仙露の親族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 04:58 UTC 版)
仙露家の親族の話は男系の話がほとんどで、母親は鉄男の幼少期の写真と258話で父・道男と幼馴染みで「路子」との名前が判明した。また鉄男の中学生の時に親族の女性に連れられて伊豆へ旅行しているが彼女の存在は声(ふきだし)のみ。 仙露鉄蔵(せんろ てつぞう) 鉄男の曽祖父で、仙露家の元祖鉄オタ。明治時代の高等遊民。鉄道を趣味として楽しむことで、自由闊達なアイディアを持つ人物。容姿も性格も鉄男そっくりで、鉄男もその資質を引き継いでいる(のぞみは鉄男の自由人的思考は彼の影響が大きいと思った)。元祖撮り鉄・岩滝輝矢と知り合い親交を結ぶとともに、彼の父親で鉄道会社の株主でもあった二代四菱財閥総帥「岩滝矢之助」に急行列車の運転やステーションホテルの開設、鉄道会社による新線建設と沿線の不動産開発などを提案。それを実践した岩滝矢之助から鉄道会社への就職紹介をされるが、断ってしまう自由人。 太平洋戦争で被災した東京駅の仮復旧を見た直後に没している。のちの東京駅の完全復元工事では、鉄蔵と岩滝の集めていた資料と写真を参考に工事が行われた。また124話では「鉄道コンサルタント」のような仕事をし、アナスタシア・ニコラエヴナの日本への亡命を手助けして「九州鉄道の或る列車に招待する」との約束をし、161話では亡命したアナスタシア皇女をお忍びで函館市内に案内していたことが明らかになる。アナスタシアの実績を聞きつけた軍部からスパイ・川島芳子を逃がすよう要請を受け、(国鉄による協力の元で)乗務員に偽装させて「運行中の交代移動方法」を使い逃がしている。川島芳子は男装の麗人で体力に自信があったことから、このハードな逃亡方法を承知した。 仙露鉄平(せんろ てっぺい) 鉄男の祖父で、腕の良い建築関係の職人。戦時中は徴兵され津田沼にあった鉄道連隊に配属、そこで機関士として配属された今井一等兵(今井君子の祖父・その後戦死)と知り合う。敗戦直前に関東軍に転属、今井の運転する囮列車のパシナに『今井の機関助手として一緒に行く』ことを志願するが、陣地構築要員だから部隊長に止められ見送る。その後部隊は全滅するが何とか生還する。戦後、戦災に遭った東京駅の仮修復工事で活躍した。晩年は東京駅を完全復元させたかったとの思いを残し没。 仙露道男(せんろ みちお) 鉄男の父で、憲政党黒田派閥の幹部の衆議院議員。「いつか東京駅を完全復元したい」との父鉄平の思いを受けて政治家を志す。「1度決まると、どれだけ国民が反対してもどんどん暴走し、失敗しても責任を取らない日本式公共工事」の在り方を変えたくて道路族になった。建ぺい率や容積率の空中権取引や、東京駅の重要文化財指定にかかわる。また、中選挙区から小選挙区への移行、政党交付金の制定など、政権交代が可能な選挙制度制定を進める。 鉄男に関しては「独自の考え方をする、ある意味私より大物かもしれない」と評価していた。その後急逝したために、黒田の鶴の一声で弔い合戦に鉄男が担ぎ出される事となった。急逝しなければ総理大臣にもなれる器の政治家だった。 仙露路子(せんろ みちこ) 鉄男の母で、道男の妻。258話「赤鼻」の過去の回想で初登場。過去に仙路家の家族写真で登場、夫・道男とは小学生時代のクラスメートだった。「子供の頃の彼女との出会い、ファミリークリスマスパーティに招かれた事から、道男は政治家になってどんなに忙しくてもクリスマスだけは家族3人で一緒に過ごした」。鉄男が小学生のころに早世したらしい。のぞみやその母・ひかりも彼女の存在を知っている。鉄男とのぞみの年齢差は不明だが、奥薗夫婦と同い年。
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