にっぽうかいがん‐こくていこうえん〔‐コクテイコウヱン〕【日豊海岸国定公園】
日豊海岸国定公園
九州中部の東岸、大分県佐賀関半島から宮崎県美々津(みみつ)海岸に至る海岸公園である。九州山地が海と出合うところで、典型的なリアス式海岸である。
延長120kmに及ぶ海岸線のうち、豊予海峡と豊後水道を挟んで四国と向き合う北の大分県側は、200m以上の高度を持つ大きな半島と幅広い湾入が繰り返される。それに対し、日向(ひゅうが)灘に開く南の宮崎県側は小さな出入りに富み、小島も多く、変化に富んだ風景が展開する。
各所に海食崖、洞門、洞穴などが見られ、南端の美々津付近には柱状節理(ちゅうじょうせつり)の断崖もある。植物ではビロウ、アコウ、ハマユウなど亜熱帯性の種類が自生している。黒潮の影響を受けて海中には、造礁サンゴや亜熱帯の魚類も生息している。
日豊海岸国定公園
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/30 06:03 UTC 版)
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日豊海岸国定公園 | |
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枇榔島(びろうじま)
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地域 | 大分県、宮崎県 |
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面積 | 8,518ha |
創立日 | 1974年(昭和49年)2月15日 |
運営組織 | 大分県、宮崎県 |
日豊海岸国定公園(にっぽうかいがんこくていこうえん)は、九州東部の大分県中部(佐賀関半島)から南は宮崎県北部(美々津海岸)にかけての海岸線に設置された国定公園。延長約120kmにおよぶ海岸部半島、湾入、島嶼断崖と続くリアス式海岸と多島海景。1974年(昭和49年)2月15日指定。
面積
- 8,518ha
概要
名称中の日豊とは日向国(現在の宮崎県)と豊後国(現在の大分県)とを指す(日豊本線などが著名)。北端は大分県大分市の佐賀関、南端は日向市の美々津地区近辺に位置する。
この地域の海岸線には複雑なリアス式海岸が発達している。このため、好漁場が多く、佐賀関の関あじ、関さばを始め、臼杵のフグ、佐伯のブリ、津久見のマグロなど魚介類の名産に富む。
また、暖流の黒潮の影響を受け水温が高いため、屋形島・深島をはじめとして、海中にはサンゴの群落が発達しており、10箇所の海中公園が指定されている。カタクチイワシなどの魚類も豊富で、これらを餌とするイルカも頻繁に見られる。[1]
大分県側には黒島、元猿海岸、波当津海岸等の県内を代表する海岸が並ぶ。宮崎県側の延岡市近郊の海岸は海水浴客なども多い。
豊後水道に点在する離島には、亜熱帯性植物などの希少な動植物が分布する。
一帯では、急斜面の土地と温暖な気候を生かした柑橘類栽培も盛ん。
日豊海岸の「河津桜に夢をのせて ~浦々をつなぐピンクの襷~」が、平成29年度手づくり郷土賞受賞[2][3]。
景観・地形地質
海中公園
- 蒲江(大分県佐伯市) - 4箇所、33.5ha
- 南北浦(宮崎県延岡市) - 6箇所、48.7ha
動物
植物
関係市町村
公園内の景勝地
大分県
- 佐賀関半島 (公園北端)
- 関崎
- 黒ヶ浜
- 黒島 (大分県臼杵市) - 快水浴場百選
- 津久見島
- 地無垢島・沖無垢島
- 保戸島
- 大入島
- 豊後二見ヶ浦
- 鶴御崎
- 大島 (大分県佐伯市)
- 水ノ子島
- 横島 (大分県)
- 地黒島・沖黒島
- 元猿海岸 - 日本の渚百選
- 波当津海岸 - 日本の白砂青松百選
- 屋形島
- 深島
宮崎県
関連項目
脚注
- ^ a b 桂丸, イルカの回遊情報 - 豊後水道・津久見湾海域
- ^ 手づくり郷土賞 大分県 - 国土交通省
- ^ 河津桜に夢をのせて ~浦々をつなぐピンクの襷~ - 国土交通省
外部リンク
- 日豊海岸国定公園 - 大分県
- 【国定公園 日豊海岸】~大分県佐伯市観光協会公式ホームページ~
- 日豊海岸国定公園 - 環境省・生物多様性情報システム
- 日豊海岸国定公園 - 財団法人国立公園協会
- 日豊海岸国定公園Map - 財団法人国立公園協会
「日豊海岸国定公園」の例文・使い方・用例・文例
日豊海岸国定公園と同じ種類の言葉
固有名詞の分類
国定公園 |
比婆道後帝釈国定公園 大沼国定公園 日豊海岸国定公園 壱岐対馬国定公園 八ヶ岳中信高原国定公園 |
大分県の公園 |
祖母傾国定公園 くじゅう花公園 日豊海岸国定公園 国東半島県立自然公園 天然塚 |
宮崎県の公園 |
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