一族・譜代の取り扱いに関してとは? わかりやすく解説

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一族・譜代の取り扱いに関して

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 11:18 UTC 版)

徳川家康」の記事における「一族・譜代の取り扱いに関して」の解説

息子家臣に対して冷酷非情な面を見せ人物だったとされることが多いが、情に流され息子や一に対して一律に公平であったと見る向きもある。 長男信康切腹に関しては、信長要求よるものではなく家康自らの粛清説も近年唱えられている。また、生母身分が低い次男結城秀康、六男・忠輝を、出生疑惑容貌が醜いなどの理由で常に遠ざけていたとされるが、これには異論もある。 関ヶ原の戦いにおいて江戸留守居役命じられた秀康は、戦功挙げるために秀忠代わり西上したいと申し出たが容れられなかった。かねてから秀康には石田三成との交流があり、豊臣方内通する恐れがあったとも考えられる一方で武将として実績のある秀康に三成友誼深く西軍呼応する恐れが強い佐竹義宣監視させ、東北戦線で上杉氏と戦う伊達政宗最上義光らの後詰め役として待機させたとされる。秀康は後の論功行賞において破格50万石加増官位権中納言まで昇進しており、最終的に67万石もの大封与えられ江戸へ参勤免除幕府からの使役免除関所大砲破壊して黙認されるなど、別格扱い受けている。将軍継嗣がならなかったのは、豊臣秀吉養子で、後に結城家養子入り名跡継いでいることなどが理由とされる。また秀康の子松平忠直には、秀忠の娘・勝姫を嫁がせている。 忠輝についても嫌われ冷遇されたといわれたが、それを示す史料はなく、改易前に御三家並の所領越後国高田55万石)が与えられていた。 しかし秀康はともかく、嫡子忠直や忠輝は家康よりもむしろ秀忠不仲であったとされる松平忠直大坂の陣真田信繁通称幸村)らを討ち取る功績挙げたが、論功行賞に不満を言い立てた家康死後幕政批判乱行目立ったために秀忠によって隠居させられ越前福井藩継いだのは忠直の弟・忠昌であった。忠輝も秀忠により数々不行状追及され改易させられた。 徳川四天王である本多忠勝榊原康政関ヶ原の戦い後中枢から外し、この2人に次ぐ大久保忠隣改易失脚させている。しかし、榊原康政老臣要職を争うことを嫌い自ら老中職を辞退していることに加え、康政の跡を継いだ榊原康勝大坂の陣没した後に起こった騒動家老処分にとどめ、本多忠勝に対しては、その子本多忠政と孫・本多忠刻自分の孫・熊姫松平信康の娘)と千姫嫁がせるなど、譜代大名相応配慮示しており、その例は例外も多いが鳥居家石川家など枚挙に暇がない大久保氏も忠隣の孫・忠職は大名として復権し、家康死後加増が行われ次代大久保忠朝旧領小田原への復帰と、11万石という有力譜代大名としての加増受けている。ただし、忠職が家康曾孫であるから、という見方もできるのも否めない。しかし、忠隣自身家康死後家康誤りを示すとして秀忠からの赦免要請拒否していることから、大久保氏避けていたわけではない思われる家康吏僚造反行為には厳しく三河時代武田勝頼内通し寵臣大賀弥四郎鋸引きという極刑処刑している。大久保長安についても、幕府中枢にある者の汚職・不正蓄財扱い殊更に厳しくすることで、綱紀粛正促したとする見方もできる。さらには人材環流組織活性化必須であり、一連の行為はあくまで幕府体制固めとして行われた政治的行為として解釈するともできるまた、松平信康含め、秀康・忠輝に共通するのは武将としての評価高かったことにあり、武将として凡庸とされ失敗もあり兄を差し置いて将軍となった秀忠の手前彼らを高く評価することは憚られたことが背景にある。 また、家康はかつて敵対していた今川氏武田氏北条氏家臣多く登用し、彼らの戦法政策数多く取り入れている。『故老諸談』には家康本多康重語った言葉として「われ、素知らぬ体をし、能く使ひしかば、みな股肱となり。勇功を顕したり」と記されている。

※この「一族・譜代の取り扱いに関して」の解説は、「徳川家康」の解説の一部です。
「一族・譜代の取り扱いに関して」を含む「徳川家康」の記事については、「徳川家康」の概要を参照ください。

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