常陸太田号
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1989年10月11日に4往復で運行を開始した。JRバス関東は新たな拠点として新宿駅南口(当時)にバスターミナルを設置したが、そのターミナルを使用した初の昼行高速バス路線(夜行便を含めてもドリーム堺号〈当時〉に次ぐ2番目)である。 交通新聞社「高速バス時刻表」やインターネットの予約システム「高速バスネット」では常陸太田号という愛称が設定されているが、茨城交通においては「太田号」と記載されている。 当初より常陸太田から東京への往復を主眼としたダイヤであったが、運行開始当初、新宿発第1便は午前中の出発であった。しかし、利用者数が伸び悩んだため、数年後に常陸太田から東京への往復に特化したダイヤとなったため、東京からの日帰り往復利用はできなくなった。この時に下り便が東京駅経由に変更されている。また、4往復中2往復が季節運行便とされた。 その後、那珂・東海ルートや常陸大宮ルートの新設などがあり、当路線も増便→減便を繰り返すが、乗客数が増加に転じたため、2002年7月20日より毎日運行便4往復体制に戻されている。 さらに2007年3月16日からは那珂勝田線廃止分のうち2往復(残り2往復は常陸大宮線)が配分され、1日6往復に増便された。また、常陸太田の発着地が茨交太田営業所から市内中心地(焼肉宝島隣接地)に新設されたバスターミナル(無料駐車場90台分完備)へ移転した。なお、旧発着地の茨交太田営業所での乗降は行われないため、常陸太田駅近隣住民にはむしろ不便になった。上り便については浅草駅の都営地下鉄浅草線の駅前に降車バス停が新設されたことで同線(京成・北総・京急線直通)と東京メトロ銀座線や東武伊勢崎線への接続が可能になり、利便性が向上した。なお、この改正で一部便(下り夜間最終の新宿駅始発など)が東京駅発着に変更された。 2008年11月からはJRバス関東が運行する全便をJRバステックが運行受託している。 2016年4月4日より、新宿駅の発着場所がバスタ新宿(新宿駅新南口)に変更された。 2017年4月1日より、JRバス関東が運行から撤退し、全便、茨城交通(太田営業所)が運行を担当する。JRバス関東は引き続き運行支援業務を行う。 運行経路 バスタ新宿(新宿駅新南口)(新宿駅発着便のみ) - 東京駅(八重洲南口(乗車場所)5番のりば、日本橋口(降車場所)は東京駅行のみ) - 上野駅(上り便のみ) - 都営浅草駅(同)- (首都高速道路)- 八潮PA(上り便のみ、降車専用) - (常磐自動車道) - 那珂インター -那珂市役所入口 - 額田南郷 - 道の駅ひたちおおた - 太田駅入口 - 常陸太田市高速バスターミナル ※上り便については、常磐道走行途中に10分程度の休憩が行われる。 歴史 1989年(平成元年)10月11日 - 1日4往復で運行開始。 1993年(平成5年)3月1日 - 時刻改正。新宿発午前の便を夕方に振り替え、4往復中2往復を土・日曜日・祝日及び多客期運行に変更。下り便を東京駅経由とする。ルート変更に伴いバス停新設(上菅谷駅口、湊街道口、かしま台団地、竹の内、額田南郷、河合十文字)及び廃止(ひばりヶ丘、額田十文字)。 1999年(平成11年)2月 - ルート変更に伴い時間短縮、バス停廃止(上菅谷駅口、湊街道口、かしま台団地、竹の内)。 2000年(平成12年)3月19日 - 毎日4往復運転に戻る。那珂インターにバス停新設。 2001年(平成13年)4月1日 - 常陸大宮ルート開業。1日3往復に減便。 2002年(平成14年)7月20日 - 毎日4往復体制に戻る。 2007年(平成19年)3月16日 - 那珂勝田線廃止。1日6往復に増便。一部便(上り2本・下り3本)が東京駅発着に変更。都営浅草駅バス停新設。常陸太田の始発地を常陸太田市高速バスターミナルに変更。 2008年(平成20年)11月 - JRバス関東の運行する全便をJRバステックが運行受託開始。 2009年(平成21年)4月1日 - JRバス担当便のうち1往復を茨城交通に移管。 2016年(平成28年)4月4日 - 新宿駅の発着場所をバスタ新宿に変更。 7月25日 - 常陸太田市内の運行経路を変更。下河合東バス停を廃止、太田駅入口と道の駅ひたちおおたの各バス停を新設。 2017年(平成29年)4月1日 - JRバス関東の担当便を全便茨城交通に移管。JRバス関東は引き続き運行支援業務を行う。 2020年(令和2年)3月23日 - 新型コロナウイルスの影響により、この日より同年3月31日までの予定(のち同年4月10日まで→「当面の間」に延長)で1往復を運休。 4月20日 - この日より当面の間、1往復のみの運行となる。 5月11日 - この日より当面の間全便運休。 5月27日 - 2往復の運行を再開。 7月3日 - 一部便の運行を再開。 8月11日 - 移動需要の減少により、1日2往復に減便。 9月16日 - 移動需要の減少により、1日1往復に減便。 2021年(令和3年)1月15日 - この日より当面の間全便運休。 3月13日 - 1往復の運行を再開。 7月22日 - 1往復の運行を再開、計1日2往復となる。 8月5日 - 移動需要の減少により、この日より1往復を運休。 10月23日 - 1往復を土曜・日曜・祝日に限り運行再開。 11月6日 - 2往復の運行を再開(うち1往復は土曜・日曜・祝日運行、前日までの土曜・日曜・祝日運行便は毎日運行に変更)。これにより平日1日3往復、土曜・日曜・祝日は1日4往復となる。 2022年(令和4年)1月11日 - この日より1日1往復のみの運行となる。
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