浸透圧 Osmotic pressure
浸透圧
浸透圧(しんとうあつ) osmotic pressure
浸透圧
浸透圧
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 04:55 UTC 版)
鉱泉分析法指針では浸透圧に基づき、温泉1kg中の溶存物質総量ないし凝固点(氷点)によって 低張性・等張性・高張性 という分類も行っている。
※この「浸透圧」の解説は、「温泉」の解説の一部です。
「浸透圧」を含む「温泉」の記事については、「温泉」の概要を参照ください。
浸透圧
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/11 16:51 UTC 版)
浸透圧 Π はモル濃度の総和 Σci に比例する。ここで R は気体定数、T は絶対温度である。 Π = R T ∑ c i {\displaystyle \Pi =RT\sum c_{i}} この式をファントホッフの式という。 ファントホッフの式を利用すると高分子化合物の数平均分子量(英語版)を推定することができる。ただし高分子化合物の希薄溶液は理想希薄溶液とはみなせないことが多い。質量濃度の異なる希薄溶液の浸透圧をいくつか測定し、測定結果を質量濃度ゼロの極限に外挿することで数平均分子量を推定する。
※この「浸透圧」の解説は、「束一的性質」の解説の一部です。
「浸透圧」を含む「束一的性質」の記事については、「束一的性質」の概要を参照ください。
浸透圧
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/01 00:00 UTC 版)
溶媒のみが透過できる半透膜を介して溶液と純溶媒が平衡にあるとき、半透膜にかかる圧力は溶液側と純溶媒側で異なる。この圧力差を浸透圧という。浸透圧は、理想希薄溶液の束一的性質のひとつである。この節では、浸透圧 Π が溶媒固有の性質と溶質のモル分率の総和で決まり、溶質の種類には依らないことを示す。 溶媒は半透膜を透過して溶液に出入りできるので、平衡状態に達した後では、溶液中の溶媒の化学ポテンシャル μ1 は純溶媒の化学ポテンシャル μ1* に等しくなければならない。 μ 1 ( T , P + Π , X ) = μ 1 ∗ ( T , P ) {\displaystyle \mu _{1}(T,P+\Pi ,{\boldsymbol {X}})=\mu _{1}^{*}(T,P)} ここで Π は溶液の浸透圧である。平衡状態では、溶液の圧力は純溶媒の圧力 P よりも Π だけ高い。また、溶質は半透膜を透過できないので、純溶媒に溶質が混ざることはない。 溶液が理想希薄溶液であれば、溶液中の溶媒の化学ポテンシャルは μ 1 ( T , P + Π , X ) = μ 1 ∗ ( T , P + Π ) + R T ln X 1 {\displaystyle \mu _{1}(T,P+\Pi ,{\boldsymbol {X}})=\mu _{1}^{*}(T,P+\Pi )+RT\ln X_{1}} で与えられる。 圧力が P + Π のときの純溶媒の化学ポテンシャルは、 μ1*(T, P + Π) をテイラー展開して (∂μ/∂P)T = v を用いると μ 1 ∗ ( T , P + Π ) = μ 1 ∗ ( T , P ) + v 1 ∗ ( T , P ) Π − 1 2 v 1 ∗ ( T , P ) κ 1 ∗ ( T , P ) Π 2 + O ( Π 3 ) {\displaystyle \mu _{1}^{*}(T,P+\Pi )=\mu _{1}^{*}(T,P)+v_{1}^{*}(T,P)\Pi -{\frac {1}{2}}v_{1}^{*}(T,P)\kappa _{1}^{*}(T,P)\Pi ^{2}+O\left(\Pi ^{3}\right)} となる。ただし v1*(T, P) は純溶媒のモル体積であり、κ1*(T, P) は純溶媒の等温圧縮率である。 以上の3つの等式から、浸透圧 Π は Π = − R T v 1 ∗ ( T , P ) ln ( 1 − ∑ i ≠ 1 X i ) + 1 2 κ 1 ∗ ( T , P ) Π 2 + O ( Π 3 ) {\displaystyle \Pi =-{\frac {RT}{v_{1}^{*}(T,P)}}\ln \left(1-\sum _{i\neq 1}X_{i}\right)+{\frac {1}{2}}\kappa _{1}^{*}(T,P)\Pi ^{2}+O\left(\Pi ^{3}\right)} で与えられる。常温常圧では液体の等温圧縮率は高々 10−9 Pa−1 程度であるので、浸透圧が 2 MPa だったとしても上式の Π2 の補正項は高々 2 kPa 程度である。そのため、たいていの目的には Π の2次以上の補正項は無視できる。さらに、溶質のモル分率の総和が十分に小さければ、ln(1 − ΣXi) = −ΣXi と近似できる。これらの近似の下では、浸透圧 Π は Π = R T v 1 ∗ ( T , P ) ∑ i ≠ 1 X i {\displaystyle \Pi ={\frac {RT}{v_{1}^{*}(T,P)}}\sum _{i\neq 1}X_{i}} で与えられる。すなわち、理想希薄溶液の浸透圧 Π は溶質の種類には依らず、溶質のモル分率の総和と温度に比例し、純溶媒のモル体積に反比例する。これをファントホッフの法則という。
※この「浸透圧」の解説は、「理想溶液」の解説の一部です。
「浸透圧」を含む「理想溶液」の記事については、「理想溶液」の概要を参照ください。
浸透圧
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/07/16 00:33 UTC 版)
浸透圧は半透膜をはさんだ濃度の異なる溶液の間で観測される圧力差である。溶媒は半透膜を通ってどちらへも移動するが、低濃度側から高濃度側へ移動した方がエントロピーが増加するため、この方向の移動が多くなり、これが圧力差として観測される。
※この「浸透圧」の解説は、「エントロピー的な力」の解説の一部です。
「浸透圧」を含む「エントロピー的な力」の記事については、「エントロピー的な力」の概要を参照ください。
浸透圧
「浸透圧」の例文・使い方・用例・文例
- 浸透圧.
- (溶液について使用され)同じであるか等しい浸透圧を持つ
- (溶液について)対照溶液よりも高い浸透圧のある
- 対比溶液よりも低い浸透圧を持つ(溶液で)
- 浸透圧の高い筋肉組織
- 浸透圧
- 浸透圧の変化に反応する感覚終末器官
- (溶体について)溶体が他より高い浸透圧を有する範囲
- (解決策の) 解決策には下側の浸透圧がある範囲、ある他の
- 動物性組織に対して等浸透圧のナトリウム、カリウム、カルシウムの塩化物を含んでいる水溶液
- 血液と同じ浸透圧を有する溶液
- ある溶液の浸透圧が他よりも低いこと
- 二つの溶液の浸透圧が等しいこと
- 浸透圧による圧力
- 浸透圧の調節を行う原生動物の空胞
- 海水に浸透圧以上の圧力を加え,半透膜を通して海水から淡水を得る方法
浸透圧と同じ種類の言葉
- 浸透圧のページへのリンク