成虫の形態
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 03:53 UTC 版)
成虫の体は全長34 - 42ミリメートル (mm) の比較的平たい卵形で、体の線がほぼ段差なくつながり水の抵抗を極力抑えた流線形になっている。背面から見た体色は緑色もしくは暗褐色で、上翅には3条の点刻列(点線)があり、光加減で緑色に輝くが雌雄で違いがある。体の縁(頭楯・前頭両側・上唇・前胸背および上翅側縁部)は黄色 - 淡黄褐色で、前頭両側の黄色部内方には浅い窪みがあり、触角・口枝は黄褐色である。 歩脚は黄褐色 - 赤褐色(腿節・脛節・跗節(フ節)はやや暗色)で、前脚・中脚は強大な後脚と比較して小さめだが前脚に2本の爪(オスの場合はさらに後述の吸盤)を持ち、この鋭い爪を用いて獲物を捕食する。後脚はオールのような形状で、その両側に遊泳毛が生え、太短く遊泳に適した形となっている。腹面は黄色 - 黄褐色で光沢が強いが前胸腹板突起・後胸内方・後基節内方は黒色で、オスの交尾器中央片先端部は単純で急に細くなる。
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成虫の形態
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/13 06:09 UTC 版)
頑丈な体付きで、前翅よりも後翅の方か幅広である不均翅亜目のグループに属する。大型のヤンマ科と比べて小さく、全長6 cm以下の小型から中型のトンボ。体色は金属光沢の単純な色調、黄色、赤色、青色など変異に富む。ハッチョウトンボのように雌雄で色彩が異なるものや、マユタテアカネのようにメスに色彩が異なる多型のあるものもある。シオカラトンボやハラビロトンボのように羽化した時のオスがメスと同色で、成熟するとオスの体色が大きく変わるものが多い。複眼は発達し大きく左右がくっ付きあって一続きになり、境目が長い線状になっているものが多い。複眼後縁の突起物がなく、腹部の耳状突起などを取り除いた単純な形態。前翅の三角室は著しく縦長となるものが多く変形して、四角室状となるものもある。前翅の三角室と後翅の三角室は形状と向きが異なり、後翅の肛角が突出しない単純な形態。翅脇の肩縫線は多少ともS字状に湾曲する。 シオカラトンボ属 Orthetrum cancellatum の構造2 触角、3 前額、13 胸、14 腹、15 尾毛、17 三角室、20 縁紋、22 結節、24 孤脈、30 複眼 アカネ属 Sympetrum fonscolombii の頭部の構造(occipital triangle)後頭、(antenna)触角、(vertex)額隆、(frons)前額、(clypeus)後頭楯、(compound eye)複眼、(labrum)唇、(front leg)前脚 ミヤマアカネの翅、前翅の三角室は縦長で、後翅の三角室と形状と向きが異なる
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成虫の形態
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 09:31 UTC 版)
「アトラスオオカブト属」の記事における「成虫の形態」の解説
大型かつ長角型のオスの場合、角の先端から尾端まで長さは100〜120ミリに及ぶ。脚はいずれも長く、特に付節と爪が長大、鋭利に発達し、垂直かつ比較的直径の細い樹幹での歩行、付着能力に富む。 前胸背板後縁と上翅前縁は双方がナイフのように平たく鋭くとがっており、前中胸背関節を上方に反らせるとそれらが爪切りのような刃物として機能する。これはおもに天敵の霊長類に対する防衛手段と考えられている。人間が手などを挟まれると皮膚が切断されて出血することもあるほどである。
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