手稿の歴史とは? わかりやすく解説

手稿の歴史

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/12 01:20 UTC 版)

オルス・アポロ (ノストラダムスの手稿)」の記事における「手稿の歴史」の解説

この手稿は、かつてはコルベール[要曖昧さ回避]の蔵書含まれていたことが分かっている。その後王立図書館(現・フランス国立図書館)に入ったが、その存在長らく忘れられていた。1967年にピエール・ロレが同図書館再発見し翌年彼が転記する形で初め公刊した(これは1993年復刻された)。なお、ギナールはその転記正確性疑問呈しロレ誤写思われる箇所指摘や、彼が省略した箇所復元などを行っている。

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手稿の歴史

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/19 10:18 UTC 版)

我が生涯の物語」の記事における「手稿の歴史」の解説

老いたカサノヴァは、深い病に伏せっていた1789年本書冒頭の数章を起稿したと伝えられている。 1794年カサノヴァリーニュ公シャルル・ジョゼフ (en) と知り合い友情を育んだ。この公爵カサノヴァ回想録読みたい所望したためカサノヴァリーニュ公に渡す前に原稿推敲することに決めた原稿少なくとも最初の3分冊読んだリーニュ公は、この回想録出版して年金代わりに原稿料手にするため、ドレスデン編集者打診してはどうかと提案したカサノヴァ手稿刊行承知したが、提案とは別のつてを頼ることとした。1797年カサノヴァザクセン公国内閣大臣マルコリーニ・ディ・ファノに出版の手助け求めたカサノヴァはドゥックスで孤独な晩年過ごしていた。1798年死期悟ったカサノヴァは、自分最期看取ってもらうため、ドレスデン住んでいた家族たち呼び寄せたカサノヴァの姪の夫にあたるカルロ・アンジョリーニが急遽ドレスデンからドゥックスを訪れたカサノヴァ死後カルロ原稿携えてドレスデン戻ったカルロ本人1808年死去し原稿はその娘カミラの手渡ったナポレオン戦争真っ只中であった当時の情勢では、過去時代人物の回想録出版できる見込みはなかった。戦争趨勢決したライプツィヒの戦い1813年)ののち、原稿のことをまだ覚えていたマルコリーニがカミラ後見人2500ターラーでの譲渡申し出たが、提示額が安すぎるとの理由でこの提案断られた。 ところが数年後大規模な景気後退起こりカミラ家庭家計が傾いたため、カミラ兄弟カルロ即刻この原稿売りに出すよう頼み込んだその後1821年に、原稿編集者のフリードリヒ・アルノルト・ブロックハウス(ブロックハウス百科事典編纂によって知られる)に売却されるブロックハウス社は、ヴィルヘルム・フォン・シュッツに原稿ドイツ語訳依頼した翻訳抄録第1巻刊行されたのは1822年初頭である。ブロックハウスシュッツ共同作業第5巻刊行後1824年終わりそれ以降の巻は別の人物によって翻訳されているが、この訳者が誰であったのかは知られていないドイツ語版成功受けてフランス編集者トゥールナションがフランス語版刊行決意した。トゥールナションはオリジナル原稿入手できなかったので、そのフランス語版ドイツ語版からの重訳である。このテキストは、訳出過程多く箇所削除されている。この海賊判の出版対応するため、ブロックハウスフランス語原典第2版を出すことを決め編集改訂当たったのはジャン・ラフォルグ(1772年 - 1852年)なる人物だが、ラフォルグ担当した版は、性的な描写削除だけでなく、カサノヴァ自身宗教的政治的見解まで改竄するという、極めて信頼値しないものであった。これらのフランス語版1826年から1838年にかけ版を重ねいずれの版も売れ行きはよく、やがてドイツ語版元にした別の重訳によるフランス語版新たに海賊出版された。当時ドイツ語版それほど広くフランスには流通していなかったため、この版は翻訳者が自ら考え出して追加されたくだりが含まれていると伝えられている。 1838年から1960年までに刊行され回想録諸版はすべて、これらの版のいずれか底本したものである。アーサー・マッケンはこれらの不正確な版の一つ用いて英訳試み1894年発表した英語圏では、これが長らく普及版とされていた。 オリジナル手稿は、1945年6月までライプツィヒにあったブロックハウス社の本社保管されていたが、ライプツィヒへの激し爆撃が始まる直前ヴィースバーデン新本社へ移された。1960年ブロックハウス社とフランス人編集者プロン共同作業によって、初め原稿オリジナル版が陽の目を見ることとなった窪田般彌全訳は、自筆原稿元にしたブロックハウス版で、1968年69年河出書房新社(全6巻画家古沢岩美挿画入り)で出版された。抜粋訳が出版された以外は、長らく品切状態が続いたが、訳者再度改訂し1995年96年河出文庫(全12巻)で出されたが、ほぼ初版のみで品切となった

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