ヒトの例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/02 08:53 UTC 版)
京都の鴨川の堤防には有名なデートスポットがあり、夏の夕方には寄り添って腰掛けたアベックがずらりと並ぶ由。これを付近のその分野では古参の某大学が、生態学の実習で扱うことがあると云う。アベック間の距離を測定し、先のような検定にかけると、きれいな一様分布の値が得られるというのである。もちろん、巻き尺などで測定させてもらえる訳はないから、後ろを散歩するふりをして、歩幅などで測定するので、その面でも野外調査の実習としては有益との判断もあるようだ。特にこの場合、各個体(各アベック)はほぼ直線上に配置するという点でも扱いやすいらしい。 ちなみに、このような分布が成立する経緯は、必ずしも簡単なものではない。人数が少ないうちは、大きく間隔を開けて座って行くが、この時、互いの距離が大きければ大きいほどいいという訳でもないらしい。あまりと大きいと、それなりに不安感が生じるようである。ある程度数が増えてくると、隣り合うアベックの間に座ってゆく形になる。しかし、次第に密度が上がると、もはや割り込むことあきらめ、場所を変えるアベックが出現する。どうやらそれ以上近づくと落ち着けない距離、というのがあるらしく、このような過程をへて、次第にほぼ一定距離を置いてアベックが並ぶ一様分布が成立する。もちろん、この過程ではヒトの知性的判断も大きく働くだろうが、感情的な判断、気分的判断も多く含まれているから、同様なことは動物一般でも起きていると云う想像が無茶と言うものでもない。 なお、森下正明はアリジゴクを用いて実験を行い、よい砂場で個体数を増やして行くと、次第に条件の悪い砂場に移動することを見つけ、そこから環境密度という概念を論じている。つまりアリジゴクにとっては砂粒の細かさなどと同様に、個体群密度も環境を評価する基準となることを示したものである。
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ヒトの例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/08 01:22 UTC 版)
単一遺伝子の優性劣性で決定づけられる典型的な形質は、単一遺伝子疾患である。例を挙げると、優性遺伝には多発性嚢胞腎、劣性遺伝にはテイ=サックス病がある。 外見で判断できるヒトの一般的な形質のほとんどは、1つの遺伝子座の優性・劣性では決まらず、複数の遺伝子座や環境が関わる複雑な遺伝形式をとる。単一の遺伝子で決まる数少ない例として、耳垢が湿っているか乾いているかを決める遺伝子がある。耳垢が湿っている方が優性、乾いている方が劣性である。 ヒトの形質が単純な遺伝で決まるという神話が多数流布している。例えば親指が反る・反らない、舌を巻ける・巻けない、つむじが右巻き・左巻き、といった形質が単一遺伝子の優性劣性で決まるとする説があるが、実際にはそのような単純な遺伝形式ではない。髪の色や虹彩の色、一重/二重まぶたに関しても同様に単純な遺伝形式ではない。
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