暗竜家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/08 03:39 UTC 版)
「コーセルテルの竜術士」の記事における「暗竜家」の解説
森の中にある、何かの建造物の壁?のような場所に隣接する暗竜術士の家。窓が小さく内部に部屋が多く、日中でも室内が暗くなる作りになっている。 メリア 暗竜術士を務める白髪の女性。春の初めの生まれの54歳。人が住むには最北に位置する小さな村であるラナス村出身。厳しさと包容力を併せ持っていて、子竜たちからは「メリア母さん」と呼ばれており慕われている。竜術士の中では最年長でまとめ役になることも多く、ミリュウやマシェルら若い竜術士にとっても頼りになる存在で、若くして竜術士となったマシェルや、特殊な境遇にあるナータに対しても常に気遣っている。亡き夫が魔人でその魔獣術士をしていたが、夫が亡くなった後、人とは少し違う姿をしている息子のウィルフと安住の地を求めてエカテリーナの案内でコーセルテルにやって来た。長らく暗竜術士がいなかったため地竜家の地下書庫にある本で独学で暗竜術を覚えた。実はカディオと同じ精霊術士の学校を卒業しているため精霊術も使える模様(ただし正式な精霊術士になる前に夫についていき魔獣術士になっている)。ささやかな夢は「孫が暗竜だったらいいな」とのこと。エリーゼを養育した段階で子竜を育てる力は限界に達している(それ程までに暗竜の力は強い)。『子竜物語』にて新しい暗竜術士であるテイムが来たため、近々コーセルテルを出る予定。 ラルカ 声:水橋かおり メリアの一番竜で補佐竜。ショートヘアの少女。産まれてほぼ十六年。無口で無表情、目立った形で感情を表す事は少ないが、その分冷静に状況を見ていることが多い。話し方も、単語を繋げたような淡々としたもの。しかし実は寂しがり屋で一人ぼっちが嫌い。一緒に暮らしてきた義兄ウィルフを、「お兄ちゃん」と呼んで強く慕っている。趣味は日記をつけることだが、その中身はウィルフのことがほとんどらしい。将来の夢は「お兄ちゃんと居る」こと。 コーセルテルの郵便配達の担当がティーマとなったときに説明不足でお兄ちゃんと居られなくなると勘違いし、術を暴走させるがウィルフが郵便組合で働かないかと言い、承諾する。その後で呼び方がお兄ちゃんからウィルフさんとなった。コーセルテルから出て外の世界で暮らすため人化術の練習をしているが、これがプレアの変種属性に気づくきっかけとなった。 エリーゼ 声:高橋美佳子 メリアの二番竜。産まれてほぼ十三年。マシェル家の子竜達と同じくらいの外見の、ロングヘアの少女。暗竜らしく無口で無表情だが、好意を持った相手に対しては人懐こい笑顔を多く見せる。「お兄ちゃん」であるウィルフにとても懐いている。また地竜の少年ロービィとは遺跡での出来事がきっかけで、お互いに好意を抱くようになり、交換日記をする仲に。 ウィルフ 声:檜山修之 コーセルテルの内外を行き来する郵便屋でメリアの息子。冬の初めの生まれの34歳。人間と魔族のハーフなので、額には第三の眼と、頭には帽子に隠れて普段は見えない小さな角が一本ある。また、魔人の血を引くため年齢よりも若い外見をしている(小冊子より)。いつも配達のためにあちこちを飛び回っていて、家にはあまり帰らないが、一緒に暮らしてきた暗竜の少女たちのことは妹のように可愛がっていて、帰ってきた時は優しく思いやりのあるいいお兄ちゃんである。竜術は使えないが、魔獣術の一つ「瞬間移動術」を使うことができ、仕事にもそれを活かしている。第三の眼は本来なら瞬間移動先を見るためにあるがハーフであるため使えず、勘に頼って瞬間移動をしており、障害物があるところに跳ぶと極めて危険とのこと。ミリュウとは幼馴染で、ミリュウの兄的存在である。 テイム・フランテル 新しい暗竜術士。天文学者。カルヘーツ帝国が小国であった時から続く名家の跡取りだったが宇宙が好きで研究に没頭するあまり、家のことも妻子のことも顧みなかったため家督を継ぐ役目は弟に移り、家を出た。その後、行くあてもなく飲んだくれていたが、エカテリーナにコーセルテルへ暗竜術士にと放り込まれる。夢は宇宙に行くことで、暗竜術士になれば宇宙に行けると知るが、自分の夢を子竜を押し付けてしまいそうなため辞退しようとした。が、卵の意志が宇宙にいる暗竜たちのもとへ帰るという目的だったため孵してしまい暗竜術士になる。来たばかりで術もうまく使えないので本来なら見習いであるが、卵を孵したため暗竜術士を名乗っている。 プレア テイムの一番竜。暗竜の変種の男の子。灰色の髪で暗竜特有の羽もなく暗竜の力も弱い。また変種のため体が弱い。一千年前に旅立った暗竜たちから卵寿命間近になっても孵らないため一縷の望みを託しコーセルテルへ送られた。卵歴千年という年期が入っているためか孵ってすぐに喋り(暗竜は控えめな話し方であることが多いが、プレアはよく喋る)、かなり生意気(強がり)な性格。 何の変種だったか判明していなかったが、人化術に特化した人間にとても近い竜ということがラルカによって推測された。
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