ヒトの中足骨
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/07/03 10:30 UTC 版)
ヒトの中足骨は、左右の足根骨の遠位に5本ずつ存在する細長い管状骨で、趾節骨より長く、内側から外側へ向けて第1 - 第5趾と対応して、第1中足骨、第2中足骨、第3中足骨、第4中足骨、第5中足骨(英名:metatarsal bone I - V, first metatarsal bone - fifth metatarsal bone、羅名:os metatarsi I - V, os metatarsi primum - os metatarsi quintum)と呼ばれる。 第1中足骨が最も短く、最も太い。第2中足骨が最も長い。第3、第4、第5中足骨の順で短くなる。中足骨は中足骨頭(遠位端)・中足骨底(近位端)・中足骨体(骨幹部)の3つの部分に分けられる。 中足骨頭は大きな球状で、趾節骨を構成する基節骨底と関節する。 中足骨底は中足骨の近位端で太く、足根骨と関節する。関節面の形は5本の中足骨で異なり、第1中足骨は鞍状に突起し、第2中足骨では中央部がへこみ、第3、第4中足骨では平面的、第5中足骨では不完全な鞍状になっている。 中足骨体は底側面が浅くくぼむように緩く湾曲し、中足骨頭、中足骨底より細く、隣り合う中足骨との間に中足骨間隙 interosseous metatarsal spaces, spatia interossea metatarsi がある。中足骨間隙には背側骨間筋、底側骨間筋が配置される。中足骨体の背側面は遠位部では扁平であり、底側面の中央では縦に長く隆起するため、この断面はほぼ三角形を成す。
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