寝台特急「さくら」の終焉
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「さくら (列車)」の記事における「寝台特急「さくら」の終焉」の解説
1999年(平成11年)12月4日:「さくら」佐世保駅発着列車を廃止の上、熊本駅発着の寝台特急「はやぶさ」と併結運転開始。また、担当車掌区を併結される「はやぶさ」にあわせJR九州博多車掌区に変更。 1999年12月 - 2002年3月の編成図表・編・話・歴・PJR・PJRN・C 富士・はやぶさ・さくら ← 大分・熊本・長崎 東京 → 列車名運行区間「富士」 大分駅 - 東京駅間 「はやぶさ」熊本駅 - 東京駅間 「さくら」長崎駅 - 東京駅間 号車 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 座席種別C B B B B B L A1 B B B1 B B B B 使用車両24系客車 14系客車 凡例 A1=1人用個室A寝台「シングルデラックス」 B1=1人用個室B寝台「ソロ」 B=開放式B寝台 L=ロビーカー C=電源荷物車 変更概要は以下の通り。 「さくら」は長崎鉄道事業部長崎運輸センター所属の14系客車の6両編成、「はやぶさ」は熊本鉄道事業部熊本運輸センター所属の24系客車9両となり、東京駅 - 鳥栖駅間で「はやぶさ」「さくら」として併結運転を行った。 従来「はやぶさ」「富士」は共通運用であったため、「富士」編成は「はやぶさ」編成の24系25形客車9両と「さくら」編成の14系客車6両を併結した15両編成となった。 また、編成単位での14系客車と24系客車の併結運転は史上初であり、サービス用電源はそれぞれ各編成の連結する電源車(カニ24形及びスハネフ14・15形)から供給された。なお、14系客車には非常時等に備え、併結運転対応工事が施された。 6両編成となった「さくら」には、従前「はやぶさ」及び「富士」に連結されていたオハネ25形1000番台(1人用B個室寝台車「ソロ」)を改造したオハネ15形2000番台が連結されたが、開放型A寝台車(オロネ14形)と食堂車(オシ14形)の連結は終了した。オロネ14形、オシ14形の運用離脱により、残る14系14形はスハネフ14形のみとなり、これ以降、24系25形からの編入改造車を含む14系15形が主体の編成となった。 「富士」・「はやぶさ」の24系編成には引き続き個室A寝台車「シングルデラックス」・「ロビーカー」が連結されたが、「ソロ」については前述の通り改造の上で14系編成に移された。また、オハネ25形2両をオハネ15形1100番台に追加改造し、14系編成に組み込んだ。 「さくら」単独運転最終日編成 ← 長崎・佐世保 東京 → 下り編成(12月3日東京発)編成長崎編成・東京→長崎 佐世保編成・東京→門司 所属長崎運転所 号車1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 客車形式スハネフ146 オロネ141 オハネ152 オシ148 オハネ153 スハネフ152 スハネフ1411 オハネ152004 オハネ154 オハネ151202 オハネ157 スハネフ151 機関車東京→下関 EF66-48(下関) 下関→門司 EF81- (大分) 門司→長崎 ED76- (大分) 車両運用の関係で最終日の付属編成は門司止まりでの運転となった 上り編成(12月3日長崎・佐世保発)編成佐世保編成・佐世保→東京 長崎編成・長崎→東京 所属長崎運転所 号車1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 客車形式スハネフ14101 オハネ152005 オハネ151 オハネ151246 オハネ151204 スハネフ145 スハネフ143 オハネ152001 オハネ151185 オハネ151112 オハネ156 スハネフ1521 機関車佐世保→肥前山口 ED76- (大分) 長崎→門司 ED76- (大分) 門司→下関 EF81- (大分) 下関→東京 EF66-50(下関) 2002年(平成14年)3月23日:「さくら」の開放式B寝台を1両、「はやぶさ」は2両減車。「さくら」は5両編成とし、「はやぶさ」は7両編成となる。この編成で「さくら」は廃止時まで運行される。こちらまたは2002年より2005年までの東京対九州諸都市連絡寝台特急の編成図も参照。 2005年(平成17年)3月1日:「さくら」廃止。最終日は鳥栖止まりとなった。 「さくら」最終日編成 ← 熊本・長崎・鳥栖 東京 → 下り編成(2月28日東京発)編成はやぶさ編成・東京→熊本 さくら編成・東京→鳥栖 所属熊本鉄道事業部 長崎鉄道事業部 号車電源車 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 客車形式カニ2416 オハネフ25210 オハネ25130 オハネ25242 欠番 オハ24704 オハネフ25155 スハネフ145 オロネ153005 オハネ152005 オハネ151246 オハネ152 スハネフ14101 機関車東京→下関 EF66-51(下関) 下関→門司 EF81- (大分) 門司→熊本 ED76- (大分) 転属の関係で最終日のさくらは鳥栖止まりで運転となった 上り編成(2月28日熊本・長崎発)編成はやぶさ編成・熊本→東京 さくら編成・長崎→東京 所属熊本鉄道事業部 長崎鉄道事業部 号車電源車 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 客車形式カニ2418 オハネフ25207 オハネ25243 オハネ25132 欠番 オハ24705 オハネフ25208 スハネフ1411 オロネ153002 オハネ152002 オハネ156 オハネ151 スハネフ1411 機関車熊本→鳥栖 ED76- (大分) 長崎→門司 ED76-94(大分) 門司→下関 EF81-413(大分) 下関→東京 EF66-48(下関) 2009年(平成21年)3月20日:リバイバルトレインながら、1日限りで寝台特急としての「さくら」が復活。走行区間は門司港駅→長崎駅間の往路。復路は「あかつき」と名前を変えて運転された。使用客車は同年3月14日まで「はやぶさ」で使われた14系で、前述のとおり、使用された14系客車はそもそも「さくら」で使用されていたものでもある。 2010年(平成22年)11月20・21日:門司港駅 - 長崎駅間1往復で最後のリバイバル運転。車両製造40年経過のため今回で臨時運転を取りやめ。
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