孫市ホールディングス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 06:44 UTC 版)
「太陽の黙示録の登場人物」の記事における「孫市ホールディングス」の解説
孫市権作(まごいち けんさく) 北日本の投資企業孫市ホールディングスCEO。海峡同盟の黒幕。 本社のある仙台市を中心に北財界を牛耳り、海峡同盟を影で動かしている。北統治グループ「七星会」壊滅及び北平定のため、宗方にM資源開発の投資確約と引き換えに舷一郎・羽田・勝呂・海峡同盟メンバーの身柄引き渡しをさせた。その後南北停戦交渉の立会人となり身の安全を確保して七星会を告発するゲリラ放送など行動に出るが、勝呂による「七星会」メンバー暗殺に手を焼き公文に阻止するよう命じる。 その最終的な目的は北と中国を無数の流通ネットワークで結び巨大経済圏を形成するという亡き父と兄の夢を実現すること。そのためならば民主化や主権回復を先送りしてもかまわないと考えており、当初協力関係にあった舷一郎とは最終的には袂を分かっている。また、かつて二人の同志だった周復興委員長と出会い、共同歩調をとる。 震災当時は「孫市ファンド・アメリカ」の副社長としてアメリカのシリコンバレーに滞在していた。震災でダメージを受けた日本の本社のバックアップに尽力したが、その手法を批判されたため父や兄本人に対しては複雑な感情を抱いている。 2021年、北と中国の経済網を掌握する一方で、グレイ・エリアにおける舷一郎達の行動に気付き、亮との交渉で「これはレアメタルの確保に必要な行動」と偽の説明されるも、後にレアメタルのサルベージ用機材に偽装した農業機材を積んだ貨物船バイカル号が日本海で座礁事故を起こし、加えて日本人避難民帰還が一斉にヒューイット達によって報道された事で舷一郎や亮の目論見に気付き、これを潰すべく周に帰還民に対する対応を任せ、自らは北日本軍によるグレイ・エリア実効支配を正当化すべく国連安保理開催に先立ち、ニューヨークにてロビー活動を行った。 名前の由来は孫権(字は仲謀)で、亡き父と兄の遺志を継いでいるらしい描写も一致している。 公文讃(くもん たすく) 北日本反政府ゲリラ「海峡同盟」リーダー。 大震災時は陸上自衛隊員として勝呂と共に東京で災害派遣の任務で被災者達の救助活動に当たり、その後は北政府指揮下に所属していた。だが、北統治グループ「七星会」の存在や彼らの不正(武器輸出三原則、ワッセナー・アレンジメント違反)の暴露と活動阻止を部下と共に試みるも勝呂が董藤が事の黒幕であると知らぬまま董藤に知らせてしまったため失敗し、部下は董藤配下の自衛隊によって死亡し自らは脱走。その後は雲隠れし、海峡同盟を結成して密かに孫市らと共に「七星会」壊滅の機会を狙う。 途中で舷一郎、羽田、張、恵理に仲間になるよう強要するも、舷一郎から分断か統一かを確かめる為に北海道に行きたいという彼の願いを聞き入れる。勝呂の七星会メンバー暗殺には孫市の命令で苦渋でありながらも毒を盛った酒を勝呂に飲ませ、殺害する。やがて孫市の命令で彼のやり方に異を唱える舷一郎を捕らえ護送するが、片桐の機転で失敗。雲井によって故意に急所を外されながらも拳銃で数発撃たれる。 それから3年後の2021年では、雲井に撃たれた傷も癒え、孫市の部下として動いている。舷一郎達による日本人避難民の帰還に際しては周より北日本軍の大佐として富士ハイパーランド制圧部隊を任され、坂巻や中山達の身柄を拘束。そして、グレイ・エリアに展開する北日本軍が国連軍として認められた後、舷一郎を逮捕したが何者かの狙撃に倒れ、海峡同盟はそれ以降描写がなくなる。 陸上自衛隊自衛官時代や、脱走後の経験から規律の維持や命令の遵守を第1としており、命令違反や失敗を犯した部下を処罰したり射殺することも辞さない。かつて自衛官時代に対面した柳拓磨やその孫舷一郎の才能や器を評価し、舷一郎に至っては拓磨以上の器であると見出すも、舷一郎と孫市が対立するようになってからは孫市の命令のままに、舷一郎とその仲間を殺すことも辞さなくなる。こうした面を雲井は「勝呂一佐を殺してから、あんたは人間じゃない」と評した。 名前の由来は公孫瓚(字は伯珪)。 片桐(かたぎり) 雲井の部下。警察に追われて、ホテルに潜伏していたところを舷一郎らに助けてもらう。宗方の暗殺計画に狙撃役として関わるも、雲井の変心に異を唱えるが最終的には同調し、舷一郎・羽田・張・恵理が海峡同盟と別行動をとることを決めた時は雲井に加勢した。その後、雲井が海峡同盟を脱退した時は公文の配下として舷一郎拘束・護送に関わるも、舷一郎と雲井の心情に心が揺らぎ、故意に自分が運転する護送車を谷底へ落とすという事故を起こす。だが、この事故で頭部を強く打って重傷を負い、その後一切登場していないことから死亡した模様。
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