戦列艦時代とは? わかりやすく解説

戦列艦時代

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 01:14 UTC 版)

トリー・スヴャチーチェリャ (戦艦)」の記事における「戦列艦時代」の解説

海軍艦船類別法が変更された関係で、1907年9月27日付けでトリー・スヴャチーチェリャは戦列艦(линейный корабль)に類別変更された。 1911年から1912年にかけて、セヴァストーポリ港にてオーバーホール近代化改修工事受けたこの際上部構造大きく削られ砲門の並ぶ帆走軍艦舷側城壁似た外見呈していた舷側雛壇型に改められ重心下げられた。これに併せて6 門の152 mm砲と4 門の120 mm砲、10 門の47 mm砲が撤去され新し砲廓設置された。そこには両舷合わせて10 門の152 mm砲が設置され加えて上甲板には防盾付き旋回152 mm砲4 門が設置された。主砲上には、75 mm水雷艇砲または高角砲のための設置箇所設けられた。一方魚雷発射管はすべて撤去された。こうした改装により、艦の外見はまった別物と言ってよいほどに変化した反政府活動については、その後継続した1912年6月から7月にかけて、戦列艦イオアン・ズラトウースト、エフスターフィイ、パンテレイモンシノープ、トリー・スヴャチーチェリャ、巡洋艦カグールパーミャチ・メルクーリヤから500 名近い逮捕者出た1913年にはロマノフ家300周年を祝う式典催され8月9日には黒海艦隊皇帝ニコライ2世訪問受けた。この日、大セヴァストーポリ湾に集結した黒海艦隊艦船の中から、巡洋艦カグール戦列艦パンテレイモン皇帝歓待する礼砲放つ役割与えられた。8月13日には、戦列艦エフスターフィイ、イオアン・ズラトウースト、トリー・スヴャチーチェリャが皇帝訪問受けた翌日ニコライ2世皇室ヨット・シュタンダールトに乗って湾を去った同年8月21日艦隊司令官旗を掲げた巡洋艦カグール先頭に、戦列艦パンテレイモン、エフスターフィイ、トリー・スヴャチーチェリャはテーンドル湾へ向かった。そこでカグール標的曳航し、ほかの戦列艦砲撃訓練実施した1914年7月2日には、ニコライ2世再度黒海艦隊視察した。トリー・スヴャチーチェリャは、他艦とともに皇帝迎えた黒海での開戦気運が高まると、黒海艦隊ではオスマン帝国保有する弩級戦艦との来るべき戦闘への備えが真剣に検討されるようになった1910年代前半時点黒海艦隊は1 隻の弩級艦保有しておらず、弥が上にも弩級艦である手持ちの旧艦隊装甲艦で戦わざるを得ないことが司令部苦慮させた。検討結果黒海艦隊司令官A・A・エベルガールト海軍中将はひとつの目標対し全艦が集中砲火浴びせる集団戦法を考案し、これによって個艦では太刀打ちできなくても総合力で敵を圧倒することが可能であると説いた来るべき決戦の日に備え黒海艦隊では艦隊主力による集団戦法の習熟訓練日々費やされることとなった。 トリー・スヴャチーチェリャは主力艦隊の中では最も古い艦であったが、砲力の点では新しいエフスターフィイ級と同じ40口径305 mm砲を備えており、艦隊主力となることが期待された。実際一級武装持った旧式艦であるトリー・スヴャチーチェリャは、実戦では使い勝手良い艦として多く危険な作戦投入されることになった

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戦列艦時代

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/11 05:59 UTC 版)

ゲオルギー・ポベドノーセツ (戦艦)」の記事における「戦列艦時代」の解説

日露戦争ロシア主力艦壊滅したために、戦後すでに旧式化していた装甲艦現役続行せざるを得なくなった。ゲオルギー・ポベドノーセツもそうした艦のひとつで、1906年には抜本的な近代化改修が行われることになった。艦には当時新鋭艦に搭載されていたのと同じ40口径305 mm砲4 門が搭載されることになり、加えて速射砲新しいカネー式45口径120 mm砲が設置されることとなった。この計画に従って砲が発注されたが、海軍司令部はやがてこのような遊び」はナンセンスであるということ気付いた新しい艦の就役を待つ方がずっと利口であるという決定下され、ゲオルギー・ポベドノーセツの近代化改修152 mm速射砲換装だけに留められた。そのほか排気煙突のあいだにあった換気用煙突撤去されている。 海軍艦種類別が再び変更された関係で、1907年9月27日付け廃止され艦隊装甲艦から、帆船時代より復活した戦列艦(линейный корабль)に類別変更された。同時にシノープとともに武装予備役入れられた。 1911年には、旧型装甲艦運用期限5 年間と確定された。その主要任務は、敵軽戦力による攻撃からのセヴァストーポリ防衛であった。ゲオルギー・ポベドノーセツはシノープ交替港内監視任務就いたしかしながら、ゲオルギー・ポベドノーセツには別の任務与えられた。黒海艦隊初の潜水艦隊のためにゲオルギー・ポベドノーセツは機動標的の役を演じ艦隊大機演習の際には「仮想敵国」艦の役を演じた1911年には、任務変更あわせて改修工事施工された。この工事主砲はすべて撤去され上層甲板には6 門の45口径152 mm砲が追加装備された。

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