戦列歩兵とは? わかりやすく解説

戦列歩兵

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 03:32 UTC 版)

歩兵」の記事における「戦列歩兵」の解説

マスケット銃銃剣武装し戦列横隊など)を組んで戦闘を行う歩兵である。近世ヨーロッパにおいて極端に発展し戦闘における主役となったが、銃や砲の性能の向上にしたがって姿を消した

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戦列歩兵

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 05:10 UTC 版)

大陸軍 (フランス)」の記事における「戦列歩兵」の解説

戦列歩兵は大陸軍大部分占めていた。1803年ナポレオン連隊という言葉復権させた。フランス革命中のことば半旅団demi-brigade、2個で1個旅団となり王立という意味合いがなかった事実による)は、暫定的な部隊補助部隊にのみ使われるようになった大陸軍創設時89個戦列歩兵連隊(Régiments de Ligne)があったが、この数はフランスの県の数であった最終的に156連隊となった。 戦列歩兵連隊ナポレオン戦争中にその規模変わったが、基本的な構成要素大隊であった。1個歩兵大隊は約840名であり、これが大隊定員となり、ほとんどどの隊も変わらなかった。ほかに400名から600名の大隊もあった。1800年から1803年にかけては、戦列歩兵大隊には8個フュジリエ中隊と1個擲弾兵中隊所属していた。1804年から1807年にかけては、7個フュジリエ中隊と1個擲弾兵中隊、1個選抜歩兵(Voltigeur)中隊所属していた。1804年から1807年にかけては、4個フュジリエ中隊と1個擲弾兵中隊、1個選抜歩兵中隊所属していた。 小銃兵 フュジリエ(火打石銃兵)は歩兵大隊大部分占めており、大陸軍典型的な歩兵考えてよい。武器シャルルヴィル1777年マスケット銃銃剣であった訓練行軍速度持続時間重点置かれ接近戦白兵戦での個々狙い定めた射撃続いた。このことはヨーロッパ敵国大多数異なるところであり、他国ではきちんとした隊形動き一斉射撃を行うことに重点置かれた。 ナポレオン戦争初期フランス軍勝利は、長い距離を素早く移動できる能力にあり、その能力歩兵課され訓練賜物だった。1803年から1個大隊は8個フュジリエ中隊となり、1個中隊はおよそ120であった1805年にフュジリエ中隊1つ改組して1個選抜歩兵中隊創設した1808年ナポレオン歩兵大隊を9個中隊から6個中隊に変えた新し中隊構成員の数が140名となり、このうち4個はフュジリエ中隊、1個は擲弾兵中隊、残る1個は選抜歩兵中隊であった帽子二角帽子であり、1807年円筒帽に変わった制服は白のズボン、白の外衣濃青の上着(1812年まではハビットロング、その後はハビットベスト)に白の襟章着け、赤の襟と袖口であった帽子には色のついたポンポン着けていた。このポンポンの色は中隊毎に異なっていた。1808年以後編成替えで、第1中隊濃緑ポンポン、第2中隊空色の、第3中隊橙色の、第4中隊すみれ色ポンポンという按配だった。 擲弾兵 擲弾兵ナポレオン戦列歩兵の精鋭であり、敵に打撃与え部隊として古参兵で占められた。新しく作られ大隊には擲弾兵中隊無かったナポレオンは、2回の方面作戦参加させた後に最強で勇敢で背の高いフュジリエを擲弾兵中隊昇格させ、大隊中には2個以上の擲弾兵中隊ができたものもあった。 擲弾兵新兵条件連隊中でも背が高く恐ろしげであり、しかも口ひげ生やしているということになった。これに加えて帽子が熊毛になり上着には赤の肩章着けた。1807年以後熊毛帽は赤い線と赤の羽毛のついた円筒帽に置き換えられた。しかし多くの者が熊毛帽を好んだ標準シャルルヴィル1777年マスケット銃銃剣加えて擲弾兵は短いサーベル帯びた。これは接近戦で使うためであるが、焚き火の木を切る道具となってしまった。 擲弾兵中隊通常最も伝統的栄誉ある場所として隊列右端位置した作戦行動中、擲弾兵中隊擲弾兵大隊形成したり、時には連隊旅団形成することもあった。この配置はより大きな戦闘隊形前衛置かれた。 選抜歩兵(Voltigeurs、意味合いからは飛び上がる者) 選抜歩兵選抜歩兵戦列連隊エリート軽歩兵であった1805年ナポレオン戦列大隊の中で背は小さいが敏捷な者を選んで選抜歩兵中隊作るよう命じたこの中隊は大隊階層の中では擲弾兵中隊に次ぐものである。その名前はもともとの使命からきている。選抜歩兵中隊は敵の騎兵対し馬に飛び上がって戦うというもので、風変わりなアイデアだったが戦闘ではうまくいかなかった。それにも拘わらず選抜歩兵重要な任務をこなし、散兵戦や各大隊偵察などを行った。その訓練では射撃技術や素早い動き重点置かれた。 帽子二角帽で黄と緑あるいは黄と赤の大きな羽毛付いていた。1807年以後円筒帽に変わり黄の線と同様な羽毛付いた上着には緑の線のある黄の肩章と黄の襟が付いた。もともとの武器は短い竜騎兵マスケット銃であったが、実際にシャルルヴィル1777年マスケット銃銃剣装備した擲弾兵同様に接近戦用に短いサーベル帯びたがやはりあまり使われなかった。各選抜歩兵中隊はまとめられ軽歩兵連隊旅団作ることがあった。1808年以後戦列左端位置したこの位置は伝統的に戦列戦闘2番目に栄誉あるものであった

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