東海道新幹線の開通と特急の転機とは? わかりやすく解説

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東海道新幹線の開通と特急の転機

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/07 01:49 UTC 版)

近鉄特急史」の記事における「東海道新幹線の開通と特急の転機」の解説

1964年昭和39年10月1日 東海道新幹線開通「ひかり」名阪間を1時間31分翌年11月1時間8分に短縮)で走行し始めると、名阪甲特急速度では勝負にならず、以後急速に衰退していく。その一方新幹線開通により東京 - 名古屋 - 京都 - 大阪の所要時間大幅に短縮されたので、近鉄はそれら各地の駅から新幹線接続して伊勢志摩奈良吉野といった、沿線存在する観光地への観光客輸送を図るようになり、近鉄特急が各線に設定され種類増加するきっかけともなった。早速、1964年東京オリンピック日本訪れた外国人観光客などを奈良県内観光地誘致する目的もあり、新幹線開通同時に京都線橿原線京都駅 - 橿原神宮駅間を結ぶ、それまで料金不要特急有料特急とした、「京橿特急」(京都特急)が6往復設定された。車両は旧奈良電のそれを改造したものを使用したまた、橿原線大阪線交差する大和八木駅では「阪伊乙特急」と接続し京都から伊勢志摩方面への利便図られた。しかしながらまだこの時点では、後述する国鉄準急列車鳥羽」の方が乗換える手間無かったため、京都から伊勢志摩へ行くのには広く使われていた。 12月1日 京都駅 - 奈良駅間に5往復有料特急である、「京奈特急」が登場1965年昭和40年3月18日 南大阪線吉野線大阪阿部野橋駅 - 吉野駅間を結ぶ、有料の「吉野特急」が6往復設定される。この時、快速かもしか」は廃止された。停車駅橿原神宮駅駅下市口駅大和上市駅吉野神宮駅一部の「名阪乙特急」・「阪伊乙特急」が名張駅または榊原温泉口駅同日佐田駅より改称)に停車開始また、吉野特急接続する橿特急についても、橿原神宮前駅吉野特急との間で乗り継ぎが可能となるようダイヤ修正され、京奈特急が1往復増発となった。 この関係で京橿・京奈特急充当され特急車不足し予備特急車である非冷房683系定期運用充当されただけでなく、「予備特急車予備」として旧奈良由来セミクロスシート車であるモ670形2両までもが動員され有様となり、有料特急としてのサービス深刻な格差生じ結果となったこのため旧型車の機器流用ではあったが18000系として、ようやく京橿・京奈特急専用正規特急車新造された。 7月15日 上本町駅 - 湯ノ山駅(後の湯の山温泉駅)間に2往復名古屋駅 - 湯ノ山駅間に2往復の「湯の山特急」が新設される。湯の山温泉御在所岳観光地の多い湯の山へ客を誘致するのが目的で、近鉄湯の山線軌間762mm(狭軌ナローゲージ軽便鉄道)から、一気に他の路線と同じ1,435mmの標準軌1964年昭和39年3月改軌されたのを受け、運行開始した。3往復あった「名阪乙特急」は、2往復が「湯の山特急」、1往復が「阪伊乙特急」及び「名伊乙特急」に立て替えられ、「湯の山特急」は榊原温泉口駅にも停車した。これにより「名阪乙特急」が一旦消滅1967年5月まで)。 10月1日 「名伊甲特急新設宇治山田行のみ伊勢市駅停車)。 1966年昭和41年1月20日 特急料金制度三角表示方式より現在の対キロ制制度変更同時に乗り継ぎ料金制度導入され同一駅で30以内での特急から別の特急への乗継ぎであれば通し料金計算するようになった12月20日 京都駅 - 宇治山田駅間に2往復の「京伊特急」 を新設京都から伊勢まで近鉄でも直通できるようになった当時京都線橿原線直流600V、大阪線山田線直流1,500Vと架線電圧車両限界京都線橿原線当時大型車入線不可能)が異なっていたため、複数電圧区間直通できる車両複電圧車)である、18200系電車投入された。なおこの時は橿原線 - 大阪線間を結ぶ大和八木駅付近連絡線配置都合上京都方面から来た列車は「 - (橿原線八木駅 - 八木西口駅運転停車折り返し) - 八木駅構内折り返し) - (大阪線八木駅 - 」と、2回も折り返しスイッチバック)を行って伊勢方面に向かっていた(京都方面はその逆)。停車駅大和西大寺駅大和八木駅伊勢中川駅松阪駅伊勢市駅宇治山田行のみ)。 1967年昭和42年6月1日 夜間の名阪甲特急」を「名阪乙特急」に変更し復活この頃10100系第3編成使用して営業列車で「テレビカー」の試験実施する本採用には至らず)。 12月20日 橿原線新ノ口駅 - 大阪線大和八木駅間に短絡線新設され、「京伊特急」は同線を経由するようになり、スイッチバック解消された。また「スナックカー」と呼ばれることになる、「スナック軽食コーナー」を設けた12000系電車登場し不振の続く「名阪甲特急」などに投入されビスタカー10100系にも一部スナックコーナー設置した(この時名阪間の国鉄:近鉄シェアは、8:2程度正確に19%)にまで落ち込んでいた)。また「湯の山特急」は上本町駅 - 近畿日本四日市駅および近畿日本四日市駅 - 近畿日本名古屋駅間で「名阪乙特急」と、「京伊特急」は大和八木駅以降伊勢方面で「阪伊乙特急」と併結になった。「阪伊甲特急」を週末に運転(停車駅鶴橋駅伊勢市駅)。「阪伊乙特急」が伊賀神戸駅に、「名伊乙特急」が白子駅に、それぞれ一部列車停車開始宇治山田行のみ停車降車専用だった伊勢市駅に、宇治山田発も停車開始。 この「スナックカー以降近鉄特急車で従来回転式クロスシート転換式クロスシート代えて偏心回転式リクライニングシート標準となり、接客設備グレードアップ実現した

※この「東海道新幹線の開通と特急の転機」の解説は、「近鉄特急史」の解説の一部です。
「東海道新幹線の開通と特急の転機」を含む「近鉄特急史」の記事については、「近鉄特急史」の概要を参照ください。

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