宮本町の子ども歌舞伎とは? わかりやすく解説

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宮本町の子ども歌舞伎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 00:47 UTC 版)

加悦谷祭」の記事における「宮本町の子ども歌舞伎」の解説

後野宮本町は、2019年現在加悦谷祭唯一子ども歌舞伎上演する。子ども歌舞伎は、児童福祉法施行などを受けて1962年昭和37年)を最後に一度途絶えており、1990年平成2年)、28年ぶりに復活したのである。 かつての子ども歌舞伎は、町内在住未婚男子中心に組織された「若家主が町外の歌舞伎一座依頼し、芸屋台各戸巡って上演した断絶後1983年昭和58年)に町内在住45歳までの既婚男子新たに宮本町家主会」が組織され囃子奉納神輿子ども屋台の町内巡行を担うなかで、かつて子ども歌舞伎舞台として使われた芸屋台愛宕山」に虫害が見つかり、その修復工事契機に子ども歌舞伎復活検討された。屋台修復1988年昭和63年)から1990年平成2年春にかけて行われこの間兵庫県中町から播州歌舞伎の嵐獅山を指導者として招き、再上演備えた1990年平成2年28年ぶりに上演され以後は、おおよそ隔年奉納されている。 復活当時町内小学4年生から6年生までで約20名いた役者は、少子化により減少し年齢制限撤廃され2019年平成31年)には初めて町外の子どもも役を担い5歳から小学5年生までの子どもが役者となった。嵐獅山は、2015年平成27年)に他界するまで、宮本町子ども歌舞伎指導担った復活後上演され演目以下の通り。なお、祭礼巡行までの時間は、所望舞に区内を巡る。 愛宕山子ども歌舞伎 演目年表 開催演目1990年平成2年義経千本桜 1992年平成4年寿式三番叟 1994年平成6年義経千本桜 1995年平成7年蝶千鳥曾我物語対面1997年平成9年絵本太功記尼ヶ崎の場 1999年平成11年絵本太功記尼ヶ崎の場 2001年平成13年忠臣蔵平成寿の舞 2003年平成15年義経千本桜 2007年平成19年義経千本桜 2010年平成22年義経千本桜 2013年平成25年義経千本桜 2015年平成27年寿式三番叟 2017年平成29年義経千本桜吉野山道行の場」 2019年平成31年寿式三番叟 愛宕山の子ども歌舞伎には、滋賀県長浜市曳山祭りとの類似点多く長浜浜ちりめん丹後ちりめんから技術継承したように、人の交流があった様子うかがわれる復活後は、加悦谷祭代表する祭礼行事として、平安建都1200年記念事業として京都市内開催された「全国祇園祭山笠巡行」や、第20回全国豊かな海づくり大会などでも、子ども歌舞伎披露している。 こうした屋台文化は、京都府ではほかに、京丹後市大宮町京丹後市久美浜町宮津市舞鶴市など北部地域にとくに分布する宮本町にはかつては担い屋台もあり、愛宕神社奥の院まで太鼓載せて担いでいったと伝えられる。しかし、1907年明治40年4月決議で、太鼓台にすべて廃止され翌年からは毎年屋台を出すと定められた。 2019年現在、子ども歌舞伎のない年には、代わりに子ども屋台」が出る。この屋台は、午後祭礼までの時間各々地区内を巡行し、これを「ニギヤカシ」と称する子ども屋台の内容年ごと異なる。囃子舞手高校生以下で構成され、芸屋台付随する伝統囃子ゆっくりしているため、賑やかなものを加えたいとして1987年昭和62年)に考案された「愛宕山さくらばやし」や、2000年平成12年)から導入されたヨサコイソーランに似た踊りなどがある。

※この「宮本町の子ども歌舞伎」の解説は、「加悦谷祭」の解説の一部です。
「宮本町の子ども歌舞伎」を含む「加悦谷祭」の記事については、「加悦谷祭」の概要を参照ください。

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