シオカラトンボ属
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/09 21:16 UTC 版)
本種が属するシオカラトンボ属 Orthetrum Newman, 1833 には世界で60種以上の種が知られ、それらはさらに多数の亜種に区別されることが多い。このうち日本に生息するものは以下の9種である(学名アルファベット順)。 シオカラトンボ Orthetrum albistylum speciosum (Uhler, 1858) 日本全土、ユーラシア極東域に分布。1994年(平成6年)1月13日発売の9円普通切手の意匠になった。 タイワンシオカラトンボ Orthetrum glaucum (Brauer, 1865) 日本(屋久島~西表島)、中国南部~インド、フィリピン~パプアニューギニアに分布。 シオヤトンボ Orthetrum japonicum japonicum (Uhler, 1858) 北海道~九州に分布。日本の固有亜種。 タイワンシオヤトンボ Orthetrum japonicum ineternum (Mclachlan, 1894) 日本(対馬)、台湾、朝鮮半島~中国~ベンガル~カシミールまで分布。シオヤトンボの大陸亜種。 ホソミシオカラトンボ Orthetrum luzonicum (Brauer, 1868) 日本(南西諸島)、台湾~マレーシア~アフガニスタンまでの東洋区熱帯域に分布。 ミヤジマトンボ Orthetrum poecilops miyajimaenisis (Yuki and Doi, 1938) 広島県宮島の特産。中国南部に分布する原亜種 O. poecilops (Ris, 1916) から遠く離れて日本の宮島のみにポツンと分布しているが、両者を亜種として分けない考え方もある。 コフキショウジョウトンボ Orthetrum pruinosum neglectum (Rambur, 1842) 日本(八重山列島)、中国南部~アフガニスタンまでの東南アジア熱帯域に広く分布。 ハラボソトンボ Orthetrum sabina sabina (Drury, 1770) 日本(九州~南西諸島)、中国中南部~東南アジア~中近東~アフリカ、オーストラリアまで分布。 オオシオカラトンボ Orthetrum triangulare melania (Selys, 1883) 日本(北海道南部~南西諸島)、中国中南部。東南アジアには別亜種が広く分布。シオカラトンボに次いでよく見られる種。体長50-57mmとやや大型で、本土のものでは後翅の付け根近くが明瞭な黒褐色に彩られる。 オオシオカラトンボ(オス) オオシオカラトンボ(メス) 交尾中のシオヤトンボ ハラボソトンボ
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