モル分率
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/12 21:00 UTC 版)
モル分率は、全体量と混合試料ともに物質量を基準とし、算出する単位である。体積などのように温度に依存することがないため、物性の異なる多成分を含んだ系に使われることが多い。混合物の物質量/全体の物質量で表される。このため含まれるすべての物質のモル分率の総和や純物質のモル分率は1である。 ここでは次の例を用いる。 例、メタノール32 gを水で希釈し、100 gとした水溶液。 この溶液にはメタノールが32 g(1 mol)含まれる、全体量からの差から求めると、このとき水は68 g含まれている。68 gの水は分子量から求めると3.8 molと算出できる。 つまり、このときこの溶液にはメタノール1.0 molと水3.8 mol、あわせて4.8 molが含まれている。モル分率は混合物の物質量/全体の物質量であるから、メタノールを混合物とすると1.0 mol/4.8 mol=0.21と算出できる。同じように、水のモル分率は約0.79となる。
※この「モル分率」の解説は、「濃度」の解説の一部です。
「モル分率」を含む「濃度」の記事については、「濃度」の概要を参照ください。
- モル分率のページへのリンク