ヒトの体液の浸透圧調整
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/15 23:59 UTC 版)
ヒトの体液の浸透圧調整は、腎臓による浸透圧調整で行われ、主に腎臓での水とナトリウムイオンの再吸収によって行われる。この再吸収はホルモンによって調整されている。浸透圧が上昇した時、水の再吸収が行われる。血液の浸透圧が上昇すると、脳下垂体後葉がバソプレッシン(抵利尿ホルモン)を分泌し、腎細管や集合管での水の再吸収を促進する。この結果、尿量は減少し、血液中の水分が増加するため、浸透圧は低下する。また、浸透圧が低下した時、無機塩類の再吸収が行われる。血液中の浸透圧が低下すると、副腎皮質が鉱質コルチコイドを分泌し、腎細管でのNa+の再吸収を促進する。この結果、血液中の無機塩類が増加し、浸透圧が上昇する。
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