メテオサット1号とは? わかりやすく解説

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メテオサット1号

分類:人工衛星
名称:メテオサット1号(Meteosat-1)
小分類:地球観測衛星
開発機関・会社:欧州宇宙機関(ESA)
運用機関会社:欧州宇宙機関(ESA)/欧州気象衛星機関(Eumetsat)
打ち上げ年月日:1977年11月23日
運用停止年月日:1984年10月
打ち上げ国名機関:アメリカ/アメリカ航空宇宙局(NASA)
打ち上げロケット:ソー/デルタ
打ち上げ場所:ケープカナベラル空軍基地
国際標識番号:1977108A

メテオサット1号は、地球大気研究計画(GARP:Global Atmospheric Research Program)のさきがけとして、欧州宇宙機関打ち上げた静止衛星です。その目的は、実地運用通して衛星からの観測にもとづく気象予測能力向上させることにあります
メテオサット計画は、SMS(Synchronous Meteorological Satellite)やGOES(Geostationary Operational Environmental Satellite)の成果をふまえ、実地運用が可能であると立証することにありました
メテオサットは、SMS衛星GOES衛星共同で、全地球的気象観測行います。その運用は、打上げ当時欧州宇宙機構が、1983年5月以降は、この時に創立され欧州気象衛星機関協同あたりました
欧州気象衛星機関とは、オーストリアベルギーデンマークフィンランドフランスドイツ(西ドイツ)、ギリシアアイルランドイタリア、オランダノルウェイポルトガルスペインスウェーデンスイストルコ英国17からなるヨーロッパ全域対象とした地球観測衛星運用のための機関です。
メテオサット1号は、1981年打上げ2号などとともに、この欧州気象衛星機関管理する最初衛星となりました

1.どんな形をして、どんな性能持っているの?
メテオサット・シリーズは、形・機能ともにSMS(Synchronous Meteorological Satellite)やGOES(Geostationary Operational Environmental Satellite)シリーズとほぼ同じで、信頼性の高い設計となっていました
形はほぼ円筒形で、直径は2.1m、全高4.3m、重さ打上げ時には697kg、軌道定置時には626kgありました
姿勢制御にはスピン安定方式採用されいました。これはコマと同じ原理で、衛星の軸部が常に同じ方角を向くようにする仕組みで、回転率は1分あたり100回転にも達しました細かな姿勢ならびに回転率制御には、機体赤道相当する場所に置かれた2基の噴射装置使われいました
可視光/赤外線放射計により、昼夜をとわずに様子大気の熱的環境観測しリアルタイム地上の各観測所に送るとともに地上無人・有人観測所計測した気象データ別の観測所情報処理センターへ、また、米国ノア衛星など、低い高度の極軌道衛星観測データ地上へ中継することができました

2.どんな目的使用されるの?
地球大気圏を常時観測することによって、精密ですばやい気象予測警報ができるようにすることを目的としていました

3.宇宙でどんなことをし、今はうなっているの?
メテオサット1号にはじまる最初の3基は、実用に使われはしましたがあくまで試験運用のためのものでした。1号はじめとするこうした試験運用成果結果として結成されたのが、欧州気象衛星機関でした。
メテオサット4号以降3基は、これにつづくメテオサット実用(MOP:Meteosat OPerational)衛星呼ばれることになりました
メテオサット遷移計画(MTP:Meteosat Transition Program)衛星の打上げ運用はじまったところで、最終的にメテオサット第2世代(MSG:Meteosat Second Generation)の打ち上げ予定されています。

4.このほかに、同じシリーズでどんな機種があるの?
1981年6月19日打ち上げられメテオサット2号1988年6月15日打ち上げられメテオサット3号(Meteosat P2)、1989年3月6日打ち上げ4号(MOP 1)、1991年3月2日打ち上げ5号(MOP 2)、1993年11月20日打上げ6号(MOP 3)、1997年9月2日打ち上げ7号(MTP 1)があります

5.どのように地球を回るの?
地球自転するのと同じ24時間公転周期をもっているため、地上からは空に静止してみえる地球静止軌道採用していました
正確には、近地点高度35777km、遠地点高度358554kmとわずかに楕円軌道となっており、公転周期23時5736秒、赤道対す軌道傾きが11.9度のため、地表からは毎日1回天空8の字描いてまわって見えることになりました
打上げ後にはまず、赤道経度ゼロ地点である南米ギアナ、つまり欧州宇宙機関打上げ基地のほぼ真上ポイント置かれ、さらに東経9〜11度地点へと移動されました。




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