宇都宮教導飛行師団とは? わかりやすく解説

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白城子陸軍飛行学校

(宇都宮教導飛行師団 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/10 01:44 UTC 版)

白城子陸軍飛行学校(はくじょうしりくぐんひこうがっこう)は、日本陸軍軍学校のひとつ。主として航空航法の教育と研究を行った。1939年昭和14年)7月に設立され、学校本部は設立当初埼玉県所沢町(現在の所沢市並木)に、のちに満州国(現在の中国東北部白城子近郊の平台に置かれた。


注釈

  1. ^ この場合の召集とは在郷軍人を軍隊に召致することではなく、既に軍務についている軍人を特別教育のため指名することである。
  2. ^ 1939年9月時点の陸軍部内文書で同校が所沢に所在することが確認できる。「昭和14年「密大日記」第9冊(防衛省防衛研究所)」 アジア歴史資料センター Ref.C01004655900 
  3. ^ 1939年10月時点の陸軍部内文書で同校が所沢に所在することが確認できる。「叙勲裁可書・昭和十四年・叙勲巻九・内国人九(国立公文書館)」 アジア歴史資料センター Ref.A10113292300 
  4. ^ 隷属(れいぞく)とは固有の上級者の指揮監督下に入ること。単に指揮系統だけでなく、統御、経理、衛生などの全般におよぶ。『帝国陸軍編制総覧 第一巻』61頁
  5. ^ 材料廠(ざいりょうしょう)とは、器材の修理、補給、管理などを行う部署のこと。
  6. ^ 陸軍では殉職のため進級する場合、即死であっても死亡の刹那(危篤状態)に進級していたという形式をとっていた。また叙位、叙勲、進級、補職等の人事は一般的に日曜日付では行われない。「御署名原本・大正八年・勅令第二十九号・大正七年勅令第三百八十一号(陸海軍武官ニシテ航空機搭乗中変故ニ因リ傷痍ヲ受ケ危篤ニ陥リタル者ノ進級ノ件)改正(国立公文書館)」 アジア歴史資料センター Ref.A03021176900 
  7. ^ 編制は飛行団司令部および教導飛行第206戦隊(軍偵察機1個中隊、直接協同偵察機1個中隊)、教導飛行第208戦隊(軽爆撃機2個中隊)の2個戦隊。『満洲方面陸軍航空作戦』386-387頁
  8. ^ 航空地区司令部とは飛行場大隊を指揮下に持つ地上勤務勤務部隊の統轄司令部。
  9. ^ 学生航空連盟とは全国の大学、高等専門学校の学生が、飛行機あるいはグライダーの操縦を行う課外活動団体である。
  10. ^ これにより同地に本部および本校を置いていた宇都宮陸軍飛行学校は閉鎖された。
  11. ^ ここでいう軍隊とは、陸軍全体を「軍隊」「官衙」「学校」「特務機関」の4つに類別した場合のひとつ。司令部を含めた師団等や部隊の総称と考えてよい。『陸軍読本』52頁

出典

  1. ^ 軍令 陸第10号 『官報』第1900号、1933年5月5日
  2. ^ 軍令 陸第10号 『官報』第2572号、1935年7月30日
  3. ^ 御署名原本・昭和十二年・勅令第六〇〇号・熊谷陸軍飛行学校令中改正(国立公文書館)」 アジア歴史資料センター Ref.A03022139200 
  4. ^ 昭和14年「密大日記」第1冊(防衛省防衛研究所)」 アジア歴史資料センター Ref.C01004563900 
  5. ^ a b c 『所沢陸軍飛行場史』46頁
  6. ^ 大日記甲輯昭和14年(防衛省防衛研究所)」 アジア歴史資料センター Ref.C01001711600 
  7. ^ 『所沢陸軍飛行場史』45頁
  8. ^ 叙位裁可書・昭和十五年・叙位巻十一(国立公文書館)」 アジア歴史資料センター Ref.A11114853500 
  9. ^ 『満洲方面陸軍航空作戦』386頁
  10. ^ 『満洲方面陸軍航空作戦』418頁
  11. ^ 『陸軍航空の軍備と運用 (2) 』309-310頁
  12. ^ 『所沢陸軍飛行場史』46頁
  13. ^ 『日本陸軍航空秘話』72頁
  14. ^ 上奏関係書類綴 巻2其1 昭和17年(防衛省防衛研究所)」 アジア歴史資料センター Ref.C13071043900 
  15. ^ 『満洲方面陸軍航空作戦』462頁
  16. ^ 『東部ニューギニア方面陸軍航空作戦』77頁
  17. ^ 『東部ニューギニア方面陸軍航空作戦』140-141,178-180,222-224,263-273,312-315,321-324,331-332,335,351,392,520-523,535頁
  18. ^ 『陸軍航空作戦基盤の建設運用』233-234,254頁
  19. ^ 『陸軍航空の軍備と運用 (3) 』58,102,105頁
  20. ^ 『続 陸軍航空の鎮魂』78-79頁
  21. ^ 陸軍航空部隊略歴(その1) 付.航空部隊の隷指揮下にあったその他の部隊(防衛省防衛研究所)」 アジア歴史資料センター Ref.C12122419000 
  22. ^ 『陸軍軍戦備』428頁
  23. ^ a b 『本土防空決戦』317頁
  24. ^ 『本土防空決戦』376頁
  25. ^ 『本土防空決戦』317-320頁
  26. ^ 『本土防空決戦』503-507頁
  27. ^ 『陸軍軍戦備』482頁
  28. ^ 軍令 陸第10号。『官報』第5472号、1945年4月14日
  29. ^ 御署名原本・昭和二十年・勅令第二二九号・陸軍航空総監部医務部令ノ適用停止ニ関スル件(国立公文書館)」 アジア歴史資料センター Ref.A04017733700 
  30. ^ 『本土防空決戦』515-517頁
  31. ^ 『陸軍航空の軍備と運用 (3)』474頁
  32. ^ a b 『陸軍軍戦備』495頁
  33. ^ a b c 『本土防空決戦』605頁
  34. ^ a b 『陸軍航空の軍備と運用 (3)』418頁
  35. ^ 『陸軍軍戦備』500頁
  36. ^ 昭和14年「密大日記」第3冊(防衛省防衛研究所)」 アジア歴史資料センター Ref.C01004592900 
  37. ^ 『満洲方面陸軍航空作戦』451頁
  38. ^ 陸軍異動通報 3/6 昭19年(防衛省防衛研究所)」 アジア歴史資料センター Ref.C12120911900 
  39. ^ 陸軍異動通報 2/4 昭20年(防衛省防衛研究所)」 アジア歴史資料センター Ref.C12120934800 
  40. ^ 陸軍異動通報 3/4 昭20年(防衛省防衛研究所)」 アジア歴史資料センター Ref.C12120939700 


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宇都宮教導飛行師団

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/21 05:20 UTC 版)

白城子陸軍飛行学校」の記事における「宇都宮教導飛行師団」の解説

1944年昭和19年6月太平洋戦争大東亜戦争)の戦況悪化し陸軍中央部は「実施校」と呼ばれる飛行学校5校と1分校、および航空整備学校1校を軍隊化し航空総監隷下教育および研究作戦行動常時並行して行わせることとした。 軍令陸乙第29号により白城子陸軍飛行学校閉鎖され、宇都宮教導飛行師団に改編された。同年8月航空総監部兼任による教導航空軍司令部編成され、各教導飛行師団指揮した。宇都宮教導飛行師団は保有する若干戦闘機が第10飛行師団指揮下に入ったほか、捷三号作戦の計画にも組み込まれた。師団の編制司令部教導飛行隊教導整備隊、教導航測隊である。 1945年昭和20年4月本土決戦備え航空諸軍統率する天皇直隷航空総軍司令部編成され航空総監部閉鎖された。これにともない宇都宮教導飛行師団は航空総軍司令官隷下入った

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宇都宮教導飛行師団

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白城子陸軍飛行学校」の記事における「宇都宮教導飛行師団」の解説

白城子陸軍飛行学校長は教導飛行師団編成により宇都宮教導飛行師団長となった。ただし通常の飛行師団長の階級天皇より直接辞令を受ける親補職であるのに対し、宇都宮教導飛行師団長は親補職ではなかった。 近藤兼利 少将1944年6月20日 - 1945年3月1日 加藤敏少将1945年3月1日 - 1945年4月15日

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