歴史上の皇族
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「英雄伝説 軌跡シリーズの登場人物」の記事における「歴史上の皇族」の解説
ドライケルス・ライゼ・アルノール 登場作:「閃I」(名前のみ)・「閃II」・「閃IV」 声:中田譲治(「閃IV」) トールズ士官学院を創設した皇帝で、《灰の騎神》ヴァリマールのかつての《起動者》。250年前に起こった皇位継承を巡る内乱《獅子戦役》を平定し、その後の帝国を社会改革によって建て直した中興の祖であり、後世においては《獅子心皇帝(しししんこうてい)》と呼ばれ、讃えられている。 来歴 皇帝ヴァリウスV世の第三皇子として生まれたが、庶出であるため他の帝位継承者たちから疎まれ、各地を転々とし、異郷のノルドの地に身を寄せて暢気に暮らしていた。 内乱が拡大し、帝国が滅亡の危機に瀕していることを知り、それを見過ごせず挙兵を決意する。 949年の秋に、わずか17名の手勢を率いて、ノルドの地で挙兵。戦いの最中に腹心の部下ロラン・ヴァンダールを失うも、《槍の聖女》リアンヌ=サンドロットと彼女に従う《鉄騎隊》の協力を得て、帝国各地を解放し、《紫紺の騎神》を擁する末弟ルキウスをも味方につける。 その後、オルトロスが目覚めさせた《紅き終焉の魔王》によって、ルキウスの《紫紺の騎神》が敗れるも、ドライケルスは《善き魔女》ローゼリアとの出会いにより、トリスタの地に眠る《灰の騎神》ヴァリマールを目覚めさせ、《起動者》となる。 952年7月、リアンヌ・サンドロットとともに《煌魔城》に挑み、《紅き終焉の魔王》を封印し、内戦を終結させるが、この最後の戦いでリアンヌを失う。 同年に第73代皇帝として即位。その治世において、法・経済・文化における新制度を導入していき、エレボニア帝国に近代国家の礎を築く。 即位後、《黒の思念体》の呼び掛けに苛まれ、それに屈することはなかったが、《黒の史書》により帝国にとって避けられぬ未来を知り、晩年は諦観を抱き、未来に絶望したまま生を終える。 人物 豪放磊落で泰然自若、茫洋としていながらも大胆不敵。どこまでも懐の深い人物だったらしく、時折子供のように目を輝かせることもあったという。 かつての起動者としての彼を知るヴァリマールによると茫洋とした暢気な男であり、帝国中興の祖と讃えられるほどの人物になったことには可笑しさ半分、納得半分といったところ。 《煌魔城》の戦いで「死去」したリアンヌとは将来を誓った仲だったが、即位後は内戦中にドライケルスを支えながら謀殺された侯爵の娘であるイヴリンを皇妃に迎え、二男二女をもうけた。 その治世においては家柄や出身にとらわれない人材の育成を行うよう改革を行い、これを契機に帝国正規軍や中央政府に平民が登用されるようになる。この改革は貴族派と対抗することとなる革新派の誕生につながり、ゲーム本編の時代の内戦の遠因となっている。 即位後の後半生はイシュメルガの声に苛まれ続けることになるが、人の業によるものであることから、聖獣であるローゼリアに頼ることをよしとはせず、黙っていた。 亡くなった後の魂は鉄血宰相のギリアス・オズボーンに転生する。 オルトロス・ライゼ・アルノール 登場作:「閃II」(名前のみ) 後世において《偽帝》と呼ばれることになる、皇帝ヴァリウスV世の第四皇子。公爵家出身の第二妃より生まれた。 父が逝去した後、正妃の息子である皇太子マンフレートが何者かの手で暗殺された直後に、武力をもって帝都を掌握、反対勢力を徹底的に粛清した上で、自らの即位を宣言した。これにより、後に《獅子戦役》と呼ばれることになる帝国史上最大規模の内戦の端緒を作る。 内戦が始まった当初、即位を宣言した他の兄弟たちの勢力と戦力は拮抗していたが、帝都地下に封印されていた《緋の騎神》テスタ=ロッサを復活させたことで、他の勢力を圧倒する。その後、他の勢力も戦力を盛り返すが、オルトロスは何らかの方法によって《煌魔城》を出現させ、《緋の騎神》を《紅き終焉の魔王(エンド・オブ・ヴァーミリオン)》へと昇華させ、アルベルトとグンナルの軍勢と、ルキウスの《紫紺の騎神》を立て続けに打ち破る。 《紅き終焉の魔王》を復活させた後のオルトロス本人については伝わっておらず、ドライケルスに敗れた、ということのみ知られている。《獅子戦役》終結後、貴族勢力間でこれ以上の争いが続くことをドライケルスが避けたため、その血筋はカイエン公爵家に密かに受け継がれ、その野望と恨みも『閃』の時代まで受け継がれていくこととなる。 ルキウス・ライゼ・アルノール 登場作:「閃II」(名前のみ) 皇帝ヴァリウスV世の第六皇子(末弟)で、獅子戦役で皇位継承に名乗りを上げた皇子の一人。 オルトロスの軍勢に対抗するために《紫紺の騎神》を擁し、配下の傭兵を起動者としていた。その後、ドライケルスと出会い、陣営に加わるが、オルトロスが呼び覚ました《紅き終焉の魔王》によって、《紫紺の騎神》を破壊されてしまう。帝都における最後の戦いでは、《灰の騎神》の起動者となったドライケルスを《煌魔城》に突入させるため、残りの軍勢を用いて《鉄騎隊》やノルドの戦士団と協力し、血路を開く。 グンナル・ライゼ・アルノール 登場作:「閃II」(名前のみ) 皇帝ヴァリウスV世の第五皇子で、獅子戦役で皇位継承に名乗りを上げた皇子の一人。 剛力無双とうたわれていたが、《緋の騎神》を手に入れたオルトロスに敗れて勢力を縮小する。その後、アルベルトと共同戦線を張ってオルトロスとルキウスの両陣営に対峙するが、《紅き終焉の魔王》の出現によって手勢は一挙に消滅させられてしまう。 アルベルト・ライゼ・アルノール 登場作:「閃II」(名前のみ) 皇帝ヴァリウスV世の第二皇子で、獅子戦役で皇位継承に名乗りを上げた皇子の一人。 策謀家であったが、《紫紺の騎神》を手に入れたルキウスの軍勢に敗れて勢力を縮小する。その後、グンナルと共同戦線を張ってオルトロスとルキウスの両陣営に対峙するが、《紅き終焉の魔王》の出現によって手勢は一挙に消滅させられてしまう。
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