バド・コリンズとは? わかりやすく解説

バド・コリンズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/06 05:51 UTC 版)

バド・コリンズ

バド・コリンズBud Collins, 1929年6月17日 - 2016年3月4日 )は、アメリカオハイオ州ライマ出身のスポーツジャーナリスト。本名は Arthur Worth Collins Jr. (アーサー・ワース・コリンズ・ジュニア)というが、「バド・コリンズ」の呼び名で最もよく知られる。これまで半世紀にわたり、世界的に最も著名なテニス記事編集者・解説者として活動してきた。彼の著述活動は膨大な量にのぼり、テニス文献執筆者として高い信頼を集め、とりわけ「バド・コリンズのテニス百科事典」はこれまでに5版の増補改訂を重ねている。その膨大な見識から「歩くテニス百科事典」と呼ばれることがある。

オハイオ州ライマの地に生まれたコリンズは、同州のベリアにある私立のボールドウィン・ウォレス大学を卒業し、その後アメリカ陸軍勤務を経て、1954年からボストン大学大学院に通った。この頃から彼はボストンに活動の拠点を置き、間もなく「ボストン・ヘラルド」紙でスポーツ記者の仕事についた。1963年からはボストン・グローブ紙に移り、現在もこの新聞でスポーツ記事を書き続けている。それからテレビ解説にも活動の場を広げ、1968年から1972年までCBS全米オープンテニス中継を担当した後、NBCテレビでウィンブルドン選手権などの実況中継に携わってきた。イギリスロンドンインデペンデント紙など、世界各地の新聞やテニス雑誌にも多数の記事を寄稿している。

彼の代表的な著書である「テニス百科事典」は、1980年に初版が刊行され、現在までに5版の増補改訂を経ている。1994年、コリンズは「ジャーナリスト」部門で国際テニス殿堂入りを果たした。国際テニス殿堂内にある選手評伝は(彼自身のプロフィールを除いて)コリンズの百科事典に基づいたものである。

主な著書

  • The Education of a Tennis Player (テニス選手の教育) [初版出版年:1971年、ロッド・レーバーとの共著]
  • Evonne! On the Move (イボンヌ、その躍進) [初版出版年:1974年、イボンヌ・グーラゴングとの共著]
  • My Life With the Pros (プロテニス選手たちとの人生) E.P. Dutton, New York (1989) ISBN 0525246592
  • Bud Collins' Tennis Encyclopedia (テニス百科事典は5版の改訂を経ている。初版出版年:1980年)
    • Bud Collins' Modern Encyclopedia of Tennis // Gale Cengage Learning, Farmington Hills, Michigan; ISBN 0810389886 (1993) [第2版]
    • Bud Collins' Tennis Encyclopedia // Visible Ink Press, Detroit; ISBN 1-57859-000-0 (1997) [第3版]
    • Bud Collins, Total Tennis: The Ultimate Tennis Encyclopedia // Sport Classic Books, Toronto; ISBN 0-9731443-4-3 (2003) [第4版]
    • The Bud Collins History of Tennis: An Authoritative Encyclopedia and Record Book // New Chapter Press, Washington D.C.; ISBN 0942257413 / ISBN 978-0942257410 (2008) [第5版]

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