個室B寝台
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/27 08:54 UTC 版)
B寝台は長い間、あくまで輸送力確保の手段と考えられており、開放式寝台車のみが製作されてきた。個室式B寝台車の最初は、1984年に「さくら」・「みずほ」に改造で連結された4人用寝台「カルテット」である。 国鉄民営化前後より、在来客車の改造によって1人用B寝台個室「ソロ」、2人用B寝台個室「デュエット」などが登場し、「北斗星」をはじめとする主要な寝台特急列車に連結されるようになった。また、1998年に新造した285系電車も、個室B寝台を中心とした構成である。これらの個室寝台は、社会全体におけるプライバシーや防犯意識の高まりとともに普及した。ただ、A寝台とは異なり、個室の内部に洗面台の設備はない。 1人用個室「ソロ」の場合、寝台料金は6600円とビジネスホテル並み、設備はカプセルホテル並みで、料金が同等にもかかわらずドミトリー形式相当の開放式寝台との設備の差は歴然としている。 また、285系電車「サンライズエクスプレス」を使用した「サンライズ瀬戸」「サンライズ出雲」に連結されている1人用個室「シングル」は、同じ1人用個室「ソロ」より1100円高い7700円の寝台料金で、一般的なカプセルホテルをはるかに凌ぐ頭上スペースを備えた個室寝台が利用できる。 個室の施錠方式は、鍵・錠前によるものと暗証番号を入力する方式のほかカードキーを使うものがある。
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