常陸大宮線・山あげ号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 07:51 UTC 版)
「常磐高速バス」の記事における「常陸大宮線・山あげ号」の解説
茨城県の北西部の国道118号沿線と東京を結ぶ高速バス路線である。従来、この地域の公共交通機関は事実上水郡線のみで、東京に出る場合も水郡線で水戸駅まで出て常磐線に乗り継ぐのが主であった。 2001年4月1日に3往復で運行開始。その後増便の上、2003年8月1日からは一部便を烏山まで延長し、2004年2月20日からはさらに延長され、烏山系統2往復・大子系統2往復となった。その後烏山系統は短縮・減便が行なわれ、直接運行から撤退、運行支援のみ担当している。web上やチラシなどの案内においては、東京 - 那珂インター間で同経路の新宿・東京 - 常陸太田線とともに掲載されていることが多く、その関係で同線を共同運行していたJRバス関東でも案内等がある。現在は全便が茨城交通により運行されている。なお、那珂インター - 常陸大宮市総合保健センター間発着の乗車券類は、同一運賃となる常陸太田発着便と共通利用できる。 名称については、常陸大宮が「大宮」、大子が「常陸大子」となっていることもある。 2020年4月1日時点では1日5往復(常陸太田6、大宮2、大子3)が運行されている。 運行経路 バスタ新宿(新宿駅新南口) - 東京駅(下り便:八重洲南口発、上り便:日本橋口終着) - 上野駅(上り便のみ) - 都営浅草駅(同)- (首都高速道路)- (常磐自動車道) - 那珂インター - 鴻巣 - 那珂市総合センターらぽーる - 富士見台団地入口 - 泉入口 - 常陸大宮市総合保健センター(常陸大宮線始発・終着点) - 山方(旧・水ぐるま前) - JA常陸奥久慈 - 袋田の滝入口 - やみぞ前 - 茨城交通大子営業所 大子発着便は全便が東京駅発着、常陸大宮発着は全便が新宿駅発着となる。 上り便の常陸大宮発新宿行は、都営浅草駅、上野駅を経由し、東京駅を経由しない。 上り便は八潮PAでも降車扱いがあり、近接の八潮駅から首都圏新都市鉄道つくばエクスプレスに乗り継ぐことも可能。この場合、つくばエクスプレス線の上り方面を100円で利用できる。降車希望者がいない場合は通過する。 歴史 2001年(平成13年)4月1日 - JRバス関東と茨城交通の2社で運行開始(1日4往復)。うち1往復(土・日曜日および祝祭日のみ運行。月により運行会社が交替していた)は東京駅早朝発、常陸大宮夜間発で、上下便とも東京駅発着(上野駅は経由しなかった)であった。 2002年(平成14年)7月20日 - 時刻改正(東京駅早朝発、常陸大宮夜間発の時刻を振り替え)。全便が毎日運行便、新宿駅発着となる。 2003年(平成15年)8月1日 - JRバス担当便のうち1往復が烏山駅に延長(途中緒川村役場前、道の駅みわに停車。2004年末頃から烏山発着便には「山あげ号」の愛称がつくようになる)。 2004年(平成16年)2月20日 - 茨城交通担当便(2往復とも)が茨交県北バス大子営業所(当時)に延長。JRバス担当便は全便烏山駅発着となる。 2006年(平成18年)12月20日 - JRバス担当便の常陸大宮~烏山間を廃止(同時に「山あげ号」の愛称も廃止)。 2008年(平成20年)1月16日 - 常陸大宮発着便を2往復増便、計1日6往復となる。うち3往復(大子2、大宮1)は東京駅発着(上り便は上野駅経由)となる。 7月1日 - 常陸大子発着便を1往復増便、常陸大宮発着便を2往復減便。計1日5往復となる。 2009年(平成21年)10月1日 - JRバス関東が撤退、全便が茨城交通の担当となる。 2010年(平成22年)4月1日 - 茨交県北バス大子営業所バス停の名称を茨城交通大子営業所に変更。 2019年(平成31年)4月22日 - 大子系統で一部経路変更。JA常陸奥久慈バス停を新設、上小川駅バス停を廃止。 2020年(令和2年)3月23日 - 新型コロナウイルスの影響により、この日より同年3月31日までの予定(のち同年4月10日まで→「当面の間」に延長)で1往復を運休。 4月20日 - この日より当面の間、1往復(大子線)のみの運行となる。 5月11日 - この日より当面の間全便運休。 5月27日 - 1往復(大子線)の運行を再開。 7月3日 - 一部便の運行を再開。 8月11日 - 移動需要の減少により、1日1往復(大子線)に減便。 9月16日 - 移動需要の減少により全便運休となる。 2021年(令和3年)1月15日 - この日より当面の間全便運休。 7月22日 - 1往復の運行を再開。 8月5日 - 移動需要の減少により、この日より全便運休。 10月23日 - 1往復の運行を再開。 12月17日 - 1往復の運行を再開。これにより1日2往復となる。 2022年(令和4年)1月11日 - この日より全便運休。
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