木造獅子とは? わかりやすく解説

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木造獅子/木造獅子

主名称: 木造獅子/木造獅子
指定番号 3519
枝番 0
指定年月日 2004.06.08(平成16.06.08)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 彫刻
ト書
員数 一対一対
時代区分 平安
年代
検索年代
解説文:  いずれも無角の獅子一対像で、高さ二尺をこえる大型のその一と九寸ほどの小型のその二からなり美作国二宮一宮とも)の高野神社伝来する
 その一は、阿形頭部をほぼ正面に向け、たてがみは束目(先端少し巻く)にあらわし二段垂れ両肩背中にかかる。両耳正面向き立て、瞋目、開口前肢伸ばして手前にやや引き、後肢屈して蹲踞する。上下顎に髭(上顎植毛下顎毛束彫出)をあらわす。両前後方翼状、両後肢後方巻貝状の毛束をあらわす。吽形閉口するほかはほぼ阿形準じる。その二は、阿形が、頭部正面に向け、たてがみを束目(直毛)にあらわし両肩背中にかかる。両耳正面向き立て、瞋目、開口前肢伸ばし後肢屈して蹲踞する。下顎に髭(毛束、先端巻毛)をあらわす。吽形閉口上歯牙を出す)するほかは阿形準じる
 構造は、その一がカツラ思われる広葉樹材胴中央辺で前後矧ぎ内刳りなし)、尻尾矧ぐ亡失)。木片ヒノキ材)および乾漆等を用いて、眉、眼球、頬、牙、下顎の髭の一部たてがみ一部厚く盛り上げるが、これは中世ころの所為思われる表面は布貼錆下地漆箔および彩色仕上げになる。その二は、ヒノキ思われる針葉樹材割矧造で、頭体幹部を胴半ば前後割り矧ぐ前半材は内刳りせず、後半材にのみ浅く内刳る。尾尻矧ぐ亡失)。表面は、錆下地漆箔および彩色仕上げで、阿形肉身漆箔たてがみを緑にし、髭も緑地毛筋切金描き吽形もほぼこれ準じるが、肉身部を銀漆箔とする。
 二対とも口の阿吽以外ほぼ同一像容となるのは、獅子一対という構成とともに奈良様の表現といえるが、平安時代になって稀にみられる形式である。その一の表面盛られた後補部分を除いて当初像容推察すると、素地露出した後肢のような硬い筋肉質引き締まった姿が想定されるこうした肉身表現は、同じ奈良様の一例である薬師寺像(寛治元年一〇八七〉、重文)にはなく、むしろ遡って個人東寺旧蔵像(九世紀か)に近い。製作時期推定するに足る獅子遺例少なく、ほかに獅子狛犬作例をも参照すると、大きくみて一〇世紀ころの造立位置づけられよう。
 その二は上体大きくつくり、腰や後肢小さくする独特の造形をなし、直毛たてがみなど当麻寺当麻曼荼羅厨子獅子奈良時代国宝)に似る。本像はこのような奈良様に従いながら、口髭形式化たてがみ厳島神社像(重文)に近く、また忿怒表現和らいでいることからして和様化の進んだ平安後期一二世紀ころに位置づけられよう。
 獅子一対となる遺例重要文化財でも遺例少ない。その一は獅子一対としてはその最古にして代表作といえ、その二も平安後期優れた作例として貴重である。

木造獅子

主名称: 木造獅子
指定番号 89
枝番 01
指定年月日 1937.08.25(昭和12.08.25)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 彫刻
ト書
員数 1躯
時代区分 鎌倉
年代
検索年代
解説文: 鎌倉時代作品

木造獅子〈(文殊菩薩台座)/(所在新羅善神堂)〉

主名称: 木造獅子〈(文殊菩薩台座)/(所在新羅善神堂)〉
指定番号 440
枝番 00
指定年月日 1928.08.17(昭和3.08.17)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 彫刻
ト書
員数 1頭
時代区分 鎌倉
年代
検索年代
解説文: 鎌倉時代作品
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彫刻:  木造猿田彦命坐像  木造獅子  木造獅子  木造獅子  木造獅子吼菩薩立像  木造獅子狛犬  木造獅子狛犬



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