協議会の設置と議論とは? わかりやすく解説

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協議会の設置と議論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/16 08:41 UTC 版)

高尾山古墳」の記事における「協議会の設置と議論」の解説

2015年9月3日高尾山古墳保存都市計画道路沼津南一色線)整備両立に関する協議会第一回会合開かれた協議会都市計画専門家ら5名の委員から構成され国土交通省文化庁職員アドバイザーとして参加した席上、まず沼津市側から高尾山古墳学術的価値と、沼津南一色建設必要性について説明した続いてこれまで沼津市古墳道路両立案について検討した内容と、古墳保存道路建設両立極めて困難な事情説明したこのままではどう頑張ってみても古墳保存道路建設両立不可能である。そこで沼津市側から今まで検討してきた諸条件見直せば打開策得られるのでは、との提案があった。条件変更要点これまで制限速度60キロメートルとしていたものを、50キロメートルないし40キロメートルとする。 車線を4車線とする計画であったものを、2車線出来ない検討する上下線を分離する歩道車道分離するなど、複断面道路とすることを検討するこれまで古墳周溝から5メートル上の間隔を取って道路建設を行う計画であったものを、古墳価値損なわない範囲間隔狭める等の検討を行う。 の4点であった結局次回協議会では4条件緩和するどのような案が考えられるのか沼津市側から提示されることになり、協議会ではそれらの案について検討する運びになった第二回協議会11月19日行われた協議会の席で、まず沼津市側から沼津南一色線の推計交通量から判断して2車線化は困難であると説明があった。続いて高尾山古墳移築保存について議論された。高尾山古墳は土を突き固める版築工法によって墳丘築造している。版築作られ墳丘移築日本国内ではこれまで例が無く技術的にも困難であることが説明された。そして古墳築造された場所でかつて営まれていた人々活動を示す物証であり、古墳移築した場合、その価値大きく損なわれるとした。更に協議会アドバイザーとして参加していた文化庁職員からも移築した古墳史跡の指定対象外になる、と明言され、古墳移築検討対象から外された。 続いて沼津市側から前回協議会提出約束していた代替案提示された。代替案残存している古墳墳丘破壊しない古墳道路部となってしまう場合必要な保護措置を取る。 道路建設計画変更に伴う建物補償はできる限り少なくし、特に住居の再移転可能な限り避ける。 追加土地買収少なく抑える。 という条件基づいて立案された。 代替案全部9つ提案された。前述のように沼津南一色線の車線当初計画通り4車線とされ、また古墳高架避け方法制限速度40キロメートルまで落として墳丘一部かかってしまい、実現不可能であることが判明した一方制限速度50キロメートルにすると、道路古墳の東ないし西側を通す方法墳丘の下にトンネルを通す方法取れることがわかった9つの案は道路古墳の東ないし西側を通す、古墳の下にトンネルを掘る、そして上下4車線にするか、または2車線の上下線分離して建設するという各方法の組み合わせ考案された。古墳東側道路を通す方法はどうしても古墳一部道路通さざるを得なくなるため、道路路盤下となる古墳部分鉄板発泡スチロールなどで保護した上で道路を通す計画となった。各案を比較してみるとトンネル用い方法はどうしても費用高くなり、また案によっては建物補償件数多めとなり、また住居の再移転が必要となる案もあった。 各案はそれぞれ一長一短があると評価された。まず4車線S字カーブ古墳西側を通す案は、建物補償と再移転多くなることが難点とされた。また上下線ともトンネルとする案は整備費用が50億円を超える試算され、費用の高さが問題となった一方古墳東側道路を通す案では、前述のようにどうしても古墳一部道路路盤の下となってしまうことと、道路建設工事開始前高尾山古墳墳丘上に鎮座していて、古墳と深い繋がりがある高尾山穂見神社熊野神社道路によって高尾山古墳本体分断されてしまうことが難点とされた。9つの案について協議会委員検討した結果費用的に安価建物補償と再移転比較少ないことから、4車線道路古墳西側にT字の交差点設け方法が有力となった2016年平成28年2月2日最終となる第3回目協議会開かれた9つの案のうち、建物補償と再移転が多いことから墳丘西側を4車線S字カーブ古墳避け方法と、費用高額となることから4車線トンネル案と上下2車線トンネル案の、計3案が候補から外された。第二回協議会と同様、4車線道路古墳西側にT字の交差点設け方法推奨する委員多かったが、朝夕通勤ラッシュ時などに交差点があることによって渋滞発生する可能性があることや、道路屈曲することによって衝突事故起き可能性指摘された。また交差点信号設置する関係上、静岡県公安委員会了承も必要とされた。 協議会としては4車線T字路案を候補として推薦することも考慮したが、この案は前述交通面での懸念とともに住宅の再移転が1件出てしまうことも問題視された。委員の中から再移転が必要となる案を協議会推薦案とすることに強い反対があり、結局6つの案についてそれぞれの評価をまとめた上で、5名の委員のうち3名が4車線のT字案を推薦案とすることでまとまった協議会提案受けて栗原市長は3名の委員推薦した4車線T字路案を採用する意向示し、案の実現のために必要となる県の公安委員会との協議入った

※この「協議会の設置と議論」の解説は、「高尾山古墳」の解説の一部です。
「協議会の設置と議論」を含む「高尾山古墳」の記事については、「高尾山古墳」の概要を参照ください。

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