有名人とフィクションのブロマンス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/05/16 18:16 UTC 版)
「ブロマンス」の記事における「有名人とフィクションのブロマンス」の解説
数多くの有名人が他の有名人とブロマンスな関係にあるとされる。その中には、オフ・ブロードウェイの舞台Matt and Benのヒットにより「多分、ショウビズ界でのブロマンスの『パイオニア』である」と表現されているベン・アフレックとマット・デイモンも含まれる。ジョージ・クルーニーとブラット・ピットの親しい友人関係は、時折「ジョージの最も長く不変の恋愛関係」とも言われる。クルーニーのブロマンスな傾向はアニメ「アメリカン・ダッド」の"Tears of a Clooney(英語版)"で、主人公スタン・スミス(英語版)が入念な復讐計画の一環でクルーニーにブロマンス的な興味を持ち始めるという回でも扱われている。MTVのリアリティ番組「The Hills」に出演し、共演者のジャスティン・ボビー(英語版)、スペンサー・プラット(英語版)とブロマンスな関係にあるとされるブロディ・ジェンナーは、2008年12月29日よりBromance(英語版)という番組に出演してる。6話の番組中、ジェンナーは自分の「側近」を選んでいくという内容。 テレビ番組上でのブロマンスはThe Odd Couple(英語版)を源流として、より一層一般的である。2008年10月、TV Guide(英語版)誌はドラマ「Dr.HOUSE」の登場人物であるグレゴリー・ハウス (ヒュー・ローリー)とジェームズ・ウィルソン(英語版) (ロバート・ショーン・レナード)を表紙にし、見出しを「彼らはブロマンス的だろうか?」とした。他にも「Scrubs〜恋のお騒がせ病棟」、Community、「ハッピーデイズ」、「ボーイ・ミーツ・ワールド」といった番組も主要人物たちのブロマンス的な関係が表れている。 法廷ドラマ「ボストン・リーガル」の主人公デニー・クレイン(ウィリアム・シャトナー)とアラン・ショア(ジェームズ・スペイダー)の関係は、テレビドラマ界の最も親密なブロマンスの一つとされている。各話の大半は二人がオフィスのテラスで座り、タバコを吸い、酒を飲みながら打ち明け話をするシーンで終わっている。記憶に残るシーンの一つとして、デニーがアランのネクタイを直しながら「君と僕が結婚していたら良かったのに」と言うものがある。彼らは異性愛者であるが、それでも非常に愛情深い友人関係が人口統計学的な彼らの相似(中年で、裕福な職に就く白人)によって描かれ、仕事上の経験を共有している。2008年放送のシリーズ5の最終話に2人が法律上の理由で結婚した際、ラストシーンは二人がテラスでダンスを踊るものであった。 日本と韓国の音楽業界では、他の有名人とのブロマンス(ボーイバンドのメンバー同士の事が多い)はファンサービスの面を含み、観客にも求められることがあるため積極的である。西洋のボーイバンドもメンバー同士のブロマンス関係を築き、有名な組み合わせにはファンからニックネームを与えられることもある。北イングランドで最も有名なブロマンスはアレックス・ターナー (アークティック・モンキーズのフロントマン)とマイルズ・ケイン(英語版)(現在はターナーと共にラスト・シャドウ・パペッツで活動)で、ファンからは"Milex"と呼ばれ、アルバート・ハモンドJr.がツイッター上でファンとの対話後に言及するほどである。他にも有名なブロマンスとしては、ブリティッシュ/アイリッシュのボーイバンドワン・ダイレクションのメンバーであるハリー・スタイルズとルイ・トムリンソンが、「ラリー・スタイリンソン」と二人の名前を混ぜた名称で呼ばれている。 フィクションの世界ではバディ・フィルム(英語版)がブロマンス映画として再定義される傾向にあるが、両者には未だ区別がされておりバディ・フィルムと呼ぶものは暴力的で同性愛的な表現を含まないものに限るとされている。 バディ・フィルムと「ブロマンス映画と呼ばれるもの」の関係は1978年初頭まではコメディとして扱われる程度で、雑誌National Lampoon(英語版)がサッカーチームをパロディ化した映画Semi-Tough(英語版)でバート・レイノルズとクリス・クリストファーソンが手を繋ぐイラストで茶化されるぐらいであった。映画「40男のバージンロード」の異性愛者の主人公ピーター(ポール・ラッド)は結婚前に最高の友人と花婿介添人を探し、シドニー(ジェイソン・シーゲル)をブロマンス的なパートナーとして選ぶ。 また映画「スーパーバッド 童貞ウォーズ」では、ジョナ・ヒルとマイケル・セラがセスとエヴァンという親友同士を演じ、兄弟愛的な意味で愛していると告白しあう。 コミックの世界では、ジャスティス・リーグ・インターナショナル(英語版)シリーズのスーパーヒーロー、ブルー・ビートル(英語版)とブースター・ゴールド(英語版)の関係がファンたちから最も受け入れられて熱狂的ファンも多い[要出典]。ブースター・ゴールドのコミックシリーズで、ブルー・ビートルはお互いを「一心同体だ」と宣言している。 「ザ・デイリー・ショー」の記者ジョン・オリバーとワイアット・シナク(英語版)は番組に一緒に出演している。ニューヨーク州ラインベックで行われたチェルシー・クリントンの結婚式を取材した際、彼らは揃いの服を着て「僕らは今朝ここに来ました---凄く美しい場所です。ジョンと僕はここで結婚式を挙げようと考えています」とシナクが冗談を言っている。 J・R・R・トールキンの小説が発行された時代にはまだ「ブロマンス」という言葉がなかったが、映画「ロード・オブ・ザ・リング」でのフロド・バギンズ(イライジャ・ウッド)とサムワイズ・ギャムジー(ショーン・アスティン)、そしてメリアドク・ブランディバック(ドミニク・モナハン)とペレグリン・トゥック(ビリー・ボイド)の関係もブロマンスと定義される。
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