1955年全米選手権_(テニス)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 1955年全米選手権_(テニス)の意味・解説 

1955年全米選手権 (テニス)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/08 23:18 UTC 版)

1955年 全米選手権(1955ねんぜんべいせんしゅけん)に関する記事。

概要

男子ダブルスで、日本ペアの宮城淳加茂公成組が日本勢としては1934年ウィンブルドン選手権以来11年ぶりのグランドスラム優勝を果たした。これは日本人選手による最初の全米選手権タイトルであると同時に、「日本人選手同士のペアで獲得した」初のグランドスラム優勝であり、現在も唯一の優勝である。また、現在日本人男子最後のグランドスラム優勝でもある。次に日本人がグランドスラム優勝を果たすのは20年後の1975年ウィンブルドン選手権のことである。

大会の流れ

  • 1881年から1967年まで、全米選手権は各部門が個別の名称を持ち、大会会場も別々のテニスクラブで開かれた。これが他の3つのテニス4大大会と大きく異なる点である。
    • 男子シングルス 名称:全米シングルス選手権(U.S. National Singles Championship)/会場:ニューヨーククイーンズ区フォレストヒルズ、ウエストサイド・テニスクラブ (1924年-1977年
    • 女子シングルス 名称:全米女子シングルス選手権(U.S. Women's National Singles Championship)/会場:フォレストヒルズ、ウエストサイド・テニスクラブ (1921年-1977年
    • 男子ダブルス 名称:全米ダブルス選手権(U.S. National Doubles Championship)/会場:マサチューセッツ州ボストン市、ロングウッド・クリケット・クラブ (1946年-1967年まで)
    • 女子ダブルス 名称:全米女子ダブルス選手権(U.S. Women's National Doubles Championship)/会場:ボストン、ロングウッド・クリケット・クラブ (1946年-1967年まで)
    • 混合ダブルス 名称:全米混合ダブルス選手権(U.S. Mixed Doubles Championship)/会場:フォレストヒルズ、ウエストサイド・テニスクラブ (1942年-1977年
  • 1967年までは、男子ダブルス・女子ダブルスの2部門がボストンの「ロングウッド・クリケット・クラブ」で開かれ、他の3部門(男女シングルス・混合ダブルス)はフォレストヒルズで行われた。
  • 男女シングルスのシード選手は「アメリカ人シード選手」と「外国人シード選手」が別々に選ばれたが、1955年を最後にこの方式が廃止された。

シード選手

男子シングルス

(アメリカ人シード選手:8名)

  1.  トニー・トラバート (優勝、2年ぶり2度目)
  2.  ビック・セイシャス (ベスト4)
  3.  ハミルトン・リチャードソン (ベスト8)
  4.  ギルバート・シー (1回戦)
  5.  エディ・モイラン (4回戦)
  6.  アーサー・ラーセン (4回戦)
  7.  バーナード・バーツェン (ベスト8)
  8.  ハーバート・フラム (ベスト8)

(外国人シード選手:8名)

  1.  ケン・ローズウォール (準優勝)
  2.  ルー・ホード (ベスト4)
  3.  クルト・ニールセン (3回戦)
  4.  レックス・ハートウィグ (4回戦)
  5.  ニコラ・ピエトランジェリ (3回戦)
  6.  エンリケ・モレア (4回戦)
  7.  ニール・フレーザー (4回戦)
  8.  加茂公成 (2回戦)

女子シングルス

(アメリカ人シード選手:8名)

  1.  ドリス・ハート (優勝、大会2連覇)
  2.  ルイーズ・ブラフ (3回戦)
  3.  ベバリー・フライツ (ベスト8)
  4.  ドロシー・ヘッド・ノード (ベスト4)
  5.  バーバラ・デビッドソン (2回戦)
  6.  シャーリー・フライ (ベスト8)
  7.  ドロシー・チーニー (3回戦)
  8.  バーバラ・ブレイト (ベスト4)

(外国人シード選手:1名)

  1.  アンジェラ・モーティマー (1回戦)

女子シングルス最後の「外国人シード選手」は、アンジェラ・モーティマー1人しか判明していない。

大会経過

男子シングルス

準々決勝

準決勝

女子シングルス

準々決勝

  • ドリス・ハート vs. ナンシー・カイナー 6-4, 6-4
  • ドロシー・ヘッド・ノード vs. シャーリー・フライ 9-7, 8-6
  • パトリシア・ウォード vs. ベルマー・グンダーソン 9-7, 6-0
  • バーバラ・ブレイト vs. ベバリー・フライツ 8-6, 4-6, 6-0

準決勝

  • ドリス・ハート vs. ドロシー・ヘッド・ノード 6-1, 6-1
  • パトリシア・ウォード vs. バーバラ・ブレイト 6-1, 6-2

決勝戦の結果

外部リンク

  • 全米オープンの歴史 (英語、全米オープンテニス公式サイト内)
  • 抽選表・シード選手:男子女子 (男子はGrand Slam Tennis Archive、女子はTennisForum.com提供スレッドによる)

参考文献

  • Roger M. Williams, “The U.S. Open: Game, Set, Unmatched”(全米オープン-ゲーム・セット・試合は続く) Time-Life Books, New York (1997) ISBN 0-7835-5260-2 各部門ごとの開催地について、本書の189ページを参照した。
  • Bud Collins, “Total Tennis: The Ultimate Tennis Encyclopedia” Sport Classic Books, Toronto (2003 Ed.) ISBN 0-9731443-4-3
先代
1955年ウィンブルドン選手権
テニス4大大会
1955年 - 1956年
次代
1956年オーストラリア選手権 (テニス)
先代
1954年全米選手権 (テニス)
全米オープン
1955年
次代
1956年全米選手権 (テニス)

「1955年全米選手権 (テニス)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「1955年全米選手権_(テニス)」の関連用語

1955年全米選手権_(テニス)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



1955年全米選手権_(テニス)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの1955年全米選手権 (テニス) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS