, APD-21) が用意され、アメリカ軍とニュージーランド軍からの4個中隊からなる部隊が編成された。また、ブカ島出身者でグリーン諸島の事情に明るい者から状況を聞き出すなど、事前の情報収集にも余念がなかった。 1月30日、駆逐艦や魚雷艇に護衛された3隻の高速輸送艦はベララベラ島の泊地を出撃し、翌31日朝にグリーン諸島に到達する。環礁内に入った偵察部隊はニッサン島に上陸し、橋頭堡を築く。その様子を見ていた日本海軍の見張り員は「敵上陸ス 〇九〇〇」と報じたあと、非戦闘員は暗号書を焼いて隣接するフエニ島に避難する。残存部隊は上陸部隊との間に小規模ながら戦闘を交え、上陸部隊からアメリカ軍3名、ニュージーランド軍1名の計4名の戦死者と5名の負傷者が出た。報告を受けた南東方面艦隊(草鹿任一海軍中将)は航空機を繰り出して偵察を行い、「巡洋艦3隻」を発見して航空攻撃を行わせるとともに、逆上陸の準備に取りかからせた。命令を受け、ラバウルに進出していた第二航空戦隊の零戦8機が出撃して環礁内の上陸部隊を攻撃し、「魚雷艇3隻撃沈破」を報じた。一方、不意打ちを食らった上陸部隊は高速輸送艦に戻り、日本側の航空機の出現もあって31日の夜にグリーン諸島から離れ、ベララベラ島に帰投した。この帰途において、支援の駆逐艦がブカ島近海で伊号第一七一潜水艦(伊171)を探知して攻撃し、撃沈している。 翌2月1日、第二航空戦隊の零戦18機、艦上爆撃機3機、偵察機が出撃してグリーン諸島に向かったが、敵影は見えなかった。同じ2月1日、第八根拠地隊から抽出された和田久馬大尉が指揮する逆上陸部隊123名が伊号第一六九潜水艦(伊169)と伊号第一八五潜水艦(伊185)に分乗してグリーン諸島に向かい、2月3日未明にグリーン諸島沖に到着して77名が上陸。77名の内訳は第八十六警備隊から26名、高砂義勇隊から51名であった。残り46名は荒天で上陸できずラバウルに戻った。逆上陸部隊は敵部隊の撤退を確認して見張り員も復帰し、グリーン諸島全体の日本軍の数は102名となった。1月31日の戦闘における日本側の死傷者数は不明である。なお、日本海軍潜水艦による敵に近接した島嶼への陸戦隊輸送は、実現したものに限れば、このグリーン諸島へのものが最初で最後であった。
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