横須賀海軍施設とドライドックとは? わかりやすく解説

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横須賀海軍施設とドライドック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 14:58 UTC 版)

横須賀海軍施設ドック」の記事における「横須賀海軍施設とドライドック」の解説

終戦後昭和20年1945年8月30日連合軍横須賀進駐し、横須賀海軍関連施設全て接収された。そして横須賀海軍工廠多く人員解雇されたが、ドックなどの保守要員150名はアメリカ海軍中心とした進駐軍関連業務を行うため、残留命じられた。これは横須賀占領主力担ったアメリカ海軍随時艦船修理行ってはいたが、修理状態が十分なものではなかったので横須賀基地機能利用することにしたためであった。やがて復員引き揚げ用いられる艦船や、連合軍その中でアメリカ海軍の艦艇修理仕事増加していったため、旧海軍工廠技術者改め再雇用されるようになったそのような中、昭和22年1947年4月27日には米海軍艦船修理廠(SRF)が発足する昭和27年1952年4月28日サンフランシスコ講和条約日米安全保障条約発効したことにより、連合国占領軍から在日米軍としてアメリカ軍駐留するようになったその後横須賀海軍施設米海軍艦船修理を行う場所として、その重要性を増すようになったベトナム戦争時、横須賀海軍施設米海軍あらゆる艦船補修修理が可能であるハワイオアフ島のパールハーバー以西唯一の施設であると評価された。 その後昭和45年1970年)には、アメリカ側はいったん横須賀海軍施設からの事実上撤退佐世保への移転検討し日本側との交渉入ったアメリカ側横須賀海軍施設の6基のドック全て日本側に返還し民間ないし自衛隊米海軍艦船修理廠(SRF)の業務引き継ぎ米海軍艦船横須賀寄航時には艦船修理をそこで行うことを提案した。しかし日本側の受け入れ態勢整わないため、空母改修修理が行うことが可能である6号ドックはしばらくアメリカ側維持する方向で話が進められていた。アメリカこのような提案をした理由としては、当時アメリカ財政難があった。しかしまもなくアメリカ財政状況好転見せる中、これらの話は立ち消えとなり、昭和49年1974年10月2日には日米共同使用現地協定締結され1号2号3号ドックアメリカ海軍海上自衛隊4号5号ドックについてはアメリカ海軍住友重機械工業との共同利用を行うこととなった、しかし住友重機械工業3回ドック使用したのみで共同使用から撤退し、現在まで米軍海上自衛隊共同利用続けられている。 そして横須賀海軍施設米空母事実上母港とする計画進められるようになった昭和48年1973年10月空母ミッドウェイ横須賀初入港し、以後横須賀事実上母港とした。その後平成3年1991年)には空母インディペンデンス平成10年1998年)には空母キティホーク横須賀母港とした。平成20年2008年)からは原子力空母ジョージ・ワシントン母港とした後、平成27年(2015年)から原子力空母ロナルド・レーガン横須賀母港とするようになり、横須賀海軍施設機能は現在も維持され続けている。 横須賀海軍施設の6基のドライドックでは、海上自衛隊艦船とともに空母始めとする米海軍艦船補修修理が行われており、平成13年2001年)から平成15年2003年)にかけて、4号5号6号ドック戦前から使用され続けてきたクレーン撤去され新たなクレーン設置されるなど、設備更新補修継続して実施されている。横須賀造船所横須賀海軍工廠からの伝統引き継ぐ米海軍艦船修理廠(SRF)の技術力の高さはアメリカ海軍から高く評価されており、横須賀海軍施設ドック米海軍の重要拠点である横須賀海軍基地重要施設として使用され続けている。

※この「横須賀海軍施設とドライドック」の解説は、「横須賀海軍施設ドック」の解説の一部です。
「横須賀海軍施設とドライドック」を含む「横須賀海軍施設ドック」の記事については、「横須賀海軍施設ドック」の概要を参照ください。

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