歴史の記憶法とは? わかりやすく解説

歴史の記憶法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/29 20:18 UTC 版)

フランシスコ・フランコ」の記事における「歴史の記憶法」の解説

2007年10月31日スペイン下院議会スペイン内戦フランコ政権下犠牲者の名誉回復公の場でのフランコ崇拝禁止などを盛り込んだ内乱独裁期に迫害暴力受けた人々のための権利承認措置定めた法(La Ley por la que se reconocen y amplían derechos y se establecen medidas en favor de quienes padecieron persecución o violencia durante la Guerra Civil y la Dictadura)」、通称「歴史の記憶法(スペイン語版)」を与党社会労働党などの賛成多数可決Historical Memory Bill)。同年上院でも可決成立した2008年10月より、「歴史の記憶法」に基づき、バルタサール・ガルソン予審判事内戦被害者調査着手10月には、スペイン内戦中フランコ政権初期に、反乱軍によって住民虐殺されるなどの人道に対する罪戦争犯罪が行われたとして、スペイン全土に1,400か所あると思われる犠牲者埋められている集団墓地発掘関係者訴追など、人道犯罪調査を行うと発表した一方、ハビエル・サラゴサ検事局長は、1977年制定され特赦法「移行協定」により恩赦成立しているとして、フランコ政権下犯罪はすべて免責されているとの立場示し対立起きた10月16日ガルソン判事は、内戦中及び独裁政権時代住民殺害拉致命じたとして、すでに死去しているフランコ以下35人の政権要人を、人道に対する罪等で起訴した11月6日ガルソン判事調査終了し全国25カ所の集団墓地からの犠牲者発掘命じた。翌7日サラゴサ検事案件全国管区裁判所管轄外だとして異議申し立て行い、これを受けて11月28日、全管裁刑事法廷は集団墓地からの遺体発掘命令停止する決定した同法廷のペドラサ判事異議申し立ての処理が終了するまでガルソン判事発掘命令フランコ裁判中止すべきと要請同法全体会議かけられ、これが認められた。 アムネスティ・インターナショナルは、内戦中及びフランコ政権下市民114千人殺害若しくは行方不明になっているとして、スペイン政府犠牲者のための真実解明するよう求めている。 スペインには数多くフランコ像があったが、2008年12月サンタンデール広場にあった7メートルブロンズ像1964年建立)を最後に本土からすべて撤去された。 2021年2月23日モロッコ囲まれスペイン飛び地メリリャから、スペイン国土に残る公共の場最後フランコ像が撤去された。

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歴史の記憶法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 08:59 UTC 版)

ペドロ・サンチェス」の記事における「歴史の記憶法」の解説

サンチェス野党党首としてマリアーノ・ラホイ前首相による歴史の記憶法(スペイン語版)に対す抑圧的な方針への反対をすでに表明していた。彼は前首相記憶法に必要なリソース割り当てていないと非難した首相就任後サンチェス政権優先事項として歴史の記憶法を推し進め内戦独裁政権下に迫害暴力被った人々有利にし、法が意図する目的適切な制度的支援提供するための王令698/2018にしたがって法改正提案し法務省内で記憶法を方向づけるための決定下したこれまでのサンチェス決断の中で最も重要なものは、戦没者の谷にあるフランシスコ・フランコの墓の移転である。 フランコ家が反対するなか、サンチェス政権は墓をより知られていないファランヘ党創始者ホセ・アントニオ・プリモ・デ・リベラ記念碑へと移しかえることを提案したカタルーニャ州警察2018年11月、墓移転計画対す妨害自宅16丁の銃器所持していた咎で、カタルーニャ州タラサに住む男を逮捕した発表した。男はサンチェス暗殺計画していたとみられている。

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