電気録音
電気録音
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/30 15:48 UTC 版)
1925年にマイクロフォンを使用しアンプで音声信号を電気的に増幅し、カッターヘッドを電気駆動してワックス盤にカッティングする「電気録音」が実用化されると、各社ともにいっせいに電気録音に移行した。電気録音は、再生音のダイナミックレンジ、楽器間の音の分離に優れていただけでなく、演奏者が普段どおりの楽器と立ち位置で演奏できる点で圧倒的に優れており、録音史上の一大革命であった。特にオーケストラの録音数は電気録音開始後飛躍的に増えた。 電気録音初期は、アメリカのブランズウィック(英語版)社製のlight-ray方式(英語版)による録音とウェスタン・エレクトリック(Western Electric)社製の録音技術が競合したが、ウェスタン・エレクトリックの音質が圧倒的に優れているという評価に傾き、1927年にポリドール・レコード(Polydor)社がウェスタン・エレクトリック方式に完全移行したことをきっかけに、light-ray方式は急速に廃れていった。このため、1925年 - 1927年の間にlight-ray方式で録音されたものを、わざわざ1928年以降にウェスタン・エレクトリック方式で再録音した事例も多く見られる。
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