新東宝初代社長とは? わかりやすく解説

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新東宝初代社長

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/24 04:17 UTC 版)

佐生正三郎」の記事における「新東宝初代社長」の解説

戦後は、映画配給社1946年昭和21年11月解散するとともに1943年12月10日合併して設立され東宝復帰し常務取締役就任する1947年昭和22年10月15日東宝日活東横映画東京急行電鉄東急)、吉本興業らが出資して設立した太泉スタヂオ(のちの太泉映画現在の東映東京撮影所)の専務取締役就任した1948年昭和23年4月26日新東宝設立とともに同社初代社長就任する同社は、前年3月25日東宝第二撮影所(のちの国際放映撮影所現在の東京メディアシティ)に設立され新東宝映画製作所延長線上にある組織で、設立当初東宝争議のために生産不能に陥った東宝撮影所現在の東宝スタジオ)に代って東宝配給するための作品供給するための製作会社であった。佐生は、1年間プログラム供給しうる人材集め機構固めたしかしながら東宝争議終結するとともに自主製作再開したため、佐生は、東宝との配給協定1949年昭和24年7月末日をもって失効した考え同年11月初旬自主配給を行う旨、明言したこのため東宝は、同社合併したり、同社解散整理したり等の支配介入行おうとし、紛争となった。翌1950年昭和25年1月、佐生は、自主配給をすべく新東宝配給設立し同社社長兼任する。これについては、同年公正取引委員会訴えて争いになり、東宝新東宝へ支配介入行わない方向結審したのは翌年6月5日であった同年10月15日発行された『キネマ旬報復刊特別号第1号の「日本映画危機対処する!」特集に『良い映畫作れば良い』との論文寄稿傑作でありさえすれば利益はそれに伴うという「自由市場的な理想精神」で、製作・配給をともに推進した太泉映画は、1951年昭和26年4月1日東横映画東京映画配給合併して東映発足太泉映画前日3月31日消滅するとともに、佐生は役員退任している。1952年昭和27年11月徳川夢声初代理事長発足した東京芸能人国民健康保険組合」の発起人名を連ねた。 製作機能をまだ持っていなかった日活との提携模索したが、東宝等の反対派株主阻まれ1953年昭和28年2月10日新東宝取締役社長辞任同年6月日米映画設立して代表取締役社長就任した同社では、1957年昭和32年)から日本テレビ放送網提携して1時間もののテレビ映画製作し放映直後にそれを新東宝劇場公開するといった新機軸打ち出す等、新時代対応した映画製作行った詳細は「日米映画」を参照 いっぽう新東宝は、二代目社長田辺宗英三代目社長服部知祥を経て1955年昭和30年11月28日四代目社長に大蔵貢就任していた。その後経営不振のため、1960年昭和35年12月1日大蔵社長辞任追い込まれ1961年昭和36年)には佐生が再度呼ばれて総支配人就任したが、同年8月旧作600本の権利売却行ったのちに同月末に倒産した1962年昭和37年2月には、新外映配給取締役社長就任した同年6月パラマウント映画日本支社であった循雄が急逝し支社長空席のまま、日本総支配人として佐生が返り咲いた新外映配給については、経営不振のため1963年昭和38年)に佐生は更迭され後任社長に片山武次が就任したが、同年11月倒産している。1964年昭和39年6月13日、佐生はわずか2年パラマウント映画去った1971年昭和46年9月21日死去した。満73歳没。

※この「新東宝初代社長」の解説は、「佐生正三郎」の解説の一部です。
「新東宝初代社長」を含む「佐生正三郎」の記事については、「佐生正三郎」の概要を参照ください。

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