全米オープン (テニス)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/08 17:30 UTC 版)
全米オープン | |
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公式サイト | |
開催国 | ![]() ニューヨーククイーンズ区 |
開催会場 | USTAビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニス・センター |
サーフェス | 芝 / 屋外 (1881–1974) クレー / 屋外 (1975–1977) ハード / 屋外 (1978–現在)[注 1] |
男子ドロー | 128S / 128Q / 64D |
女子ドロー | 128S / 128Q / 64D |
混合ドロー | 16 |
賞金総額 | US$65,000,000 (2023) |
グランドスラム大会 | |
全米オープン(ぜんべいオープン、英語: US Open Tennis Championships, US Open)は、アメリカ・ニューヨーク市郊外にあるフラッシング・メドウズのUSTAビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニス・センターを会場として、毎年8月の最終月曜日から2週間の日程で行われるグランドスラム大会(4大大会)の一つである。主催および運営は全米テニス協会(USTA)[1]。

歴史
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全米オープンの歴史は1881年に全米選手権の第1回がアマチュア大会として開催された事に始まる。出場資格はアメリカ・ナショナル・ローンテニス協会に加盟するテニスクラブ会員にのみ与えられ、男子シングルス部門と男子ダブルス部門が行われた。その後、全米女子選手権が1887年にフィラデルフィア・クリケット・クラブで開催され、1889年に女子ダブルス部門を、1892年には混合ダブルス部門を追加しながら開催地を転々とする。1942年、第二次世界大戦の影響を受けて5部門の会場をニューヨーク・クイーンズ区のフォレストヒルズ(Forest Hills)にあるウェストサイド・テニスクラブにまとめられ、終戦後の1947年以降は各部門の会場が全米に散らばった。
1968年、全米選手権にプロ選手への開放を示すオープン化措置が実施され、全米オープンが誕生した。この大会から会場が再びウェストサイド・テニスクラブにまとめられ、以降5部門共催が続く。1975年、イレギュラーバウンドが不評であった天然芝コートが、Har-Tru グリーンクレー(緑土、アメリカンクレー)コートに変更された。
やがて、年々増加する観客の収容にウェストサイド・テニスクラブが対応しきれなくなり、全米テニス協会は会場の移転を決断。当時、協会会長を務めていたウィリアム・ヘスター(William Hester)の命を受けて、1977年にニューヨーク・クイーンズ区のフラッシング・メドウにUSTAナショナルテニスセンターを建設。サーフェスもクレーコートからハードコートに変更した上で翌1978年に会場を移転した。
1997年、USTAナショナル・テニス・センターに、新しく2万人以上を収容できる世界最大のテニス・スタジアムが建設され、全米オープン初代優勝者の名を取ってアーサー・アッシュ・スタジアムと命名された。1996年までセンター・コートとして用いられたコートにはルイ・アームストロング・スタジアムと名付けられた。

2016年はアーサー・アッシュ・スタジアムに開閉式屋根が設置され、新たに8,125人を収容するグランドスタンドが建設された[2]。大会終了後、ルイ・アームストロング・スタジアムと古いグランドスタンドは解体された[3]。2018年には14,000席を擁するルイ・アームストロング・スタジアムが完成した[4]。
1978年以来サーフェスはデコターフ (en:DecoTurf) を採用していたが、2020年にレイコールド (en:Laykold) に変更。加えて同年はCOVID-19の影響により、無観客で行われた[5]。
2025年は混合ダブルスを独立、またほかイベントも全豪全仏同様15日間開催に変更予定[要出典]。
過去10年のシングルス優勝者
年 | 男子 | 女子 | 備考 |
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2015 | ![]() |
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ジョコビッチは4年ぶり2回目の優勝。 ペンネッタは4大大会初優勝。 |
2016 | ![]() |
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ワウリンカは初優勝。 ケルバーは初優勝。 |
2017 | ![]() |
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ナダルは4年ぶり3回目の優勝。 スティーブンスは4大大会初優勝。 |
2018 | ![]() |
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ジョコビッチは3年ぶり3回目の優勝。 大坂が日本選手初となるシングルスでの4大大会優勝[6]。 |
2019 | ![]() |
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ナダルは2年ぶり4回目の優勝。 アンドレースクは4大大会初優勝。 |
2020 | ![]() |
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ティームは4大大会初優勝。 大坂は2年ぶり2回目の優勝 |
2021 | ![]() |
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メドベージェフは4大大会初優勝。 ラドゥカヌは予選から出場しての優勝。 |
2022 | ![]() |
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アルカラスは4大大会初優勝。 シフィオンテクは初優勝。 |
2023 | ![]() |
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ジョコビッチが男女通じて歴代最多タイの24回目のグランドスラム優勝。 ガウフは4大大会初優勝。 |
2024 | ![]() |
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シナーは初優勝。 サバレンカは初優勝。 |
記録
優勝回数ランキング
太字は現役。
選手 | 回数 |
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7 |
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5 |
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優勝者一覧
- 全米オープン男子シングルス優勝者一覧
- 全米オープン女子シングルス優勝者一覧
- 全米オープン男子ダブルス優勝者一覧
- 全米オープン女子ダブルス優勝者一覧
- 全米オープン混合ダブルス優勝者一覧
- 全米オープン (車いすテニス)
テレビ放送
2024年現在、アメリカではESPN/ABC(男子シングルス決勝のみ)が、日本ではWOWOWが放送している[7]。地上波では、2014年大会に限り、錦織圭が男子シングルス決勝に進出したため、NHKが録画中継した[8]
2015年以降、ESPNがアメリカでの独占放映権を獲得。1968年よりシングルス決勝などを放送していたCBSは、2014年大会を最後に撤退した[9][10]。
脚注
- ^ “How the USTA works for you”. usta.com. 2020年6月15日閲覧。
- ^ “全米OP会場に開閉式の屋根完成、式典ではトラブルも”. afpbb.com (2016年8月3日). 2020年4月25日閲覧。
- ^ “全米OP会場に大掛かりな変革”. tennis365.net (2016年3月1日). 2020年4月25日閲覧。
- ^ “New Louis Armstrong Stadium officially opened”. usopen.org (2018年8月22日). 2020年4月25日閲覧。
- ^ “全米OPが予定通りの開催を正式発表、前哨戦もNYで”. afpbb.com (2020年6月17日). 2020年8月6日閲覧。
- ^ “大坂が日本勢初の四大大会制覇 全米テニス”. nikkei.com (2018年9月9日). 2020年6月15日閲覧。
- ^ “International TV Schedule”. usopen.org. 2021年9月12日閲覧。
- ^ “錦織の決勝、NHKが録画放送 全米テニス”. 日本経済新聞 電子版. 共同通信社. (2014年9月8日) 2022年5月8日閲覧。
- ^ “ESPN Set to Take Over Full Coverage of U.S. Open Tennis”. nytimes.com (2013年5月16日). 2020年4月25日閲覧。
- ^ “US Open tennis on ESPN exclusively starting in 2015”. espn.com (2013年5月17日). 2020年4月25日閲覧。
注釈
- ^ デコターフ (1978–2019) — レイコールド (2020–現在)
外部リンク
Ø
「全米オープン (テニス)」の例文・使い方・用例・文例
- 彼は全米オープンゴルフを楽々優勝した
- 1994年度全米オープンテニス選手権大会.
- ロシア勢が全米オープンの女子シングルスで優位を占める
- 全米オープンテニスが9月12日に終了した。
- 全仏オープン,ウィンブルドン,そして全米オープンの女子シングルスのタイトルは,それぞれ違う3人のロシア人選手によって獲得された。
- シャラポワ選手が全米オープンで優勝
- 9月9日,ロシアのマリア・シャラポワ選手が2006年全米オープンテニス大会の女子シングルス決勝で勝利を収めた。
- 全米オープンで優勝したことにより,シャラポワ選手は女子テニス協会(WTA)のランキングで4位から3位に上がった。
- 同年,全米オープンの女子シングルスで準々決勝に進出。
- 錦(にし)織(こり)選手,全米オープン16強入り
- テニスの4大大会の1つである全米オープンが8月25日から9月7日までニューヨークで行われた。
- 全米オープン初出場で,錦織選手は,1968年に同大会がオープン化されてから初めて日本人男子として全米オープンの4回戦に進出した。
- しかし,全米オープンでの経験はこの10代の選手に希望を与えたようだ。
- 杉山選手は2000年の全米オープンで女子ダブルスを制した。
- 杉山選手は全米オープンから帰国した後,9月11日に記者会見を開いた。
- 全米オープンでは,自身の持つ4大大会連続出場の世界記録を62に伸ばした。
- 2000年,丸山茂樹選手は全米オープンの予選で13アンダー58のスコアをあげた。
- ナダル選手が全米オープンを制し,生涯グランドスラム達成
- 全米オープンテニスが8月30日から9月13日までニューヨークで開催された。
- ナダル選手にとって今回が全米オープン初優勝だった。
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