横浜港町警察署刑事課第四係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 15:02 UTC 版)
「悪党〜重犯罪捜査班」の記事における「横浜港町警察署刑事課第四係」の解説
富樫正義(とがし まさよし)〈45〉 演 - 高橋克典 刑事課第四係主任(巡査部長)。 悪人逮捕、事件解決のためなら、手段を選ばぬ男。だが根は名前の通りの善人で私利私欲の悪事は一切行わない。娘・のぞみと姑・佐知代と3人で暮らしている。12年前、妻・紀子が失踪していると周りは認識していて、富樫が殺害したという噂もあった。真相は自殺未遂を図った紀子に対し、責任を感じ、犯罪被害に遭う市民を守るために刑事を続けていた。 前島からチームの軍資金らしき金を受け取るなど、彼とつながりがあるが、目先の利害が一致しているために互いを利用し合う関係であり、本心では快く思っていない。命を狙われた前島を守る行動も取ったが、これも前島を殺すことで利益を得る悪徳警官の計画を阻止するためであり、本心から救おうとしたか否かは不明である。最終回で飯沼玲子との仲を誤解した西村和也に腹部を刺され殉職する。捜査用パトカーはトヨタ・マークX。 里中啓一郎(さとなか けいいちろう) 演 - 小泉孝太郎 刑事課第四係・係長(警部補)。 神奈川県警本部きってのエリートとして将来を嘱望され、警務部で組織運営に関わっていたが、本部長の甥の不正採用を告発したために本部長の逆鱗に触れ、横浜港町警察署へ飛ばされた。警察官には絶対的な正義があると信じている堅物だったが、後半からは柔軟な態度も見せている。第四係の新しい係長として赴任し、捜査内容を報告しなかったり、自分を「おとり」にするなどの部下の富樫たちの悪党ぶりに憤る。しかし、自分が前島や本部長の私欲のために都合よく利用されていると悟った事、富樫に自分と共通する部分を感じた事などから、指輪を外すように富樫から助言された後、勤務中は指輪を外したり、富樫の犯人に対する発砲の正当性を主張するなど、少しずつ富樫の正義を理解するようになっていた。妻の理恵とは半年前に結婚したばかり。 飯沼玲子(いいぬま れいこ)〈33〉 演 - 内山理名 刑事(巡査部長)。 第四係の紅一点。すこぶる有能でクールな女刑事で、仕事場では身勝手な主張をする犯人を殴ったり、自分をからかう柴田を蹴り上げるなど男勝りの性格を見せ、富樫が持つ正義に共感している。一方プライベートでは、ろくでもない若いヒモ・西村和也とつきあっていて、理不尽なことで暴力を受けている。幼少期の孤独だった過去から利用されているとわかりながらも、自分がいないとダメである和也と離れられない弱い一面を持っていたが、数々の仕打ちに加えて自分を騙した事で遂に和也と決別し、彼を部屋から追い出した。 柴田安春(しばた やすはる)〈36〉 演 - 鈴木浩介 刑事(巡査部長)。 チームの一員でありながら富樫達とは対照的に自身の保身と私欲のために行動する小悪党。資産運用に失敗して莫大な借金を抱えており、その返済のために事件関係者に対して度々裏金を要求する。また暴力団の村雨組とつながりがあり、捜査情報を流す代わりに事件の情報を得ていた。しかし村雨組に黒紅コーポレーションの麻薬の取引の情報を流し、その後村雨組も取り締まられたことから彼らから恨みを買い命を狙われ、県議会議員藤堂殺害事件の証拠捏造を強要された。その一件から警察にもいられなくなって逃亡の身となる。最終回終盤では、これまでの行いを悔い改め、富樫の力となるべく一時復帰するも、再び逃亡生活に戻った。 山下学(やました まなぶ)〈33〉 演 - 平山浩行 刑事(巡査部長)。 3年前から妻子と別居しており、いつか寄りを戻したいと願っている。小学生の息子の声を聞きたいがために妻子の暮らす家に無言電話をかけ続けている。張り込み中に息子からの電話がかかって来たことでミスをし、そのせいで被害者が増えたこともあった。その後妻と復縁の可能性が出てきたが、第四係の不正が発覚して復縁がなくなりかける。最終回でようやく息子と会うことを許された。 津上譲司(つがみ じょうじ) 演 - 八神蓮 刑事(巡査長)。 富樫らの同僚ではあるが、仲間とは言えない傍観者。「刑事は公務員」が持論で、命懸けで自らの手を汚してまで捜査に当たる富樫たちの気持ちは全く理解出来ず、逆に知ろうともしない冷めた若者である。
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