鳥海国定公園
秋田・山形県境に秀麗な姿で立ち、信仰の古い歴史を持つ鳥海山(2,236m)を主に、海岸及び酒田市沖合の飛島(とびしま)を含む公園である。鳥海山は新旧二つの火山が複合した山で、豪雪地帯のため森林限界が低く、夏も雪渓が残り、山頂部には雪田植生が発達している。高山植生が豊かでチョウカイフスマなど固有種もある。また、イヌワシが生息する。鉾立(ほこだて)、祓川(はらいがわ)など、ブナ帯上部の5合目まで車道がつけられていて、登山の出発点となる。
また、中腹以下には深い渓谷がある。海岸のうち象潟(きさがた)は、芭蕉が見たときはまだ海中にあり、松島と並ぶ景勝地であった多数の小島が、文化元年(1804)の地震で隆起して陸地になったものである。
鳥海国定公園
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/19 14:28 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動鳥海国定公園(ちょうかいこくていこうえん)は、秋田県と山形県の境界に位置する鳥海山を中心とした国定公園。指定区域は鳥海山のほか、象潟、庄内砂丘と庄内海岸林が続く海岸部一帯、そして飛島を含む。1963年(昭和38年)7月24日指定。
主な自然、景勝地
- 鳥海山から北西に位置する景勝地(天然記念物)。かつては松島と肩を並べる多島美の潟湖であったが、1804年の地震により隆起。後の農地整備によって趣が著しく変わった。しかし、現在も100以上の島が老松と共に水田の中に残されており、独特の景観を残す。とりわけ、田植えの頃、田んぼに水を湛えた時期が一番の見頃であり、往年の景観を髣髴させる。
- ウミネコの繁殖地(天然記念物)で知られる孤島。他にも独特の植生、日本海の荒波によって浸食された奇岩、海崖など見所が多い。
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