ヒトのヘモグロビンの種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 03:04 UTC 版)
「ヘモグロビン」の記事における「ヒトのヘモグロビンの種類」の解説
正常ヘモグロビン 胎児のヘモグロビンは2本のα鎖と2本のγ鎖によって作られたHbFが殆どであるが、生後は次第に2本のα鎖と2本のβ鎖で作られたHbAに置き換わっていく。ただし、成人でも重度の貧血が起こっている時は、HbFの割合が高くなっている場合もある。 異常ヘモグロビン グロビン鎖のアミノ酸配列異常を持つヘモグロビンの総称で、HbA1c に関わる検査値の異常や貧血及び血球増多症などの症候を示す。HbS: 鎌状赤血球症の原因となる。 HbH: サラセミアという貧血の原因となる。 Hb Sabine 溶血性貧血の原因となる。 HbSはHbAに比べて非常に溶解度が小さく、このため分子が凝集しあって鎌形となっている。鎌状赤血球は遺伝子の異常によって起こっており、β鎖の6位のグルタミン酸がバリンに置き変わっていることが主な原因である。 異常ヘモグロビン症(英語版)
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