1953年全米選手権 (テニス)
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1953年 全米選手権(1953ねんぜんべいせんしゅけん)に関する記事。
大会の流れ
- 1881年から1967年まで、全米選手権は各部門が個別の名称を持ち、大会会場も別々のテニスクラブで開かれた。これが他の3つのテニス4大大会と大きく異なる点である。 
    
- 男子シングルス 名称:全米シングルス選手権(U.S. National Singles Championship)/会場:ニューヨーク市クイーンズ区フォレストヒルズ、ウエストサイド・テニスクラブ (1924年-1977年)
 - 女子シングルス 名称:全米女子シングルス選手権(U.S. Women's National Singles Championship)/会場:フォレストヒルズ、ウエストサイド・テニスクラブ (1921年-1977年)
 - 男子ダブルス 名称:全米ダブルス選手権(U.S. National Doubles Championship)/会場:マサチューセッツ州ボストン市、ロングウッド・クリケット・クラブ (1946年-1967年まで)
 - 女子ダブルス 名称:全米女子ダブルス選手権(U.S. Women's National Doubles Championship)/会場:ボストン、ロングウッド・クリケット・クラブ (1946年-1967年まで)
 - 混合ダブルス 名称:全米混合ダブルス選手権(U.S. Mixed Doubles Championship)/会場:フォレストヒルズ、ウエストサイド・テニスクラブ (1942年-1977年)
 
 - 1967年までは、男子ダブルス・女子ダブルスの2部門がボストンの「ロングウッド・クリケット・クラブ」で開かれ、他の3部門(男女シングルス・混合ダブルス)はフォレストヒルズで行われた。
 
他の特記事項
- この大会で、モーリーン・コノリー(アメリカ、1934年 - 1969年)が女子史上初の「年間グランドスラム」を達成した。1953年度のコノリーの4大大会シングルス成績は以下の通りである。 
    
- 全豪選手権決勝 ジュリア・サンプソン(アメリカ) 6-3, 6-2
 - 全仏選手権決勝 ドリス・ハート(アメリカ) 6-2, 6-4
 - ウィンブルドン選手権決勝 ドリス・ハート(アメリカ) 8-6, 7-5
 - 全米選手権決勝 ドリス・ハート(アメリカ) 6-2, 6-4
 
 
シード選手
男子シングルス
(アメリカ人シード選手:8名)
 ビック・セイシャス (準優勝)
 トニー・トラバート (初優勝)
 ガードナー・ムロイ (ベスト8)
 アーサー・ラーセン (4回戦)
 ハミルトン・リチャードソン (4回戦)
 ストレート・クラーク (3回戦)
 バッジ・パティー (ベスト8)
 トム・ブラウン (4回戦)
(外国人シード選手:8名)
 ケン・ローズウォール (ベスト4)
 ルー・ホード (ベスト4)
 メルビン・ローズ (4回戦)
 クルト・ニールセン (ベスト8)
 レックス・ハートウィグ (2回戦)
 エンリケ・モレア (2回戦)
 スベン・デビッドソン (ベスト8)
 イアン・エアー (4回戦)
女子シングルス
(アメリカ人シード選手:8名)
 モーリーン・コノリー (優勝、大会3連覇)
 ドリス・ハート (準優勝)
 シャーリー・フライ (ベスト4)
 ルイーズ・ブラフ (ベスト4)
 マーガレット・オズボーン・デュポン (ベスト8)
 アリシア・ギブソン (ベスト8)
 ヘレン・ペレス (ベスト8)
 ババ・ルイス (3回戦)
(外国人シード選手:1名)
 テルマ・コイン・ロング (3回戦)
女子シード選手は「アメリカ人シード選手」と「外国人シード選手」の選出方法が男子と異なる。本年度の外国人シード選手はテルマ・コイン・ロング1名のみだった。
大会経過
男子シングルス
準々決勝
 トニー・トラバート vs. 
 バッジ・パティー 6-4, 6-4, 6-2
 ケン・ローズウォール vs. 
 スベン・デビッドソン 6-0, 8-10, 2-6, 6-0, 11-9
 ビック・セイシャス vs. 
 クルト・ニールセン 6-3, 7-9, 8-6, 6-4
 ルー・ホード vs. 
 ガードナー・ムロイ 6-4, 6-2, 11-9
準決勝
 トニー・トラバート vs. 
 ケン・ローズウォール 7-5, 6-3, 6-3
 ビック・セイシャス vs. 
 ルー・ホード 7-5, 6-4, 6-4
女子シングルス
準々決勝
 モーリーン・コノリー vs. 
 アリシア・ギブソン 6-2, 6-3
 シャーリー・フライ vs. 
 マーガレット・オズボーン・デュポン 8-6, 7-5
 ドリス・ハート vs. 
 ジーン・クォーティアー 6-1, 6-0
 ルイーズ・ブラフ vs. 
 ヘレン・ペレス 8-6, 6-3
準決勝
 モーリーン・コノリー vs. 
 シャーリー・フライ 6-1, 6-1
 ドリス・ハート vs. 
 ルイーズ・ブラフ 6-2, 6-4
決勝戦の結果
- 男子シングルス:
 トニー・トラバート vs. 
 ビック・セイシャス 6-3, 6-2, 6-3 - 女子シングルス:
 モーリーン・コノリー vs. 
 ドリス・ハート 6-2, 6-4 - 男子ダブルス:
 メルビン・ローズ&
 レックス・ハートウィグ vs. 
 ガードナー・ムロイ&
 ビル・タルバート 6-4, 4-6, 6-2, 6-4 - 女子ダブルス:
 ドリス・ハート&
 シャーリー・フライ vs. 
 ルイーズ・ブラフ&
 マーガレット・オズボーン・デュポン 6-2, 7-9, 9-7 - 混合ダブルス:
 ビック・セイシャス&
 ドリス・ハート vs. 
 レックス・ハートウィグ&
 ジュリア・サンプソン 6-2, 4-6, 6-4 
外部リンク
- 全米オープンの歴史 (英語、全米オープンテニス公式サイト内)
 - 抽選表・シード選手:男子・女子 (男子はGrand Slam Tennis Archive、女子はTennisForum.com提供スレッドによる)
 
参考文献
- Roger M. Williams, “The U.S. Open: Game, Set, Unmatched”(全米オープン-ゲーム・セット・試合は続く) Time-Life Books, New York (1997) ISBN 0-7835-5260-2 各部門ごとの開催地について、本書の189ページを参照した。
 - Bud Collins, “Total Tennis: The Ultimate Tennis Encyclopedia” Sport Classic Books, Toronto (2003 Ed.) ISBN 0-9731443-4-3
 
| 先代 1953年ウィンブルドン選手権  |  
     テニス4大大会 1953年 - 1954年  |  
     次代 1954年オーストラリア選手権 (テニス)  | 
    
| 先代 1952年全米選手権 (テニス)  |  
     全米オープン 1953年  |  
     次代 1954年全米選手権 (テニス)  | 
    
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