映画での三菱車の使用
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「ジャッキー・チェン」の記事における「映画での三菱車の使用」の解説
ジャッキー・チェン出演作品、特にゴールデン・ハーベスト作品内では『キャノンボール』を除いて多くの作品で三菱自動車工業の車両協力を受けている。特にランサー、ミラージュ、パジェロ、ギャランが多い。 『スパルタンX』(快餐車):デリカ(欧州名L300)ベースのハイテク移動販売車(劇中に三菱自動車のネオンサインも映る)が登場。改造は007のボンド・カーも手がけている所によるものらしい。他に劇中のカーチェイスに巻き込まれる一般車として老婆の運転するスタリオンがジャンプするシーンがあるが、ジャンプ後の老婆の台詞が車の宣伝文句ともとれるものとなっている。 『ファースト・ミッション』:ミラージュ。九龍から香港島の市街地において香港警察のパジェロなどと派手なカーチェイスを展開する。ギャランΣも登場している。 『サンダーアーム/龍兄虎弟』:ミラージュ・スパイダー(ミラージュベースのコンセプトカー)。敵組織のウェザリングが施された数台のパジェロとカーチェイスの末、爆破される。この車は、1984年のマカオグランプリの「ジャッキー・チェン・トロフィー」においてジャッキーが乗るペースカーとしてお披露目されたところ、ジャッキーに気に入られ、劇用車として使用されることになった。三菱は劇中のメイン車両としてガルウイングのオリジナル車、スタント・爆破用として簡略装備のスウィングドア車、緊急脱出シーン撮影のためのエンジンなし改造車の3台を提供したが、劇中ではスウィングドア車がメイン車両として起用されており(ガルウイングを開けるシーンもなし)、三菱の意図とは裏腹にガルウイングに豪華装備のオリジナル車が爆破されてしまった。これはスウィングドア車両が三菱に返却されたため判明したことであり、同車は現在も保存されているらしい。 『香港発活劇エクスプレス 大福星』:新宿駅〜富士急ハイランド間をミニカでカーチェイス。リチャード・ン扮する念力の運転するデリカがマイクロバス(ローザ)に追突される。 『プロテクター』:香港での捜査車両にパジェロ。港の麻薬工場への送迎車にデリカとトヨタ・ライトエース。 『ポリス・ストーリー/香港国際警察』:バラック街のカーチェイスでコルディア、犯人側の車にシャリオ(外国名:スペースワゴン)。麻薬王の秘書の車にギャランΣ。署長を人質にして逃げる時はミラージュ。この作品の後半ではホンダ・シビックを運転して派手な縦列駐車を決めている(この作品以外にもホンダや日産、マツダの車両が劇用車で登場している)。 『ポリス・ストーリー2/九龍の眼』:ミラージュ。運転席のヒューズ線を使って爆弾解体。この他にギャランやシビックの覆面車も確認できる。 『キャノンボール2』:ハイテク改造を施したスタリオンで出走(前作はスバル・レオーネ)。 『プロジェクト・イーグル』:あらゆる改造が施されたパジェロが登場。この特別仕様車の外観は、初期のパリダカ仕様パジェロ、水陸両用可能な点はパジェロのコンセプトカーであるフォーリストラーダを髣髴とさせる。劇中冒頭で洋上に浮かぶこの車のルーフデッキで釣りをしているシーンがある。 『ツイン・ドラゴン』:ラストの格闘シーンは三菱の自動車テスト場での設定になっている。他にもランサーやディアマンテが劇中に登場(4ドアセダンのランサーは日本ではミラージュの4ドア)。ジャッキーが格闘するシーンでは最後に悪玉をギャランΣの衝突実験車に乗せ、そのままクラッシュさせた。衝突したスピードは時速300キロとされ、シートベルト非装着のため即死だった。なお、その前にターザンが同じ目に遭うが、はるかに低速であった上にシートベルトを装着していたため無事だった。 『新ポリス・ストーリー』:ミラージュと同じくギャランはジャッキー・チェンの作品に登場する。この作品はギャランΣのスタンダードクラスのGLでカーチェイスで大破。ランサーはジャッキーが汚れた服を、新しい服に着替えるためにリヤハッチゲートを開けて使った。ランサーはミラージュの兄弟車にあたり、ジャッキー映画でも活躍する。 『デッドヒート』:ランサーエボリューションIII、GTOでレースに出走。序盤のシーンで、トーステン・ニッケル扮するクーガーの駆る黒い日産・R32スカイラインGT-Rを三菱・FTOでチェイスしている。また三菱自動車の施設(三菱自動車・岡崎工場、現三菱ふそうトラック・バス喜連川テストコース)で研修を受けるシーンもある。その他のレース車はシビック、ギャランVR-4、マツダ・RX-7、トヨタ・スープラ、BMW・3シリーズなどで、その多くがレース中に大破、爆破される。 『ファイナル・プロジェクト』:パジェロ・FTO、最後のジャンプで船に突っ込む。 『WHO AM I?』:秘密任務のため大怪我を負ったが現地の部族に助けられて仲間になり、パジェロでクロスカントリーラリーに参戦している日本人チームが困っているところに出くわす。また南アフリカでBMWとのカーチェイスでランサーエボリューションIVが使われている(ただし一部カットは通常のランサーをエボ外装にしたものが使われている。ホイールナット個数、シート仕様から判別可能。)。 『香港国際警察/NEW POLICE STORY』:犯人を追いかけていく過程にパジェロを使用。他にもランサーエボリューションなどが登場。 『プロジェクトBB』:現金輸送車に牽引されていったベビーカーを追いかけるためにパジェロを借りる。乳児を狙うギャング団の車にグランディス。モク警部の捜査車両にランサー。大家の車はスバル・ドミンゴ。 またハリウッド作品でも香港が舞台だった場合三菱車が登場していたこともある(例:「ラッシュアワー2」でジャッキー扮するリー警部の愛車がランサー(もしくはミラージュ)。 『デッドヒート』のパンフレットで、レーシングドライバー中谷明彦は「本気でレーサーを目指したら強敵になるに違いない」と語っている。 2010年代に入ってからの現代劇作品において三菱自動車の車両提供はなくなっている。
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