対局関連のエピソード
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1991年、第32期王位戦挑戦者決定リーグ紅組で、大島映二と対戦した際は、相矢倉の序盤から後手の丸山が玉側から端攻めし、66手目に香車を成り込んだ。手薄になった端からの逆襲を受けるうちに成香が玉に近付いていき、126手目に成香冠を完成させた。 2002年、挑戦者・森内俊之を迎えた名人戦の第3局では、126手目に安全勝ちを目指して金で成香を取った手(△7二同金)が大悪手。次の127手目、森内が指した手は、飛車を犠牲にして王手をしながら歩を1枚入手する▲7一竜(10手後までの11手詰め)。丸山は、この一手を見て投了。丸山勝勢の局面であり、攻めの手を指せば明快な勝ちだった。このシリーズは、4連敗のストレートで森内に名人位を奪われることになる。 降級の可能性もあった2010年度A級順位戦最終局での対渡辺戦では、極度の暑がりということもあってか対局中に冷却ジェルシート(NHK曰く、熱冷ましのシート)を頭頂部に貼るという一見奇妙な行動に出た。翌期のA級順位戦第2局での対羽生戦でも冷却シートを使用したが、これは後頭部に2枚、額にも1枚貼るというものであった。 同じタイトル経験者(初代竜王)かつA級在位経験者の島朗には公式戦初対局から2017年8月28日の第3期叡王戦 九段予選での対局に至るまで20勝0敗と完封している。トップ棋士同士でこれだけの大差が生じるのは非常に珍しい。 2016年7月下旬・以降、三浦弘行に対して将棋ソフトを使用した不正疑惑(将棋ソフト不正使用疑惑)が発生し、疑惑が掛けられた4局の内2局が対戦者は丸山だったが、その疑惑を否定し「連盟の対応には賛同しかねる」と発表した。この事は騒動の終息に至るまで一貫していた。一致率が根拠とされた点については「コンピューターに支配されるなんてまっぴらごめんだ」と発言した。 食に関するエピソード 2001年の谷川浩司との名人戦では、夕食休憩時にステーキを注文し谷川を驚かせた(2日目の夕食時ともなると、ほとんどの対局者は緊張からあまり食事を取らないことが多い)。 2011年の渡辺明との竜王戦では、第4局2日目の朝食にふぐちりを注文し関係者を驚かせた。 東京・将棋会館での対局の際は、近隣の飲食店(みろく庵)から出前を取る際に「唐揚げ定食に唐揚げ3個追加」を頼むことが多く、関係者の間ではこの組み合わせが通称「丸山定食」と呼ばれている。しかし本人は2014年を最後に「丸山定食」の注文をやめ、以前も注文していたヒレカツ定食に回帰した。唐揚げをやめた理由は「唐揚げはお肉たっぷりのときと皮と骨が多いときでムラが出る」ためで、ヒレカツだとそのムラが少ないからだという。 2016年の竜王戦挑戦者決定三番勝負(相手は三浦弘行)では、第1局の昼食に「冷やし中華と天ざるそば」、第2局では「冷やし中華のチャーシュー3枚増し×2」を注文し、相変わらずの健啖家ぶりを見せた。 カロリーメイトを愛飲している。対局の際に缶タイプ数本を用意していたり、固形タイプを持ち込むこともある。その因果で、後述のカロリーメイト(ゼリータイプ)のCMに出演した。
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