むろとあなんかいがん‐こくていこうえん〔‐コクテイコウヱン〕【室戸阿南海岸国定公園】
室戸阿南海岸国定公園
[室戸岬]
徳島県橘(たちばな)湾から高知県の室戸岬まで、延長200kmに及ぶ四国東南岸の公園である。
北部の徳島県側はリアス式海岸、南部の高知県室戸岬周辺は隆起海岸である。橘湾や、県境の穴喰(ししくい)浦から甲浦(かんのうら)にかけては、小島が多い。
また、蒲生田(がもうだ)岬から日和佐(ひわさ)にかけては海食崖が続き、特に千羽(せんば)海岸は高さ240mを超える断崖がある。その東方にある大浜海岸は、アカウミガメの産卵地として知られる。
室戸岬は、発達した海岸段丘が高度120mに達し、眼下に岩礁に打ち寄せる波が砕ける太平洋を望む、豪快な展望が得られる。また、この地域のアコウやアオギリの自然林も貴重なものである。この一帯には霊場も多く、八十八ヵ所巡りのお遍路さんが風情を添えている。
室戸阿南海岸国定公園
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/07 01:33 UTC 版)
室戸阿南海岸国定公園(むろとあなんかいがんこくていこうえん)は四国南部の室戸岬~徳島県南部の海岸一帯を占める国定公園。
概要
1964年(昭和39年)6月1日指定。
内陸部の指定地は全く存在しない純粋な海岸公園である。室戸岬は足摺岬と並ぶ高知県を代表する岬で、折り重なる海岸段丘と亜熱帯性樹林が特徴的。また徳島県南部一帯は高さ200mの断崖絶壁が連続する千羽海崖やリアス式の沈水海岸が見られる橘湾、アカウミガメの産卵地で知られる砂浜海岸、日和佐海岸などバラエティに富む。また無数の島嶼が見られ、橘湾の弁天島亜熱帯性植物群落(天然記念物)や徳島県南部の津島暖地性植物群落(天然記念物)など貴重な植生が見られる。
また、黒潮の影響で潮流が速いことと海岸一帯には水質汚濁の原因となる市街地や工場が少ないため、海水が非常に綺麗なことでも知られ、海産物は豊富。波の高さでも知られ、高知県東洋町の生見海岸や徳島県の宍喰海岸などは西日本有数のサーフィンのメッカとなっている。
主な景勝地

など
脚注
関連項目
外部リンク
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室戸阿南海岸国定公園と同じ種類の言葉
公園に関連する言葉 | 奈良公園 妙義荒船佐久高原国定公園 室戸阿南海岸国定公園 平和記念公園 懐古園 |
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