母親Aと主犯Bの異常な関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 03:42 UTC 版)
「篠栗男児餓死事件」の記事における「母親Aと主犯Bの異常な関係」の解説
Aは一軒家に住む主婦で、3人の息子がおり、餓死した男児は三男であった。2016年4月にAとBは福岡県内にて子供が同じ幼稚園に通う縁で知り合った。知り合いが少なかったAにBが「ママ友」のグループに誘った。Bはママ友には偽名を名乗り、「虚言癖のクレーマー」としてママ界隈ではかなり有名で、一度見たら忘れられない容姿で化粧もせずに目立っており「34歳」と10歳年齢詐称していた。年上を理由に学校の雑務を押し付けたり、横柄で言葉遣いが悪かった。2018年5月よりBはAに「悪口を言われているよ」と嘘を言い、Aに他のママ友と顔を合わせても挨拶をせずに逃げたりさせるなどによりAと友人を疎遠にさせ、Aに対して「ママ友があなたの悪口を言っている」「あなたの夫が浮気している」「信用しているのは私だけ」と伝えてマインドコントロールを行った。県警はAの元夫の浮気事実はないことを確認している。 2019年5月にAは夫と離婚し、3人の息子と福岡県篠栗町のアパートに転居して10月に生活保護や児童扶養手当を受給し始め、11月にA家は篠栗町と児童相談所協議会の支援対象となった。Bは「浮気調査費用」「裁判費用」と言ってAから多額の金銭を騙し取り、「元夫との裁判で勝つためには質素な暮らしをしないといけない」とAに話して子供たちに過酷な食事制限を指示し、「Aの男児が他の子に砂を投げて訴訟になる」「私が間に入って示談してあげる」「この問題のバックにはヤクザがいて話をまとめてもらう」と次々に架空のトラブルをでっち上げてAを脅し、生活費・生活保護費・児童手当・児童扶養手当などA家に入る毎月の平均25万円と貯金を全て騙し取る形で1,000万円以上を搾取し、Aの口座に振り込まれた現金をATMで引き出させてBが受け取り、BはAの預金通帳を預かるようになった。Bは生活費だけではなく、フリーマーケットアプリや消費者金融にてもAに金銭を工面させた。BはAから搾取した金銭を家族旅行・パチンコなどの遊興費・ブランド品購入に使った。BはA家の食事量を管理し、A家への支出を抑えるためにA家に僅かな食事を運んでいた。Aは知人に1週間毎日数百件の金を無心する電話を掛けていたが、Aの知人によるとAは元々は他人に泣きつく人間ではなかったといい、Aはほんわかした雰囲気で、根が優しくていい人であるが、流されやすい部分があり、詳しくないのに勧められた絵画を買って夫に怒られたこともあったという。Aは「トラブルを解決してくれる友人」としてBを頼り、「監視されていると信じ、食べ物が与えられないのが怖くて言うことを聞いてしまった。その日を生きることで精一杯だった」と供述。 A家は困窮を極め、電気やガスのライフラインまで止められており、ネット回線も止められ、近所のコンビニへ行って無料Wi-Fiに接続していた。BはAから金銭を騙し取り続けて僅かな米・パン・菓子を差し入れるだけであった。A家は米をお粥状にして食べるなどして飢えを凌いでおり、A家はBが時折差し入れる僅かな食料を分け合ったが、三男には10日間水しか与えられないことがあった。Bは「言いつけを守れない子には食事を与えるな。監視カメラ10数台で見張っている」と脅して制限をかけた。Bは事件と無関係のママ友を「ボス」と呼び、「ボスが監視カメラで見張っている。怒らせたらいけないので質素な生活をするように」と嘘を言ってAを従わせた。 2020年3月にA家は家賃滞納により事件現場のマンションに転居し、家賃滞納の強制退居により臨時の引っ越し費用など約230万円の公的扶助を受給。4/18に三男が餓死し、事後払いの葬儀代約20万円を含む50万円以上が公的扶助として支給された。三男の死後もBはAから生活費を搾取し、搾取された生活費には公的扶助の三男の葬儀代約20万円が含まれていた。捜査関係者によるとAが県警による任意聴取後に捜査を気にしたBが証拠隠滅を図るためにAに携帯電話を破壊させ、「警察に元夫の浮気(Bのでっち上げた嘘)については話すな」「三男の葬儀に親族を呼ぶな」とAに指示し、A家の生活困窮理由については「「金銭はA自身がパチンコで使った」と警察に言うように」と指示。前述の通り、県警はAの元夫の浮気事実はないことを確認している。三男の死後にBはAに別の携帯電話で「おはよう」と毎朝Bにメッセージを送るように指示。BはAに「あなたは母親だから逮捕される」と脅し、「毎朝メッセージを送る理由は、Aが警察に逮捕されたかを知るため」とAに説明した。事件後もAから金銭を騙し取っていたBは、2020年9月に篠栗町の月65,000円のオートロック3LDKマンションに夫と子供3人と引っ越した。Bは無職で、夫は定職に就いていたが高収入ではなかったとされている。
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