レパートリー・録音とは? わかりやすく解説

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レパートリー・録音

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 16:38 UTC 版)

ユージン・オーマンディ」の記事における「レパートリー・録音」の解説

コレッリバッハオルガン作品を自ら管弦楽版編曲し演奏もしている)から現代まで幅広いレパートリー持ち同時代作曲家紹介にも熱心で、ラフマニノフバルトークシェーンベルクバーバーブリテンショスタコーヴィチメノッティヴェーベルンペンデレツキなどの作品世界初演アメリカ初演行なっている。1978年来日公演では5種類プログラム用意してツアーを展開、幅のあるレパートリー披露している。 録音積極的な指揮者であり、ミネアポリス時代1930年代前半から1982年まで膨大な量の録音行なったフィラデルフィア管で音楽監督就任後RCA本格的な録音開始44年コロムビア・レコード移籍68年RCA復帰晩年にはEMIテラークデロスにも録音残している。ヴァイオリニスト時代含めると、アコースティック録音電気録音ステレオ録音ディジタル録音残したという点で、極めて稀な演奏家といえるオーマンディ若き日CBSラジオ放送指揮者務めたが、その時時間感覚体得、その感覚が後の録音の際に大い役立ったという。 68年RCA復帰については、それまで契約していたコロムビアニューヨーク・フィルハーモニック音楽監督レナード・バーンスタイン迎えられた時、バーンスタイン録音に関しては彼自身曲目選択権与えるという待遇であったため、その余波オーマンディ自身録音に関する発言権確保危惧される状況になったオーマンディバーンスタイン希望曲目が仮に重なれば、オーマンディコロムビア側から曲目変更求められる可能性があった)。その状況の中、RCAオーマンディにより幅広い曲目選択権認めるという条件提示しオーマンディ復帰こぎつけたといわれている。ただし、RCA復帰後の録音曲目にはコロムビア時代録音したものも多く、この条件十全履行されたのかどうか定かではない交響曲管弦楽曲積極的に録音したのはもちろんのこと協奏曲録音でも知られ、各時代の有名奏者また若手奏者たちと多く共演盤を残している(最後の公式録音1982年フィラデルフィア管を率いてヨーヨー・マ共演したショスタコーヴィチカバレフスキーチェロ協奏曲それぞれ第1番)。オーマンディ巧み伴奏ぶりは高く評価されているが、それがかえって「独自の芸術持たない」といった評価を受ける一因ともなっているようである。 日本でのオーマンディ録音CD化の際には彼のレパートリー中核偏る傾向があったが、20世紀末期~21世紀日本BMGファンハウスRCAレーベル)からまとまった復刻がなされ、オーマンディレパートリーの幅が以前より広く知られることになった欧州出身者(ただし指揮活動渡米後)には珍しく歌劇指揮にはほとんど興味を示さなかった。唯一の例外は「こうもり」で、1951年メトロポリタン歌劇場振ってライブ1月スタジオ12月2つ録音(ともに英語訳詞版)を残したほか、自ら編曲施した組曲版存在する。それとは別に序曲何度も採り上げており、ヨハン・シュトラウス楽曲ハプスブルク帝国生まれ育ったオーマンディならではの得意レパートリーである。 一方声楽を伴うオーケストラ作品では、ヴェルディの「レクイエム」(1964年コロムビア)、ラフマニノフ合唱交響曲「鐘」、プロコフィエフカンタータアレクサンドル・ネフスキー」などを指揮したヴェルディオーマンディ唯一の録音であるが、ラフマニノフ1954年 (コロムビア) と1974年 (RCA) に録音しており、プロコフィエフ1945年の世界初録音盤 (コロムビア) と1974-75年盤 (RCA) の2種スタジオ録音のほか、フィラデルフィア管弦楽団定期演奏会でも採り上げている。 フィラデルフィア中心に活躍したため客演先は限られたが、アメリカのメジャーオーケストラには客演しヨーロッパでウィーン・フィルハーモニー管弦楽団バイエルン放送交響楽団などと共演重ねた。特にウィーン・フィルからは「古典派大家」として評価された。また、ロンドン交響楽団とはドヴォルザーク交響曲第9番新世界より」を録音している。

※この「レパートリー・録音」の解説は、「ユージン・オーマンディ」の解説の一部です。
「レパートリー・録音」を含む「ユージン・オーマンディ」の記事については、「ユージン・オーマンディ」の概要を参照ください。

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