新東宝との合併破談とニュー東映とは? わかりやすく解説

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新東宝との合併破談とニュー東映

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/08 15:29 UTC 版)

第二東映」の記事における「新東宝との合併破談とニュー東映」の解説

同年後半新東宝各社との配給提携模索したのを受け、新東宝第二東映合併計画浮上している。正確には、新東宝現代劇専門製作会社位置づけて「新東株式会社」と商号変更し、取締役社長東映大川博取締役会長新東宝大蔵貢1899年 - 1978年)が就任時代劇第二東映製作し配給に関して新東宝第二東映それぞれの営業部門を合併して新東配給株式会社」を発足させ、社長に東映常務取締役であり第二東映取締役であった伊藤義(1903年 - 1980年)が就任する、というプランであった同年10月10日大川大蔵会談が行われ、同年11月1日新体制発足方向交渉成立したはずであったが、大蔵会長に退くことに難色示し結論としては破談となった破談発表11月2日東映からの声明によって行われたが、理由には異論があり、『そして誰もいなくなる 新東宝本社11年軌跡』(1991年によれば佐川滉大蔵固執したのはポストではなく自分持株引き取り価格であり、その点で難航した証言しており、また同書当時東映常務取締役だった伊勢三郎1899年 - c.1970年)の話として、新東宝専務取締役山梨稔(1905年 - 没年不詳)が自ら社長をやると発言したことで、大川交渉白紙戻したという証言紹介している。もともとは大蔵新東宝経営積極性見失ったことに発端があり、同年11月30日大蔵新東宝社長退陣する結果となった。 「新東映」騒動の3か月後、1961年昭和36年2月8日公開され第二東映京都製作所作品忍術大阪城』(監督小野登)を最後に同月3日同社ニュー東映株式会社改称全国5地区に「ニュー東映支社」を新設する発表した伊藤義は、ニュー東映関東支社長兼任した。「ニュー東映ブランド第1作は、翌週同月15日公開されニュー東映京都製作所作品八州血煙り笠』(監督深田金之助であったしかしながら同年11月1日公開されニュー東映東京製作所作品白昼無頼漢』(監督深作欣二)を最後に製作を中止ニュー東映株式会社は、東映吸収合併されて消滅したその後公開予定であった作品、たとえば同年12月24日公開された『地獄の底をぶち破れ』(監督佐々木康)等はニュー東映作品として製作されたものであった映画作品本篇につながるヘッダ部分に入るトップロゴは、東映本番線では「岩に波」であったが、第二東映では「山並朝焼け」(1960年 - 1961年)、ニュー東映では「火山の噴火口」(1961年であった第二東映量産拍車をかけ、人員膨張させ、他社大作主義執り始めた時期に、時代逆行した第二東映大失敗した。大川最初にこの責任今田同意した重鎮伊藤常務一人に被らせようと画策したが、すぐに発案者今田だったことが東映内に広まり、特に地方館主会から、今田責任取って東映辞めるべきと強い圧力掛かった今田大川が最も信頼する側近で、今田辞めさせる自身責任問題にも及ぶため、大川今田を製作の最前線から東映関東支社長(営業)に転任させた。またこの失敗大川から映画製作実権離れ以降映画製作実権東映東・西撮影所所長が握る体制生まれた第二東映現代劇育てるという目的があったが、館主時代劇欲しいだけで、毎週毎週現代劇続き赤字が続くため、現代劇いらない腹を立てていた。

※この「新東宝との合併破談とニュー東映」の解説は、「第二東映」の解説の一部です。
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