天真爛漫
天真爛漫の意味・定義
天真爛漫とは、気取らずありのままで無邪気という意味の表現。天真爛漫の「天真」は、天性の性質という意味である。「爛漫」は光り輝いているという意味。言葉の由来は、もともとは花の絵を「飾り気の無い佳作」と評する際に用いられた表現とされる。天真爛漫の類語・類似表現としては「天衣無縫」や「純真無垢」あるいは「自然体」などが挙げられる。同じく対義語としては邪智、奸佞、のような語が挙げられる。
英語で「天真爛漫」の意を表現する場合は simple and innocent または naive and unsophisticated のような言い方で表現されることが多い。
天真爛漫は、たとえば「彼女は子供のように天真爛漫だ」といった表現で用いられる。基本的にポジティブな意味合いの誉め言葉である。ただし「能天気」「世間知らず」「空気が読めない」という意味を込めた皮肉として用いられる場合もないわけではない。
天真爛漫
天真爛漫
天真爛漫とは、天真爛漫の意味
天真爛漫とは、飾ったり気取ったりせず自然のままで、明るく純真でほほえましいこと。「天真」は生まれ持った純粋な性質、「爛漫」は明るく輝いている様子を表しており、生まれたままの素直な心そのもので、明るく微笑ましい様子があふれているという意味になる。基本的には良い意味の褒め言葉として使われる。天真爛漫の語の由来・語源
天真爛漫という言葉は、中国の随筆集『南村輟耕録』(なんそんてっこうろく)の中で「嘗自写一幅。長丈余、高可五寸許。天真爛漫、超出物表」と花の絵を評した際に用いられた表現に由来する。現代の日本語にすると「嘗て(かつて)自ら一幅を写すに長さ丈余(じょうよ)、高さ五寸許り(ばかり)なるべし。天真爛漫、物表に起出す」となり、「かつて花の絵を描いて幅3メートル縦15センチの作品を仕上げた。それは心のままに屈託なく描き、他とは比べものにならないくらいすばらしい出来栄えだった」と表現している。天真爛漫の語の使い方(用法)、例文
天真爛漫という言葉は多くの場合、ポジティブな意味の褒め言葉として使われている。しかし世間知らずや空気が読めないなど皮肉を込めた表現として使われることもある。特に大人に向けられた場合は必ずしも褒め言葉として使われているわけではなくネガティブな意味が込められていることがある。天真爛漫の類語と使い分け方方
天真爛漫の類語には「天衣無縫」「純真無垢」「無邪気」がある。天衣無縫は、針や糸を使わない天女の衣は自然のままでも完璧な美しさを持っていることを表しており、技巧的でなくても自然なままで十分すばらしいという意味で天真爛漫とよく似た表現であることがわかる。純真無垢は邪な心がない清らかさを表す言葉で、人を疑ったりだましたりすることを知らない純粋な心を持った人のこと指し、天真爛漫と非常によく似ている。無邪気は邪気がない、つまり作為や悪気がないという意味なので天真爛漫と似た表現といえる。 どの言葉も一般的には褒め言葉として使用する。天真爛漫は特に子どもや女性に向けて使われ、純真無垢も多くは子どもに向けて使われるが、天衣無縫は老若男女問わず使える言葉である。大人に対して使う場合、特にビジネスシーンなどでは悪い意味に捉えられたり、嘲笑の意味で使用されたりすることもあるので注意が必要。天真爛漫の英語
天真爛漫を英語で表現すると、無邪気で悪意のない意味の「innocent」や「childlike」となる。天真爛漫
天真爛漫とは、飾らず純粋に喜怒哀楽を表現し、心に思うことをそのまま表している様子である。
天真爛漫の「天真」とは「生まれ持ったそのままの」といった意味合いで、「爛漫」は明るい光が輝いている様子。天真爛漫の由来は中国の随筆「輟耕録(てっこうろく)」で絵の出来栄えを「天真爛漫」と称賛の表現として用いたのが始まりとされる。
天真爛漫は形容詞的用法で「天真爛漫な人」「天真爛漫な笑顔」といった使われ方がある。必ずしも肯定的な意味合いではなく、社会人として配慮に欠けているといった否定的なニュアンスで用いられることもある。
天真爛漫と似たニュアンスの言葉には「天衣無縫」や「無邪気」がある。「天衣無縫」は、生まれ持ったそのままの姿が美しいといった意味合いがある。「天の衣が針と糸で縫われていない」ことから、人為的ではない素晴らしさを伝えるニュアンスがある。「無邪気」とは「邪気が無い=悪気がない・作為がない」といった意味合いがある。天真爛漫はその行動が「非常識」として誰かの癇に障る場合があるのに対し、無邪気な言動は時として特定の誰かを傷つける場合がある(例:子供の無邪気な質問に柄にもなく落ち込んだ)
天真爛漫と反対の意味合いの「奸佞邪知(かんねいじゃち)」は、心がひねくれていて悪賢いといったニュアンスがあり、口がうまく媚びへつらっているといった意味合いもある。
てんしん‐らんまん【天真×爛漫】
天真爛漫
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/05 18:09 UTC 版)
天真爛漫(てんしんらんまん)は、元の時代の中国からの言葉。
概要
飾ったり気取ったりすることなく、ありのままの状態であるような人物のことをいう。そしてそれが無邪気であり微笑ましい様なさまの事である[1]。尚、無神経・厚顔無恥・慇懃無礼な人物が(巧みな忖度誘導や同調圧力および日頃からの印象操作工作・暴力威嚇を用い)傍若無人に振る舞う様に対し皮肉を込めて表現する用途で用いる場合、「微笑ましい様なさま」がその場で及ぶ範囲も「誰しもが」ではなく(天真爛漫で居るつもりの本人のみ、或いは親しい賛同者のみ)限定となる。
天真と爛漫が組み合わされて天真爛漫となっている。天真とは自然のままであるということを意味して、爛漫とは花が咲いていたり光輝いたりしている様を意味する。この天真爛漫という言葉には、元気で生き生きとしているという意味も含まれている[2]。
由来
この天真爛漫という言葉は、元の時代の中国の陶宗儀によって書かれた『南村輟耕録』という書物から来ている。その書物の中にかつての自分自身が描いた絵の評価が書かれており、そこではその絵を天真爛漫で良い絵であったと評価している。ここでの天真爛漫とは、自分の心をありのままに表現できていたという意味であった[2]。美しく咲いている花を、そのままの美しさで描くことができた素晴らしい作品であったということであった[3]。
関連項目
- 天衣無縫
- サウダージ、憧憬
- 童心、純真
- 無邪気
- 陽キャラ、リア充
- バカ枠、天然ボケ、ボケ役
- ヒップスター、トリックスター
- 注意欠如多動症、双極症、ドーパミン(興奮を誘引する脳内麻薬性物質)、エンドルフィン(快楽を誘引する脳内麻薬性物質)、アッパー系薬物(コカイン、覚せい剤、LSD、アルコール)
- 性善説
- 天使
- カリスマ
- 少年団、少国民
- 純粋培養、温室育ち
対義語である四字熟語
- 奸佞邪知(かんねいじゃち) - 心が捻くれて悪賢いさま。
- 狡猾老獪(こうかつろうかい) - 経験を積んで悪賢く、ずる賢いさま。
「機会への感謝」を表す四字熟語
- 恐悦至極(きょうえつしごく) - 身に余る光栄や、喜ばしい事柄に接したときの喜びを最大級に表現する言葉。
- 一言芳恩(いちごんほうおん) - 軽く声を掛けられただけの、些細な親切にも感謝を忘れないこと。
脚注
- ^ 日本国語大辞典,四字熟語を知る辞典, デジタル大辞泉,精選版. “天真爛漫(テンシンランマン)とは? 意味や使い方”. コトバンク. 2024年8月10日閲覧。
- ^ a b “「天真爛漫」の意味とは?由来はどこから?天真爛漫と言われる人の特徴も紹介”. Domani (2023年12月23日). 2024年8月10日閲覧。
- ^ “「天真爛漫」の意味は? 例文や類義語・対義語、天真爛漫な人の特徴などを解説! | Oggi.jp”. oggi.jp. 2024年8月10日閲覧。
「天真爛漫」の例文・使い方・用例・文例
天眞爛漫と同じ種類の言葉
| 空・天に関連する四字熟語 | 天涯地角 天壌無窮 天真爛漫 天孫降臨 天香国色 |
| 輟耕録に由来する四字熟語 | 天真爛漫 気韻生動 |
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