肥満との関係
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肥満の有無にウェルコミクロビウム門に属するアッカーマンシア・ムシニフィラ(Akkermansia muciniphila)という腸内細菌が関わっているとの指摘がある。この細菌が少ない人ほどBMI値が高い。痩せた人ではこの細菌が腸内細菌の4%を占め、太った人ではほとんどゼロである。この細菌は腸壁を覆う粘液層の表面に潜んでいる。この細菌が少ないと粘液層が薄くなりリポ多糖が血液中に入りやすいとされる。なお、リポ多糖は脂肪細胞の炎症を引き起こし新しい脂肪細胞の形成を妨げ、既存の細胞に脂肪の過剰な蓄積を起こす。普通マウスの主要な2種類の腸内細菌と比較して肥満マウスの腸内細菌ではバクテロイデス門が少なく、フィルミクテス門が多かった。ヒトでも同様の結果だった。無菌マウスに普通・肥満マウスの腸内細菌を移したところそれぞれ同様の現象が起きた。肥満マウスでは痩せたマウスに比べてフィルミクテス門に属するクロストリジウム属が飛びぬけて多く存在していた。ヒトの例では、イタリア都市部の低食物繊維・高エネルギー食の子供の便ではフィルミクテス門が多く、アフリカの高食物繊維・低エネルギー食の子供の便ではバクテロイデス門が多かった。フィルミクテス門は脂質やたんぱく質を好み、バクテロイデス門は食物繊維を好む。逆に言えば高食物繊維・低エネルギー食を続ければフィルミクテス門の菌が減り、太りにくくなる。一方、過去の研究を分析しなおした2014年の研究では、フィルミクテス門とバクテロイデス門との比率は、人間の肥満と一貫した関連性がないことが指摘されている。 1950年代からアメリカ合衆国の農家で薬用に満たない低用量の抗生物質の家畜への投与が家畜の体重増加を大幅に早めることが認められ、これを飼育に利用されてきた。なお、実験動物のマウスへの抗生物質の低用量投与でも体重増加を示した。生後6か月のヒトの幼児でも抗生物質の投与と体重増加が関連を示していた。
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肥満との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/29 21:33 UTC 版)
肥満は「体脂肪が必要以上に増えた状態」を指すが、体脂肪率の測定には困難が伴い、そのためBMIなど簡易的な診断法が広く一般に使われていた。ところが、近年体脂肪計(体組成計)が一般にも普及し始め、体脂肪率によって肥満の判定を行う場合も増えるようになってきている。
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肥満との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/27 03:47 UTC 版)
2004年7月16日発売のイギリスの医学誌ランセットでは、1972年 - 1973年にかけてニュージーランドのダニーデンで生まれた1,000人の子供について、「子どもの時にどれほどテレビを見たか」「大人になってから健康状態がどうなったか」を26歳になるまで追跡調査を行った結果、生まれてから15歳までにテレビを見た時間と、成人してからの健康指標に密接な関連性があることが判明したと報告された。
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