検閲に対する批判の広がり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/27 23:30 UTC 版)
「南方週末社説差し替え事件」の記事における「検閲に対する批判の広がり」の解説
.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{display:flex;flex-direction:column}.mw-parser-output .tmulti .trow{display:flex;flex-direction:row;clear:left;flex-wrap:wrap;width:100%;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{margin:1px;float:left}.mw-parser-output .tmulti .theader{clear:both;font-weight:bold;text-align:center;align-self:center;background-color:transparent;width:100%}.mw-parser-output .tmulti .thumbcaption{text-align:left;background-color:transparent}.mw-parser-output .tmulti .text-align-left{text-align:left}.mw-parser-output .tmulti .text-align-right{text-align:right}.mw-parser-output .tmulti .text-align-center{text-align:center}@media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{width:100%!important;box-sizing:border-box;max-width:none!important;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow{justify-content:center}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{float:none!important;max-width:100%!important;box-sizing:border-box;text-align:center}.mw-parser-output .tmulti .thumbcaption{text-align:center}}報道機関が当局に対し明確な抗議の意志を示したことは中国では異例のこととされ、また同時期、共産党の憲法や政治体制の改革に言及を行った政治改革志向の雑誌『炎黄春秋』のウェブサイトも閲覧が不可能になるといった事件も重なった。 共産党幹部と編集部の対立はインターネット上で「南方週末事件」と称され、共産党の検閲に対する非難の書き込みが行われた。このほか国内の著名人からも抗議活動を支持する声が広がり、多数の有名な学者らが署名した庹の辞任と出版の自由拡大を求める書簡が公開されたほか、作家の韓寒や女優の姚晨(英語版)、俳優の陳坤も『南方週末』を支持する姿勢を見せた。 またジャーナリストや弁護士らが抗議デモを呼び掛ける事態となり、大学教授や作家らが呼びかけた庹宣伝部長の解任を求める署名はインターネット上で1月7日までに3,000人を集めた。 また1月7日には広東省にある南方報業伝媒集団の社屋や北京市の支社に支持者が集まって報道の自由を求めるデモが行われた。デモは警察の許可を得て行われ、広東省には300人の市民が集まり、出版の自由が失われたことの象徴とみなされている菊の花を手にとった若者たちが集まったほか、有名な市民活動家胡佳も北京支局に駆けつけ、抗議が行われた。また浙江省杭州市でも民主活動家の毛慶祥と呂耿松(中国語版)が『南方週末』に声援を送るとした横断幕を掲げ、翌8日に国家政権転覆扇動の容疑で公安当局に身柄を拘束された。 デモが行われた1月7日には記者が新聞職業倫理委員会の名義を用いて徹底調査を改めて求めたほか、国際ジャーナリスト連盟が習近平総書記に調査を求める声明を発表。また香港記者協会も広東省に調査を要求した。7日はアメリカ国務省のビクトリア・ヌーランド報道官が中国政府による検閲を批判するに至り、翌8日には中国の洪磊外交部報道官が内政干渉であるとしてこれに反発する声明を発表した。 1月8日には新浪網、網易、騰訊といった中国の大手ポータルサイトにおいて、一見するとわからないが各行の冒頭を縦読みすることにより、『南方週末』への応援を意味する「南方周末加油」と読めるような構成になっていることが話題となった。 検閲に対する国内での批判の広がりに中国政府は情報統制で対応し、記者等による反論を次々に閲覧不可能にしたほか、『南方週末』を支持する報道記事も次々に削除。また微博では「南方周末」「南方」「周末」という言葉で検索ができなくなり、文字通り「週末」という意味で使っている投稿すら検索できなくなるという事態となった。
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