スタン・スミス
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スタン・スミス
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基本情報 | ||||
フルネーム | Stanley Roger Smith | |||
国籍 | ![]() |
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出身地 | 同・カリフォルニア州パサデナ | |||
生年月日 | 1946年12月14日(78歳) | |||
身長 | 193cm | |||
体重 | 84kg | |||
利き手 | 右 | |||
バックハンド | 片手打ち | |||
殿堂入り | 1987年 | |||
生涯獲得賞金 | 1,774,811 アメリカ合衆国ドル | |||
4大大会最高成績・シングルス | ||||
全豪 | 3回戦(1970・75・7712月) | |||
全仏 | ベスト8(1971・74) | |||
ウィンブルドン | 優勝(1972) | |||
全米 | 優勝(1971) | |||
優勝回数 | 2(英1・米1) | |||
4大大会最高成績・ダブルス | ||||
全豪 | 優勝(1970) | |||
全仏 | 準優勝(1971・74) | |||
ウィンブルドン | 準優勝(1972・74・80・81) | |||
全米 | 優勝(1968・74・78・80) | |||
優勝回数 | 5(豪1・米4) | |||
4大大会最高成績・混合ダブルス | ||||
全米 | 準優勝(1967) | |||
国別対抗戦最高成績 | ||||
デビス杯 | 優勝(1968-72・78・79) | |||
スタンリー・ロジャー・"スタン"・スミス (Stanley Roger "Stan" Smith, 1946年12月14日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州パサデナ出身の男子テニス選手。1960年代後半から1970年代前半にかけて、アメリカを代表する選手として活躍した。デビスカップアメリカ代表に「7勝」をもたらした選手としてよく知られ、当時のアメリカの国民的英雄でもあった。プロテニス選手としてシングルス48勝、ダブルス61勝のタイトルを挙げ、通算「109勝」を記録した。優れたテニスコーチとしても有名である。
来歴
スミスは学生時代に南カリフォルニア大学のエースとして、1968年に「全米学生テニス選手権」の男子シングルスで優勝した。この大会では1967年と1968年にダブルス2連覇もあるが、この頃から組んでいたダブルス・パートナーのボブ・ルッツとのペアは、後に4大大会で「5勝」を挙げるほどの名コンビになった。1968年からデビスカップアメリカ代表に選ばれ、同年から1972年までアメリカ代表の「5連覇」に貢献した。
1968年にテニス界は「オープン化」という措置を取り、4大大会にプロテニス選手の出場を解禁した (以降を「オープン化時代 (Open Era)」と呼ぶ)。この過渡期において、全米オープン」がオープン化されたが、この1968-1969年の2年間に限っては「全米選手権大会 (US National Champ)」が年2回別途開催された。スタン・スミスは1969年のこの大会で優勝した。ただしこれは全米オープン選手権大会の公式優勝記録には数えられない。
1971年ウィンブルドン選手権でスタン・スミスは初めての決勝進出を果たす。相手は大会前年優勝者のジョン・ニューカムであったが、この時は2時間50分の試合時間の末に3-6, 7-5, 6-2, 4-6, 4-6のフルセットでニューカムに敗れた。続く全米オープンで、スミスはついに公式の優勝を飾る。この決勝戦では、1970年-1971年全仏オープンで2連覇を達成したチェコスロバキアのヤン・コデシュを3-6, 6-3, 6-2, 7-6で破った。1972年ウィンブルドン選手権で、スミスは2年連続の決勝に進出し、今度はルーマニアのイリ・ナスターゼを試合時間 2時間41分の4-6, 6-3, 6-3, 4-6, 7-5のフルセットでナスターゼを破ってウィンブルドン初優勝を飾った。ルーマニアとはデビスカップでもライバルで、1968年から1972年までの大会5連覇の間に、1969年・1971年・1972年の3度ルーマニア代表と決勝を戦っている。

スタン・スミスはダブルスでも、学生時代からパートナーを組んでいたボブ・ルッツとのペアで抜群の強さを発揮した。スミス&ルッツ組は、全米オープンの男子ダブルスで4勝、全豪オープンでは1勝(1970年)を挙げた。スミスはシングルス選手としての全盛期が過ぎた後も、1978年と1979年のデビスカップではルッツとのダブルスで2度の優勝に貢献した。こうしてスミスは、デビスカップで史上最多の「7勝」を挙げた選手としてテニスの歴史に名前を残すことになった。1987年に国際テニス殿堂入りを果たしている。
アディダスがスタン・スミスの名前を付けたシューズ「スタン・スミス」(Adidas Stan Smith)を発売している。
4大大会優勝
- 全豪オープン 男子ダブルス:1勝(1970年)
- ウィンブルドン 男子シングルス:1勝(1972年)
- 全米オープン 男子シングルス:1勝(1971年)/男子ダブルス:4勝(1968年、1974年、1978年、1980年)
年 | 大会 | 対戦相手 | 試合結果 |
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1971年 | 全米オープン | ![]() |
3-6, 6-3, 6-2, 7-6 |
1972年 | ウィンブルドン | ![]() |
4-6, 6-3, 6-3, 4-6, 7-5 |
外部リンク
固有名詞の分類
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