日本のフォルケホイスコーレとは? わかりやすく解説

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日本のフォルケホイスコーレ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/25 09:55 UTC 版)

フォルケホイスコーレ」の記事における「日本のフォルケホイスコーレ」の解説

歴史的には、かつて国民高等学校農民高等学校の名称で存在していた。1911年明治44年)に内村鑑三が『デンマルク国の話:信仰樹木を以て国を救ひし話』を講演して植林事業デンマーク救った話を伝え1912年には、植民地統治にあたっていた台湾総督府技師東郷実が『丁抹農業論』(丁抹デンマークのこと)の中でフォルケホイスコーレ国民高等学校訳して紹介し、翌1913年には、デンマークグルントヴィ教育事業触れたドイツのホルマン(Anton Heinrich Hollmann)の「Die dänische Volkshochschule und ihre Bedeutung für die Entwicklung (デンマークフォルケホイスコーレとその重要性)」の邦訳国民高等学校農民文明』(那須皓訳)が刊行されるなど、欧州小国ありながら近代的な酪農大国に成長したデンマーク農業教育注目され日本農本思想家や農村指導者たちの共感呼んだ1915年大正4年)には、那須藤井武らがデンマークフォルケホイスコーレ教育思想を範に山形県自治講習所設立し校長加藤完治迎えた1917年には長野県小学校長だった平林広人後藤新平協力得て信濃通俗大学夏期大学実現させ、1919年には、内村弟子南原繁富山県農業公民学校(現・富山県立小杉高等学校)を設立した1924年平林デンマークフォルケホイスコーレ留学しているが、その頃にはすでに、雪印創業者娘婿である出納一夫妻はじめ、各地から日本人留学していた。1925年には社団法人日本国民高等学校協会設立され1926年には花巻農学校フォルケホイスコーレ倣った3か月合宿講座岩手国民高等学校」が開催され宮沢賢治講師として参加した山形県自治講習所校長加藤は、1922年矢作栄蔵那須皓筧克彦らとデンマーク訪問しロスキレ国民高等学校滞在1926年にも妻と再訪し、1927年昭和2年)に茨城県日本国民高等学校(現・日本農業実践学園)を開校した加藤らの滞在1923年デンマーク週刊誌国民高等学校新聞Hoiskolebladet』に「日本のホイスコ-レマン」と題して4週にわたって連載された。1929年にはデンマーク帰り平林静岡県の興農学園(1933年久連国民高等学校改称)の校長就任した農村危機深刻さ増して来た1933年後藤文夫農相から農村復興のために中堅指導者育成する農民道場建設案」が出され1934年農林省は、国民高等学校モデルにして各府県修練農場通称農民道場)を創設した同年内村影響受けた弟子松前重義デンマーク訪問し1936年私塾望星学塾」(現・東海大学)を開設した内村鑑三影響日本統治時代の朝鮮にも及び、1958年発足韓国の「プルム学校」の創立者たち内村の「デンマルク物語」の影響大きく受けているという。 現代では、本家デンマークのものとは差異があるが、共生社会でなく競争社会ある日本の現実社会の中で実現する必然性からのもので、日本版フォルケホイスコーレ分類される教育の場を以下に記す。 NPO法人SET Change Makers' College(岩手) NPO法人阿蘇フォークスクール 瀬棚フォルケ・ホイスコーレ北海道ピースボート NPO法人 メダカのがっこう東京) ホイスコーレ札幌北海道) - フォルケホイスコールのひとつヘルネスホイスコーレを参考に、社会人のための学びの場として2008年設立JIBUN HOJSKOLE(宮城)-フォルケホイスコーレ参考社会人のための自分軸をつくる学び場として2021年設立 運営会社株式会社スリーデイズ

※この「日本のフォルケホイスコーレ」の解説は、「フォルケホイスコーレ」の解説の一部です。
「日本のフォルケホイスコーレ」を含む「フォルケホイスコーレ」の記事については、「フォルケホイスコーレ」の概要を参照ください。

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